1 愚かな者は心の中で,「神を見た者はいない」と言う。神がわたしたちに御自身を示されないので,「神はいない」と言うのである。見よ,彼らは堕落し,憎むべきことを行っている。そして,善を行う者はだれもいない。
2 主は天から人の子らを見下ろし,その声によって僕に言われた。「神を知っている者がだれかいるかどうか,人の子らの中を調べなさい。」すると,僕は口を開いて主に言った。「自分をあなたのものだと言うこれらすべての者を御覧ください。」
3 主は答えて言われた。「彼らは皆,迷い,等しく汚れている。あなたは,善を行う者をだれ一人彼らの中に見ることはできない。一人も見ることができない。
4 彼らが教師としている者たちは皆,悪を行う者たちであり,彼らの中に知識はない。彼らはわたしの民を食い尽くす者たちである。彼らはパンを食べるが,主を呼ぶことをしない。」
5 彼らは大いに恐れる。神が義人の一族とともにおられるからである。神は貧しい者の助言者であられる。貧しい者が悪人を恥とし,避け所である主のもとに逃げ込むからである。
6 彼らは貧しい者の助言を恥とする。主が貧しい者の避け所だからである。
7 どうか,天からシオンが打ち建てられ,イスラエルの救いが来ますように。おお,主よ,あなたはいつシオンを打ち建てられるのですか。主がその民の囚われ人を戻されるとき,ヤコブは楽しみ,イスラエルは喜ぶことでしょう。