「長く待ち望んでいた神殿の祝福を目にする」『リアホナ』2022年7月号
長く待ち望んでいた神殿の祝福を目にする
自分の地域で神殿が利用できるようになったときに経験した祝福について,世界各地の会員が語ります。
神殿は地上で最も神聖な礼拝の場所です。神殿で,教会員は欠くことのできない儀式に参加し,自分自身と亡くなった親族のために聖約を交わすとき,神に近づきます。神殿は主の宮であり,そこに参入する人々には平安や慰め,啓示がもたらされます。
しかし,回復されたイエス・キリストの教会が地上の至る所へ広がったことで,多くの人にとって神殿に行くことが難しい課題となっています。そしてここ数年は,新型コロナウイルス感染症のパンデミックのために,多くの人が神殿の利用を制限されてきました。
教会の大管長として支持を受けたときの総大会で,ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように述べています。「わたしたちは,増加し続ける教会の会員たちに神殿がいっそう近いものとなるようにしたいと思っています。」(「神のみ業に進みて」『リアホナ』2018年5月号,118)
それ以来,教会員は総大会の度に,世界各地の新しい神殿の発表を楽しみにしています。そして,教会がますます急速に成長していることを示すこのしるしに驚嘆するとともに,自分が住む場所のいっそう近くに神殿が建てられるという発表を期待するようになっています。
ベルギー・ブリュッセル神殿
2021年4月発表
ベルギーのブリュッセルに神殿ができるというネルソン大管長の発表を聞いたときは,まったくの驚きでした。妻とわたしはベルギー/オランダ伝道部を管理していました。そして,ベルギーの自宅から2時間ほどの距離にあるオランダ・ハーグ神殿でしばしば奉仕しています。これからは車で1時間か,恐らくそれほどかからずにブリュッセルの神殿に行けるようになるでしょう。
発表を聞いたとき,深い感謝の気持ちを覚えて涙が流れました。わたしたち家族とステークの会員は,ただ発表を聞いただけで,神殿に対する献身と愛の意識が高まっています。この神殿の発表はわたしたちにとって,主がわたしたちの小さな国を心に留めておられ,この地域における初期と現在の開拓者たちの業と犠牲を御存じであることの証となっています。
ヨハン・ビュイスとリンダ・ビュイス・ファーガーウェン(ベルギー・アントワープステーク,セントニクラスワード)
チリ・アントファガスタ神殿
2020年11月鍬入れ式
救い主が末日聖徒の心と思いの中で御自分の業を速めておられる様子を目にするのは胸躍ることです。チリ・アントファガスタ神殿が奉献されて稼働するときに,主から求められていることを行えるよう,わたしたちはあらゆる面で備えたいと思っています。
子供たちや若い人々は,この神殿での奉仕に対する熱意と喜びによって,わたしたちを鼓舞してくれています。彼らはすでに,自分が神殿に行く姿を想像しています。イスラエルの集合が意味することと,自分がその集合に欠かせない一部であること,そして自分の家のすぐ近くに主の宮があることがどれほど重要であるかを学んでいます。
チリ北部の多くの聖徒たちは,主の聖なる宮で贖い主が両腕を広げて待っておられることを理解しており,自分たちの生活を整えています。アントファガスタに神殿を頂くというすばらしい祝福に自分もあずかりたいと願っています。わたしたちが深く愛するこの集合という大義において,主にわたしたちの奉仕を頼っていただけるよう,わたしも妻のパティタとともに準備をしています。
クラウディオ・ゴンサレス(チリ・アントファガスタステーク,アンガモスワード)
シンガポール共和国シンガポール神殿
2021年4月発表
2018年12月は,わたしたちが家族で台湾台北神殿を訪問することができた最後の時となりました。その後,新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより旅行が制限されたうえ,神殿も閉鎖することになったのです。わたしたちは主の宮での礼拝に早く戻れることを,大きな期待を持って心待ちにしています。
シンガポールの神殿が発表されたとき,わたしたちは皆,胸を大いに躍らせました。天の御父はマレーシアの聖徒たちを心に留めてくださっていたのです。クアラルンプール地方部の聖徒たちは長年にわたり,ステークになれるように努力してきました。これが遠い目標に感じられることが何度もありましたが,わたしたちはステークになることを話題にするのをやめませんでした。シンガポールの神殿の発表はわたしたちにとって,主がマレーシアの聖徒たちの努力を認めてくださっていることの現れです。
何國樑(リチャード・コ・レオン・ホ)と曾明亮(チャン・ミン・リャン)(マレーシア・クアラルンプール地方部,プタリン・ジャヤ支部)
南アフリカ・ダーバン神殿
2020年2月奉献
わたしたちが南アフリカのダーバンに頂いている美しい,新しい神殿は,「聖なる場所に立ち,動かされない」(教義と聖約45:32)機会を与えてくれています。そこでは,世の苦しみや喧騒から離れて時間を過ごし,聖なる御霊の静かな細い声に耳を傾けることができます。
神殿は,自分のランプがいっそう明るく輝くよう定期的に油を加えられる場所であり,そのおかげで,わたしたちは主の日に向けてよりよく備えることができます。
マンディ・スウィンバーン(娘とともに撮影) (南アフリカ・ヒルクレストステーク,ヒルクレストワード)
バヌアツ・ポートビラ神殿
2020年10月発表
ラッセル・M・ネルソン大管長が神殿の建設を発表したとき,ステーク会長であるわたしは,すっかり圧倒されました。家族や友人,ステークの会員をはじめ,わたしたちの島々からなる地域に主の宮があることで祝福を受けられる多くの人々を思って,平安と喜び,希望を感じました。
この国に神殿が建てられるという知らせを受け,わたしたちは心の変化を経験しています。会員は神殿の儀式と祝福に自らを備えるため,戒めを守り,教会指導者と定期的に会うよう努めています。家族歴史活動に力を入れる会員も増えています。
このことはほんとうに,教会員だけでなく国全体にとっても祝福となっています。
イボン・バジル(バヌアツ・ポートビラステーク,ポートビラ第2ワード)
アリゾナ州メサ神殿
2021年12月再奉献
長期間の改修の後,アリゾナ州メサ神殿に再び足を踏み入れた瞬間のことは,当分忘れられないでしょう。そのときのオープンハウスが思い出させてくれたのは,神殿にいることは喜びであるということでした。人生が少しはっきり見えるようになり,自分にかかっているストレスや重圧が少しの間,軽くなるのです。神殿にいると,少しの間煩いを離れて静かに瞑想し,天の御父が与えてくださる平安や視点を感じることができます。
わたしには5人の娘がいますが,神殿での忠実な奉仕を通して見いだせる安息について,子供たちに早急に教えなければいけないと感じています。オープンハウスの際に,この神聖な場所に娘たちを連れて行ったことで,子供たちは神殿が自分にもたらしてくれるものを垣間見る機会を得られました。そのことをきっかけに,神殿に参入する準備や,神殿推薦状,標準,信仰,家族歴史活動,聖約,儀式,親切,啓示といったことについて,たくさんの有意義な会話をすることができました。
主の宮に入る機会を通して,わたしたちの生活に祝福がもたらされ,わたしたちの証は強まっています。奉献後,わたしは最初の予約を取るため,予約が可能になるとすぐに,はやる思いでログインしました。先祖の名前も準備し,用意はできています!
アナクレア・ホワイティング(アリゾナ州メサ・ヘルモサ・ビスタステーク,リンジーワード)
ブラジル・カンピーナス神殿
2002年5月奉献
新型コロナウイルス感染症のパンデミックのために閉鎖されていたカンピーナス神殿が再開し,わたしたちはとても幸せです。わたしたち夫婦の結婚20周年を祝うのにちょうど間に合って神殿が再開してくれました。わたしたちはこの主からの特別な贈り物をほんとうにうれしく思いました。
神殿は主の宮であり,愛と奇跡,平安,癒しに満ちた場所であることを証します。神は文字どおりわたしたちの天の御父であられます。そして,わたしたちが御父の臨在を感じ,世に打ち勝つ強さを得られるよう,御自分の聖なる宮で喜びをもって待っておられます。
イザベル・ブエノ・デ・アルメイダ(ブラジル・スマレーステーク,スマレーワード)