2022
平安を見いだす—困難なときに自分と周りの人のために
2022年5月


平安を見いだす—困難なときに自分と周りの人のために

困難に直面したとき,自分やほかの人が平安を感じられるようにする8つの方法を挙げましょう。

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背景とイラストレーション/Getty Images

人生はときにわたしたちを大混乱に陥れます。皆さんは家族の心配事,健康問題,学校での問題,または今日世界で起こっている多くの困った出来事について心配しているかもしれません。どうすれば問題の多い世界で個人的な平安を見いだせるでしょうか。コントロールできないこと,または影響を及ぼし変えられることのどちらかのせいで平安を感じられないとしても,イエス・キリストを通して内なる平安を見いだすアイデアを幾つか紹介しましょう。

自分自身のために平安を見いだす4つの方法

  1. 永遠に焦点を当てる

    短期的な心配事だけに焦点を当てているときに平安は感じにくいものです。しかし,神の幸福の計画という全体像に焦点を当てれば,今の痛みは永遠に続くものではないと分かり,平安を見いだすことができます。例えば,神殿は永遠に焦点を当てる助けとなります。ゴードン・B・ヒンクレー大管長(1910-2008年)は,神殿では「ほかのどこでも見いだせないような平安を得られることでしょう」と言っています。1

  2. コントロールできないことにはこだわらない

    コントロールできないことで平安が失われるとき,失望したり怒りを感じたりしがちです。しかし,変えられないことにこだわることは助けにはなりません。そうではなく,たとえ不公平だと感じても,救い主に近づき,内なる平安を見いだしましょう。主は慰め主である聖霊を送ってくださると約束しておられます(ヨハネ14:26-27参照)。

  3. 人を赦す

    だれかに不当に扱われたと感じる否定的な思いは,忘れようとしても非常に難しいものです。しかし,十二使徒定員会のディーター・F・ウークトドルフ長老はこう教えました。「わたしたちが,赦しに伴う喜びを人々に惜しみなく与えるならば,わたしたち自身の生活にもその喜びがもたらされます。……結果として,主の御霊は,神から与えられる良心の安らぎに伴う喜びで,わたしたちの魂を満たしてくれるでしょう(モーサヤ4:2-3参照)。」(2救い主に立ち返ることで,感情的な重荷から解き放たれ,平安に満たされるようになるのです。

  4. 悔い改めキリストに頼る

    生活がどんなにうまくいっていようと,罪の重荷を背負っていれば平安はすぐに失われてしまうでしょう。十分に悔い改めるために,ビショップの助けが必要なことがあります。しかし,わたしたちは皆,イエス・キリストの贖罪を通して定期的に悔い改めて,主のようになることを妨げるすべてのものから清められる必要があります。

周りの人が平安を見いだすのを助ける4つの方法

  1. イエス・キリストの福音を分かち合う

    救い主に焦点を当てることで自分自身が平安を見いだせるように,人が「平和の創始者」(モーサヤ15:18)として主を理解するよう助けることができます。例えば,イエス・キリストについてさらに学ぶ助けとなった総大会からの聖句や引用を分かち合ってみてください。

  2. 平和を作り出す人になる

    友人やきょうだいが争いを解決できるよう助けてください。アルマ書のアンタイ・ニーファイ・リーハイ人のように,戦いの武器を埋めて,平和の道具と交換しましょう。それは,噂話,復讐を企てること,わがままになることのかわりに,親切な言葉を話し,神の戒めに従い,人を赦すことです(アルマ24:19参照)。

  3. 良い聞き手となる

    思い悩む人はときに,思いや考えを内に秘めてしまうのではなく,率直に話す必要があります。わたしたちは問題を解決する必要はありませんが,ただ問題に耳を傾けて,キリストのような愛と理解を示して支えてあげることができます。

  4. ワードや地域社会の人を助ける

    ホームレスのシェルターでボランティアをしたり,家庭教師のように勉強を教えたり,近所に新しく越してきた家族にお菓子を持っていくことができます。小さなことに平安を見いだせるよう人々を助けてください。食事をして休める決まった場所があること,頼りになる相談相手がいること,またはだれかが気にかけてくれているというわずかな確信があることが,大いに役立ちます。

イエスは平安を見いだすのに苦労しているすべての人に,次の慰めの言葉を与えられました。「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしが与えるのは,世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心をさわがせるな,またおじけるな。」(ヨハネ14:27)自分自身や周りの人をイエス・キリストに近づけようとするなら,わたしたちは大変なときにも平安を見いだすことができます。

  1. ゴードン・B・ヒンクレー「神殿の祝福を享受する」『リアホナ』2002年12月号,33で引用。

  2. ディーター・F・ウークトドルフ「帰還可能点」『リアホナ』2007年5月号,101参照