3 まず次つぎのことを知しっておかなければならない。終おわりの時ときに，あざける者ものたちが現あらわれ，自じ分ぶんの欲よく望ぼうに従したがって歩あゆみ，

4 主しゅイエス・キリストを否ひ定ていして，次つぎのように言いうであろう。「主しゅの来らい臨りんの約やく束そくはどうなったのか。先せん祖ぞたちが眠ねむりについて以い来らい，すべてのものは創そう造ぞうの初はじめから，そのままの状じょう態たいで続つづくにちがいなく，またそのままの状じょう態たいで続つづいている。」

5 次つぎのことを彼かれらは認みとめようとしない。すなわち，昔むかしに，天てんと，水みずの中なかで成なり水みずから出でた地ちは，神かみの言こと葉ばによって創そう造ぞうされた。

6 そして，神かみの言こと葉ばによって，その時ときの世せ界かいは水みずに覆おおわれて滅ほろびてしまった。

7 しかし，天てんと，今いまある地ちは，同おなじ御み言こと葉ばによって保ほ存ぞんされ，神かみを敬うやまわない者ものたちの裁さばきと滅ほろびの日ひに火ひで焼やかれるためにそのまま保たもたれている。

8 しかし，主しゅの来らい臨りんに関かんして，愛あいする者ものたちよ，この一つのことを知らずにいてもらいたくない。主しゅにあっては，一日にちは千年ねんのようであり，千年ねんは一日にちのようである。

9 ある人ひと々びとが遅おそいと思おもっているように，主しゅは約やく束そくの履り行こうと来らい臨りんを遅おそくしておられるのではない。そうではなく，一人ひとりも滅ほろびることがなく，すべての者ものが悔くい改あらために至いたることを望のぞみ，わたしたちに対たいして長ながく忍にん耐たいしておられるのである。

10 しかし，主しゅの日ひは夜よるの盗ぬす人びとのようにやって来くる。その日ひには，天てんは震ふるえ，地ちも揺ゆれ動うごき，山やま々やまは溶とけて大だい音おん響きょうをたてて消きえ去さり，諸しょ元げん素そは酷こく熱ねつに満みたされる。地ちも満みたされ，その中なかにある朽くちるものは焼やき尽つくされる。

11 そのときに，これらのものがすべて滅ほろびるとしたら，あなたがたは，聖せいなる行おこないと信しん心じんのある生せい活かつをするどのような人じん物ぶつでなければならないだろうか。

12 主しゅの来らい臨りんの日ひを待まち，その日ひに備そなえるためである。そのときに，火ひの中なかにある天てんの朽くちるものは焼やけ崩くずれ，また山やま々やまは酷こく熱ねつに溶とけるであろう。

13 それでも，わたしたちは堪たえ忍しのぶならば，主しゅの約やく束そくに従したがって守まもられる。そして，わたしたちは新あたらしい天てんと，義ぎの住すむ新あたらしい地ちを待まち望のぞんでいる。