2021
イエス・キリストは聖餐をとるようにと言われた
2021年3月号


福音の基本:

イエス・キリストは聖餐をとるようにと言われた

毎週,わたしたちは救い主を思い起こして,清められ,癒されます。

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〔最後の晩餐におけるキリストと使徒の画像〕

「最後の晩餐」カール・ハインリッヒ・ブロッホ画

イエス・キリストは亡くなる前に,「最後の晩餐」と呼ばれる最後の食事をされました。この食事の終わりに,主は御自分に従う者たちに聖餐をお教えになりました。イエスはパンを割き,これを祝福し,言われました。「わたしを記念するため,このように行いなさい。」(ルカ22:19)そして,杯に入ったぶどう酒を祝福し,分け与えられたのです。

毎週の礼拝に欠かせない要素

イエス・キリストの教会が地上に回復されたとき,聖餐は毎週の礼拝に欠かせない要素となりました。教会で,聖餐は神権を持つ人たちによって祝福され,配られます。神権者は聖文の言葉を読み上げて祈ります(教義と聖約20:75-79参照)。その祈りの後,ワードや支部に集う人はそれぞれパンを食べ,水を飲んで,イエス・キリストとわたしたちのために払われたその犠牲を思い起こします。これが,主の命じられた方法です。

聖餐の備え

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聖餐を取る人々

聖餐を受ける備えとして,わたしたちは自分の生活と選択について正直に考えなければなりません。1週間の間違いや罪を悔い改め,神に赦しを求める必要もあります。聖餐を受けるために完全である必要はありませんが,心がへりくだっていなければなりません。

パンと水だけでなく

聖餐は神聖な,聖なる時間です。聖餐の祈りは,パンと水をとることによってイエス・キリストがわたしたちのためにささげてくださった体と血を思い起こしていることを伝えています。わたしたちは,主に従い,クリスチャンとしての生活を送ることを約束します。神の戒めを守るよう努めることを約束します。そうするときに,聖霊が慰め,導き,癒してくださいます。

聖約を新たにする

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one man baptizing another in a baptismal font

バプテスマを受けた人が清い心で聖餐を受けるとき,わたしたちはバプテスマのときに交わした聖約を新たにします。これには,聖霊を受けることと,再びバプテスマを受けたかのように罪から清められることが含まれます。これこそが,イエスがわたしたち一人一人に与えてくださる希望であり,憐れみです。悔い改めて赦しを受けるのに,遅すぎるということは決してありません。

聖餐に関する聖文の言葉

聖餐を受ける前に,わたしたちは自分自身を霊的に吟味し,正直に心の中を見つめるべきです(1コリント11:28参照)。

復活した後,イエスはアメリカ大陸の御自分の民に聖餐を受ける方法を示されました(3ニーファイ18章参照)。

現代の預言者たちは聖餐にパンと水を用いるよう言っていますが,何を食べ,飲むかは重要ではありません(教義と聖約27:2参照)。アレルギーのある人は,パンに似た別のものを用いることもあります。

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