「モルモン書の中心人物」『リアホナ』2024年1月号
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モルモン書の中心人物
何年も前,ミニスタリングブラザーからモルモン書を真剣に研究するよう勧められました。この勧めを受けたとき,わたしは毎日モルモン書を少し読んでいたとはいえ,真剣に研究していたわけではないことに気づきました。
彼らは,エズラ・タフト・ベンソン大管長の言葉に基づいた約束をわたしに伝えてくれました。「モルモン書には力があって,真剣に読み始めるやいなやその力は読む者の人生に流れ込み,誘惑に打ち勝つ力となり,……欺きを避ける力となり,細くて狭い道と命にとどまる力となります。」(『歴代大管長の教え—エズラ・タフト・ベンソン』131)
わたしは彼らの招きを受け入れ,その後数か月のうちに,彼らの約束が成就するのを目にしました。人生が変わりました。
モルモン書がわたしたちに霊的な力を与えてくれるおもな理由は,イエス・キリストに近づけてくれるからです。今月号の4ページにあるヘンリー・B・アイリング管長の記事には,このように書かれています。「モルモン書を心から読み,その教えに従って生活し,その真実性について祈る人は,聖霊を感じ,救い主に対する信仰と証が増し加えられることでしょう。」
イエス・キリストはモルモン書の中心人物であられます。共著者であるマディソン・シンクレアとともに,記事「モルモン書におけるイエス・キリスト」(10ページ)で述べたように,モルモン書には救い主について7,000回以上の記述があります。
今年,『わたしに従ってきなさい』を使ってモルモン書を研究するとき,わたしたちはイエス・キリストに近づくことを知っています。
愛を込めて,
ジョン・ヒルトン3世
ブリガム・ヤング大学 宗教教育学教授