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落胆の克服
だれでも落胆することはありますが,失敗するのではないかという慢性的な不安を抱えることは,成長を妨げるだけでなく,精神衛生上もよくありません。
通説その1:人は皆幸せになるために生まれた。
通説その2:幸せになるために必要なものは決して手に入らないので,それを手に入れようとすること自体が無駄である。
この通説のどちらを信じても,人は落胆します。落胆とは,抱いた期待に見合った人物に自分がなっていないときや,期待すら持てず現状に甘んじるしかないときに感じる気持ちです。失敗して落胆することはよくあります。生まれつきだめな人間なんだと感じることもあれば,能力が足りない,最善を尽くしたのに望んでいた結果が出なかったと感じることもあるでしょう。
しかし,落胆は人生の一部であり,それをどう乗り切るかを学べば実際にはプラスになるのです。そこで,落胆を成長につなげるための10のヒントを挙げます:
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失敗を認めて,自分の取るべき責任を取る。確かに,自分の手に負えない力が働いて足もとをすくわれることはあります。しかし,たいていの場合,別の方法を取ることもできたのです。失敗から学ぶ努力をしてください。
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それについて祈る。必ずしも,すべてがうまく行って幸せを取り戻せるようにと祈る必要はありません。理解できるように,教訓を見いだすことができるように,前向きな気持ちを取り戻して前進できるようにと祈ってください。
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問題解決を図る。不安は非生産的です。脳の中の感情を司る部位を使って考えることをやめて,論理的に考える部位,つまり,持てるものをうまく使って計画を立てる機能を司る部位を使うようにしてください。
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再び祈る。落胆を克服する良い計画ができたら,その計画でよいか確認を求めて祈ってください。最初に落胆する原因となった失敗を乗り越えられるよう,主はあなたを助けてくださいます。
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できることをする。失業したのであれば,元の職場で働いていたのと同じ時間を,毎日職探しに使ってください。人間関係がうまくいかないのであれば,行って傷を修復する努力をしてください。何を克服するのであれ,変えるよう努力し,小さな目標を達成するのです。罪を犯したせいで落胆している場合は特にそうです。
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できることを一つずつ行う。計画に組み込まれている目標は,たとえ小さくても,あなたを正しい方向に導くものにしてください。
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支援してくれる人の輪を活用する。友達と家族は非常に大切なリソースです。あまり悲観的にならずに自分の状況を知ってもらいましょう。真の友達ならば,よく話を聞いて助けてくれます。話をよく聞いてもらうだけで状況が大きく変わることがあります。
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神権の祝福を求める。神権の祝福は何度でも受けることができます。必要なときには神権の祝福を求めてください。
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忍耐する。時間がたちさえすれば立ち直ることができる場合もあります。
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祝福を数える。感謝していることをすべて書き出しましょう。毎日それに書き加えてください。最終的にはすべての人に幸せが待っていることを知っておいてください。
確かに,人生には困難がつきものです。つらいのは皆同じです。しかし,建設的な方法で試練に立ち向かうならば,信仰が育ちます。神の愛がさらに強く感じられるようになります。なぜなら,成長し,最善を尽くし,神の助けを求めているからです。