2017
平和のために祈る
2017年2月


青少年

平和のために祈る

筆者はアメリカ合衆国アリゾナ州在住です。

わたしの両親は教会の後も集会に出席することが多かったので,わたしはよく,おなかをすかせた気の短い3人の弟たちの面倒を見ながら,昼食を作る手伝いをしました。3人がけんかをし始めても,小さな問題はたいていすぐに解決することができました。しかし,ひとたびけんかが始まると,仲直りさせるのが難しいこともときどきありました。わたし自身がいらいらしてしまうからです。

ある日の午後,弟たちは仲良くするのがとても難しい状態でした。わたし自身も取り乱し,幾ら仲良くさせようとしても状況は悪くなるばかりでした。そこでわたしは自分の昼食を作り,話すのをやめました。そして最後にこう言いました。「祈ろうと思うけど,少しの間静かにしてくれる?」彼らが落ち着いたところで,食事の祝福をし,祈り終える前にこう付け加えました。「そしてどうか,平和を作り出す者となるように,わたしたちを助けてください。」

最初,弟たちは聞こうともせず,またけんかをし始めるように見えました。わたしはむっとしましたが,ちょうど平和のために祈ったばかりだったので,できるだけ愛を示し,心を落ち着ける必要があると分かっていました。間もなく,とても穏やかな気持ちを感じました。わたしが何も言わず食べていると,弟たちもついにけんかをやめました。わたしが感じた平安は,ささやかな祈りに対する答えであることが分かりました。平和を作り出す者となるように祈ったので,叫びたくなるようなときに,わたしが冷静でいられるよう天の御父が助けてくださったのです。天の御父が本当にわたしたちに平和を与えてくださることを知っています。