主の御業を行うことに喜びを見いだす
ヤングアダルトは忙しい生活を送っています。さらに教育を受ける,永遠の伴侶を探す,職業を決める,家族をもつなど,多くの事柄に取り組んでいることでしょう。そして,これらの良いことに加えて「主の業に常に携わる」ようにも勧められています。1
「今こそ,わたしたち全員が,救いの業を速めるうえで果たすべき自分の役割をより明瞭に理解するべきときです。会員伝道活動や,……神殿と家族歴史活動,福音を教えることを自然に生活に取り入れることにより,わたしたちは大きな喜びを経験し,21世紀の教会を強化するために必要な霊的な賜物を授かることができるのです。」2
主の業のために時間を作って喜びを見いだしている多忙なヤングアダルトを,ほんの数人紹介します。
家族歴史—今すぐ始める
「わたしは個人的に回復の恩恵をたくさん受けてきました。家族は永遠にともにいられるという知識を得たからです」とレソトのマセル出身のイトゥメレン・トゥレベレは言います。「わたしには亡くなった祖父母や先祖が見えます。だからこそ家族歴史が大好きなのです。なぜならわたしは教会の一世で,先祖のためにやらなければならないことがたくさんあるからです。」
イトゥメレンは経験上,記録や情報を見つけ出すことが大変なときもあると知っていますが,ほかのヤングアダルトに家族歴史に飛び込むよう勧めています。「ともかく始めてみてください。……家族歴史のおかげで,わたしは自分に与えられているすべてのものに感謝するようになりました。」あなたもそうなれます。
ミニスタリング―神の御手となる
アメリカ合衆国ユタ州出身のルーシー・ファーガソンは,ミニスタリングのおかげで,人生で最悪の一週間を予期せぬ方法で乗り越えた経験について述べています。それは学校の期末テストの週のことでした。その週は仕事がとても忙しく,ボーイフレンドとも別れたばかりでした。彼女はこう言いました。「忘れていたのですが,ミニスタリングの同僚とわたしは,ミニスタリング先の姉妹たちにマフィンを作る予定だったのです。」
一緒にマフィンを焼きながら,ルーシーのミニスタリングの同僚は耳を傾け,共感し,アドバイスをくれました。「マフィンを作ったり届けたりすることは大して重要なことではなく,それほどの影響を与えるものでもなかったかもしれません」とルーシーは思い返します。「でも,同僚がわたしを自宅まで送り届けてくれた後,わたしはそれが自分の気持ちを楽にさせるために,まさに必要なことだったと気づきました。神様は時折,主の御手としてほかの人々を遣わしてくださいます。すばらしいのは,わたしに割り当てられている姉妹たちではなく,ミニスタリングの同僚からその助けを得られたことです。同僚が,わたしは独りではなく愛されている,と感じさせてくれたことにとても感謝しています。」
伝道活動—模範となるような生活を送る
専任宣教師でなくとも福音を広めることはできます。インドのアーンドラ・プラデーシュ出身のヴェネラ・ヴァカパリはこのように説明します。「バスに乗るときや電車に乗るときに,モルモン書を開いて読みます。すると,ほとんどの人がモルモン書について尋ねてきます。」
アメリカ合衆国ユタ州のアシュリー・ディロンはこう言います。「伝道に出なかったからといって,わたしは宣教師ではないというわけではありません。家族を離れて主に仕える代わりに,わたしは家族とともに主に仕えています。人々に仕え,イエス・キリストの弟子としての模範となるような生活を送っています。」
親の務め—子供たちに福音を教える
メキシコ・ベラクルス出身のイングリッド・デ・バスティアン・オルティスは,3人の子供を持つ26歳の母親です。イングリッドはこのように説明します。「幼い子供を持つ若い親には,圧倒されそうになる日もあります。終わりのない雑用に追われつつ,子供たちに必要な注意を向けなければならないのです。しかし,わたしたちは自分の子供に福音を教え,彼らが自分たちは神の子であることを理解できるようにするという大きな責任があると感じています。
母親としてのわたしの務めは,子供たちが自分自身で,天の御父が自分のために幸福の計画を備えておられることに気づけるよう助けることです。」
まだ親になっていない人も,子供たちを教える一助となることができます。イングリッドはこのように言います。「子供たちがこれらの原則と教義を理解することは非常に重要です。そのためわたしたちヤングアダルトは,未婚,既婚にかかわらず,初等協会や託児の召しに確かに貢献できます。」
わたしたちヤングアダルトは多忙です。しかし状況がどうであれ,生活のあらゆる領域において,大小を問わず主の業を行うためのシンプルな方法を見いだすことができます。