引っ越しのジレンマ

わたしが子供のころ，家族は何度も引っ越しをしました。新しい場所になじむのは大変でしたが，高校1年生のころには，自分の住んでいる場所が大好きになりました。でも，祖父が亡くなって，両親が祖母の近くに引っ越すことを決めたとき，すべてが変わりました。わたしはまた引っ越すことに恐れを抱きました。学校では行事や活動に積極的に参加して，友達を作るために努力してきたのです。

わたしは憤慨し，引っ越しについて両親と口論しました。そして両親から，引っ越すことについて祈るように勧められました。祈ってみましたが，何の答えも受けません。いらだちを感じましたが，もう一度祈ることにしました。祈り始める前，心の中に，はっきりと次のように告げる声が聞こえました。「レイチェル，あなたは答えを受けたいと思っていないので受けることはありません。」わたしはがく然としました。しばらくたって，わたしはそれまでとは違うことを祈り始めました。天の御父に心を注ぎ出し，どうすればよいでしょうかと尋ねました。

すると，わたしの家族は引っ越す必要があると感じたのです。へりくだり，天の御父が望んでおられることを受け入れた後，平安を感じました。それは必ずしも簡単なことではありませんでしたが，自分たちは主が必要としておられる場所にいることを，わたしは知っていました。この経験は，救い主に近づき，主がわたしに求めておられるような人物に近づくために前進する助けとなりました。

レイチェル・H（アメリカ合衆国，ワシントン州）