「主の強さを求めて手を伸ばしましょう」『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』2024年3月号
この特別号について
主の強さを求めて手を伸ばしましょう
マルコによる福音書には,12年にわたって体調を崩していた女性について記されています。だれかが彼女にイエスのことを話しました。そこで,主が町にやって来られたとき,女性は道端に座って待っていました。主がそばを通り過ぎて行かれたとき,彼女はひそかに手を伸ばし,主の衣のすそに触れました。
女性はたちどころに癒されました。しかし,その奇跡に気づいたのは彼女だけではありませんでした。イエスも気づかれたのです。「イエスはすぐ,自分の内から力が出て行ったことに気づかれて,群衆の中で振り向き,『わたしの着物にさわったのはだれか』と言われた。」(マルコ5:30)力,言い換えれば強さです。イエスはすぐに,だれかが御自分から強さを得たことに気づかれたのです。そして主は即座に,彼女を見つけ,彼女と話し,信仰が持つ力を彼女に思い起こさせられました。主は彼女を「娘よ」と呼ばれました。主を通して,彼女は癒されました。
わたしは,強さを求める祈りは必ずこたえられることを学んできました。もしわたしたちが主に向かって手を伸ばすなら,主は「その手を取ってくださる」(see Hymns, no. 129)のです。今月号の各記事は,その真理を思い起こさせてくれます。
『青少年の強さのために—選択の指針』の中で,大管長会は,「救い主……こそ,『青少年の強さ』なのです」(2)と教えています。どうすればその強さを得られるのだろう,とあなたは思うことでしょう。あなたがこれらのページの中に,主に向かって手を伸ばすように導いてくれる何かを見いだすよう願っています。
これらのページを調べてください。希望の言葉を探し,強さを与えてくれる聖句を見つけ,心に印象を残した促しを書き留めてください。イエス・キリストを通して,あなたも癒されることでしょう。
大きな愛を込めて,
エミリー・ベル・フリーマン
中央若い女性会長