「序」『歴代大管長の教え—トーマス・S・モンソン』
「序」『教え—トーマス・S・モンソン』
序
大管長会ならびに十二使徒定員会は,教会員が天の御父にさらに近づけるように,またイエス・キリストの回復された福音への理解を深められるように,『歴代大管長の教え』シリーズを作成した。本シリーズの書籍は,個人学習と教えるためのリソースとして作成されている。また,家庭の夕べのレッスンや,そのほかのレッスンや話を準備する際,教会でのレッスンを補足する際,および教会の教義についての質問に答える際にも役立てることができる。
本書では,2008年2月3日から2018年1月2日まで末日聖徒イエス・キリスト教会の第16代大管長を務めたトーマス・S・モンソン大管長の教えを採り上げている。
個人学習
トーマス・S・モンソン大管長の教えを研究するとき,よく祈って御霊の導きを求めるようにする。各章の最後に載っている質問は,モンソン大管長の教えについて深く考え,生活に応用する助けとなるであろう。以下のアイデアも役立つであろう。
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研究するときに聖霊から受けた考えや思いを書き留める。
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覚えておきたい言葉に印や目立つ色を付ける。
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理解を深められるよう,章や文章を複数回読む。
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次のように自問する。「モンソン大管長の教えは,福音の原則に対するわたしの理解をどのように深めてくれるだろうか。」「主は,これらの教えからわたしが何を学ぶよう望んでおられるだろうか。主はわたしに何をするよう望んでおられるだろうか。」
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自分の問題や心配事に対処するうえで本書の教えをどのように役立てられるか自問する。
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学んだ事柄を家族や友人と分かち合う。
本書から教える
家庭や教会で本書から教える際に,以下の指針が役立つであろう。
教える準備をする
該当する章を研究し,モンソン大管長の教えを理解できたという確信を持てるようにする。最も役立つと感じる教えを,よく祈って選ぶ。また,あなたが教える人たちにも,該当する章を研究しておくよう勧めるとよい。
教える準備をするときに聖霊の導きを求める。モンソン大管長の教えを分かち合い,話し合う方法について,霊感によってアイデアが得られるように御霊を求める。
参加を促す
福音についての話し合いに積極的に参加することは,参加者が学び,個人の啓示を受ける助けとなる。モンソン大管長の教えについて話し合いながら,自分の考えや質問を分かち合うよう参加者を促す。
話し合いを促すために,章の最後にある質問を活用する。教師自身でほかの質問を用意してもよい。その教えに関連する個人的な経験を分かち合うよう参加者に勧めることもできる。
応用を促す
モンソン大管長の教えが最も大きな意味を持つのは,会員がそれを自分の生活に応用するときである。教えについて話し合うときには,家庭や教会などで責任を果たす際に,その教えをどのように応用できるかについて話す。あなたが教える人たちに,「モンソン大管長から学んだことによって,自分の行動をどのように変えられるだろうか」と考えるよう勧める。
話し合いを終える
話し合った原則を簡単に要約するか,または一人か二人の人に要約してもらう。これらの原則が真実であることについて証する。また,これらの原則について証を述べるよう,参加者たちに勧めてもよい。
本書で引用されている資料に関する情報
本書に収められている教えは,トーマス・S・モンソン大管長の説教や著作物から直接引用したものである。出版物からの引用文は,読みやすくするために編集上または印刷上必要な変更が加えられている場合を除いて,原文で使われている句読点,語のつづり,大文字の使用,段落分けをそのまま使用している。引用文は出版物に忠実であるため,読者は本文に多少統一を欠く点があることに気づくかもしれない。例えば,「神会」を指す代名詞は小文字で始まっている場合とそうでない場合とがある。
また,モンソン大管長は度々,男性と女性の両方に対して“men”,“man”,“mankind”などの言葉を用いている。また男女両方を指す代名詞として頻繁に“he”,“his”,“him“を使用している。このような言葉の使い方はモンソン大管長の時代には一般的であった。