モルモン書を毎日読み続けるべき15の理由

スタン・トマソン

わたしのリストに賛成しますか。もっとよいのは，あなた自身のリストを見つけることです！

毎年，様々なジャンルの本を何百冊も読んでいます。最もインパクトがあるわたしのお気に入りは『モルモン書—イエス・キリストについてのもう一つの証』になりました。

昔からそうだったわけではありません。すべての物語を知り尽くし，モルモン書が提供できる以上の進歩を遂げたと感じた時期もありました。わたしはモルモン書を読むのをやめて，モルモン書の教義と背景に関するほかの多くの本を購入しました。しかし，知的好奇心が冷めてくると，自分の証がもろく，陳腐化していることが分かりました。証が心から頭だけに離れて行ってしまい，心の奥底で知っていたことが分からなくなってしまったのです。

ある日，ラッセル・M・ネルソン大管長が次のような真理を教えるのを聞きました。「わたしたちは心の『底から』〔アルマ13：27参照〕モルモン書が疑いなく神の言葉であると感じる必要があります。一日たりともモルモン書なしでは生きたくないと思うほど，深くそう感じなければなりません。」ネルソン大管長は，毎日モルモン書を読むように述べた最初の預言者ではありません。しかし，その説教はとても力強く，わたしに直接語りかけてきました。ネルソン大管長が述べた力が欲しくて，必要としていました。そして何よりも，餓死しそうな自分の証を癒したいと思いました。

一日をモルモン書なしで過ごすなんて想像できません。モルモン書の言葉は，わたしが困難に直面したときや，ほかの人を助けたときに，わたしの言葉となってきました。わたしはモルモン書を毎日読む理由をまとめ，最近そのトップ50を妻と分かち合いました。妻は最初，信じられない様子でした。しかし，わたしがリストを分かち合うと，彼女は熱心にさらに理由を付け加えてくれました。現在その数は70を超えつつあります。

この書物は実にすばらしい贈り物です。モルモン書は導きであり，神の愛の現れでもあり，サタンの影響に対抗するため現代に与えられたものでもあります。モルモン書を読み，日々証を新たにすることによって，その教えに従って行動するための信仰を育て，イエス・キリストが自分と周りの人々をどのように救ってくださるかを知ることができます。人は，この書物を読み，その教えに従うことにより，ほかのどの書物を読むよりも，ほんとうに神に近づくことができます（モルモン書の序文参照）。

今年の『わたしに従ってきなさい』で学ぶモルモン書の研究はほぼ終わりに近づいていますが，その真理を生涯にわたって研究し続けるよう招かれています。わたしがモルモン書を毎日研究し続ける15の理由を紹介します。わたしのリストに賛成しますか。もっとよいのは，あなた自身のリストを見つけることです！

わたしがモルモン書を研究するのは，以下のことをできるようにするためです：

イエス・キリストの証を得る（モロナイ10：5-7；2ニーファイ33：10-11参照）。
神とイエス・キリストに近づくために，最も効果的な手段を用いる（モルモン書の序文参照）。
「すべての聖文を〔わたし自身〕に当てはめ」る方法を学ぶ（1ニーファイ19：23。24節も参照）。
困難に打ち勝ち，堪え忍ぶ力を得る（モーサヤ29：20参照）。
主の声を聞き，主がどのようにわたしたち一人一人に語りかけられるかを学ぶ（モルモン書ヤコブ7：5；エノス1章参照）。
神の「慈しみと恵み」（モロナイ8：3）を定期的に思い起こすことによって信仰を強める。
古代の預言者たちがわたしたちの時代をどのように見ていたかを知り，預言者が与えた警告を現代に応用する（1ニーファイ13：40参照）。
キリストの憐れみは，悔い改めと心を和らげることによってもたらされることを理解する（アルマ12：34参照）。
古代の預言者たちが，自分の困難について直接語りかけていると感じる（モルモン8：35参照）。
キリストの良きおとずれの可能性と福音の約束の確実性を思い起こすことに，生活の焦点を当てる（モーサヤ2：41参照）。
言葉にできない喜びと栄光を経験する（アルマ26：16参照）。
祈りの答えを求め，その答えを期待する能力を養う（2ニーファイ4：35；モーサヤ4：21；3ニーファイ27：28；エテル3：2参照）。
「御霊に導かれて」いるとう自由を見いだす（1ニーファイ4：6。エテル2：6も参照）。
生活の中から注意をそらす有害なものを排除する望みと強さを見いだす（2ニーファイ1：13-14参照）。
キリストに謙遜に従う者でいることで，迷わされないことを理解する（2ニーファイ28：14参照）。

ネルソン大管長は正しかったのです！モルモン書には奇跡的な力があります。わたしを信じないなら，ネルソン大管長の言葉を自分自身で試してみてください。その影響はあまりにも広範囲にわたるものだったので，わたしは残りの生涯，毎日モルモン書を読み，深く考えようと決意しました。

モルモン書は今では大切な伴侶であり友人です。わたしは，モルモン書にはページに書かれていること以上のことがたくさんあることを学びました。その瞬間に，自分自身と愛する人々のために必要としていることに対する直接的な答えとなる聖句が思い浮かびます。この書物を読むことを通して，毎日神のために時間を取るというこの決意を守ったことが，わたしの証の火を再び燃え上がらせる助けとなったことを確かに証します。わたしは再び福音の真理を余すところなく知り，次に学ぶであろうことにとても胸を躍らせています。