「生まれながらの人」とは何でしょうか？

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モルモン書の中で，ベンヤミン王は，「生まれながらの人は神の敵であ〔る〕」（モーサヤ3：19）と教えています。生まれながらの人とは，「聖なる御霊の促しよりも，激情，情欲，欲望，肉欲に影響された選択をする人」（『聖句ガイド』「生まれながらの人」の項，福音ライブラリー）について述べている言葉です。

アダムとエバの堕落のゆえに，わたしたちは様々な必要や望みを抱えた肉体を持ってこの世に生まれています。欲求を満たし，あらゆる種類の快適さと喜びを求めたいという，生まれながらの願望を持っています。しかし，「生まれながらの」とは，必ずしも「良い」という意味ではありません。生まれながらの欲望をコントロールしなければ，つまり，生まれながらの事柄だけに注意を向け，霊的な事柄を無視するならば，わたしたちは利己的で，罪深く，残酷で，心がかたくなになります。

生まれながらの人を克服するには，イエス・キリストとその贖いの犠牲を通して霊的に再び生まれる必要があります。聖なる御霊に耳を傾け，主の戒めを守らなければなりません。「子供のように従順で，柔和で，謙遜で，忍耐強く，愛にあふれた者となり，……主〔の御心〕に喜んで従〔う〕」（モーサヤ3：19）必要があります。