2017
今,備えができている人は誰でしょうか
2017年1月


末日聖徒の声

今,備えができている人は誰でしょうか

magnifying glass over family history screen

絵/リチャード・マイア

ある日曜日,総大会の最後の部会の後,わたしはファミリーサーチアカウントにサインインし,家族歴史の作業を進めるようにという具体的な促しを感じました。それまで何度試みてもあまり成果が得られなかったため,家族歴史作業を行うことには気が進みませんでした。わたしの家族は家族歴史をくまなく行っていて,残っている作業はないと心のどこかで思っていたのです。

わたしは椅子に深く座っていらだちにため息をつき,今日こそ糸口を見つけたいと思いながら,何年もの間行き詰まっている箇所を見詰めました。いつものように国勢調査,結婚や出生の記録に目を通し始めましたが,1時間たっても何も見つかりませんでした。すると,週末の総大会の部会の間ずっと,わたしにささやき続けていた御霊を通して,今,備えができている人が誰か知るために祈るようにという促しを感じました。

祈り終えると,わたしは自分の名前に戻ってさかのぼっていきました。御霊により,一つの系統から別の系統へと導かれてさかのぼっていくうちに,祖父の系統にたどり着きました。次の1時間,部屋が御霊で満たされ,神殿に提出できる6人の名前が見つかりました。神殿に名前を提出し終わったとき,情報を見つけた記録の一部を眺めました。目に涙がこみ上げてきて,心は喜びに満たされました。その情報は,時間をささげてわたしの先祖のために記録を入力してくれた索引作成者のおかげで得られたのです。感謝のしるしとして,その次の1時間,他の人のために索引作成を行いました。

その日,二つのことへの感謝で証が深まりました。一つ目は,総大会のとき,御霊の導きによって家族歴史活動をするよう促され,どの名前を探すべきか分かったことです。二つ目は,世界中で名前を索引化する教会員のおかげで,わたしのような人が明確に,迅速に先祖を見つけ,それぞれの業を速めることができることです。それはわたしにとって,神の業が全地に広がっているというはっきりとした,力強い証となりました。