用語集
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贖い人が神と和解できるように行われた出来事。「贖う」とは,悔い改めた人が罪の重荷を負わないように,その人の犯した罪の罰を引き受けること。イエス・キリストは全人類を完全に贖うことのできる唯一の御方であられた。イエス・キリストの贖いは,わたしたちの罪のために苦しむことと,御自分の血を流すこと,死んで復活することを伴う。イエス・キリストの贖いのおかげで,地上に生まれた人は皆復活する。さらに,イエス・キリストの贖いのおかげで,罪の赦しを受けて永遠に神とともに暮らす道が開かれている。
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アロン神権小神権とも呼ばれる。この神権にはバプテスマを施す権能がある。旧約聖書に登場するアロンにちなんで名付けられた。
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回復かつてあったとおりに作ること。再組織すること。改めて元に戻すこと。いったん地上から失われた福音の真理と権能は,預言者ジョセフ・スミスを通じて回復された。回復と改革は違う。改革とは,今ある組織や慣習を少し修正して元に戻そうとすることである。回復とは,元の組織や慣習をそのまま再組織する(そっくりそのままよみがえらせる)こと。
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儀式神権の権能によって執り行われる神聖かつ公式な行為。バプテスマはその一例。
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啓示神がその意思を御自分の子供たちに伝えられること。普通は聖霊を通じて行われる。人は生活の中で導きを得るために啓示を受けることができるが,世界全体にかかわる啓示を受けるのは神の選ばれた預言者だけである。啓示はいろいろな形で与えられる。しかし,思い,感情,印象という形で与えられることが最も多い。
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使徒イエス・キリストが地上で教え導いていたときに,身近でともに働く同僚として選んだ12人にお与えになった称号。イエスは使徒にイエスの名によって行動する権能を授けられた。今日も,イエス・キリストは使徒として仕える人々を召しておられる。昔と同様,使徒はイエス・キリストの特別な証人であり,イエス・キリストから権能を授かっている。
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神権神の権能と力のこと。神はこの権能を人に授け,人が神の名によって行動できるようにされる。アロン神権をジョセフ・スミスに回復したのは,イエスにバプテスマを施したバプテスマのヨハネである。メルキゼデク神権は,イエスの十二使徒であるペテロ,ヤコブ,ヨハネの3人によって回復された。
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聖霊聖なる御霊,神の御霊,慰め主とも呼ばれる。聖霊は天の御父とイエス・キリストについて証し(証言し),真理を明らかに教えてくださる。
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背教個人や教会や国全体がイエス・キリストの福音を捨てた状態。背教が起こるとその結果として,分裂や混乱が起き,神権の権能(神の名によって行動する権利)が失われる。
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バプテスマ罪の赦しを受けるために欠かせない段階の一つ。神権の権能によってバプテスマと確認の儀式を受けることにより,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員となる。バプテスマを受ける人は,いったん全身を水に沈められる。バプテスマを受けることにより神と聖約を交わし,キリストの模範に従う意思のあることを示す。
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福音人がこの世で平安を得,永遠の世で喜びを得られように,わたしたちの天の御父が作られた計画。福音の中心はイエス・キリストの贖いである。人はイエス・キリストを信じる信仰を持ち,悔い改めて,バプテスマと聖霊を受け,最後まで堪え忍ばなければならない。
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復活肉体の死の後に起こる霊れいと体の再結合。このとき再結合する体は肉と骨から成る完全な体である。イエス・キリストは復活された最初の人である。
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メルキゼデク神権大神権とも呼ばれる。旧約聖書に登場する,義にかなった大祭司であり王でもあるメルキゼデクにちなんで名付けられた。