日曜午前の部会
心にイエス・キリストへの思いがはっきりと浮かんできた
抜粋
モルモン書には,アルマという名家出身の若者について驚くべき話が記録されています。アルマは,聖文によると,偶像を礼拝する不信仰な者と表現されています。……
アルマは深い絶望の中で,「イエス・キリストは神の御子であり,世の罪を贖うために来られるという」〔アルマ36:17〕ことについて,若いころに教わったのを思い出しました。……救い主の聖なる力にすがると,奇跡が起こりました。……突如として,アルマは平安と光を感じたのです。……
アルマの心に,イエス・キリストに関する真理が「はっきりと浮かんできた」のです。…
その真理に基づく信仰をもって行動したこと,また,神の力と恵みによって,彼は絶望から救われ,希望に満たされたのです。
……わたしたちの心も,イエス・キリストと,主の憐れみに満ちた犠牲への「思いがはっきりと浮かんできた」ときに,霊的な光と喜びを感じるのです。……
……主に対する愛が,この死すべき世における不幸や悲しみの盾となってくれるわけではありませんが,自分の力をはるかに超える強さを得て苦難を乗り越えていくことができるようになります。……
イエス・キリストに注意を傾けるなら,依然として存在する周囲の物事も,主への愛を通して見るようになります。……このイエス・キリストへの思いがはっきりと浮かぶように絶えず心を配り,主を信頼し,戒めを守り続けるならば,天からの導きだけでなく,天の力がもたらされることを約束します。この力は,聖約に強さを,苦難に平安を,そして祝福に喜びをもたらすものです。