1 さて,わたしニーファイは,わたしの記録のこの部分に先祖の系図を書き記さない。また,わたしが今書き記しているこの版には,今後も書き記さない。それは,父が書いた記録に載っていることだからである。したがって,この版にはそれを書き記さない。
2 わたしたちがヨセフの子孫であると言えば,それで十分である。
3 わたしは,父について残らず詳しく述べようとは思わない。この版には,神にかかわる事柄を書き記すための余白が欲しいので,残らず詳しく書き記すことはできないからである。
4 わたしが一心に志すのは,人々がアブラハムの神,イサクの神,ヤコブの神のもとに来て救われるように,説き勧めることである。
5 したがってわたしは,俗世の人々にとって喜ばしいことを書き記さないで,神にとって喜ばしいことや,俗世のものでない人々にとって喜ばしいことを書き記す。
6 それでわたしは,人の子らにとって価値のないことでこの版を埋めてはならないと,子孫に命じよう。