セミナリー
マスター教義:2ニーファイ28:30—「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて」


「マスター教義:2ニーファイ28:30—『教えに教え,訓戒に訓戒を加えて』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義:2ニーファイ28:30」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義:2ニーファイ28:30

「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて」

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聖文を研究する青少年たち

一つ前の「2ニーファイ28:27-32」の課で,2ニーファイ28:30と,神は受け入れようとする者に対して教えに教えを加えられ,真理を明かされることを学びました。この課は,あなたが2ニーファイ28:30の場所と重要語句を暗記し,この聖句の教義を説明し,また霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用するのに役立ちます。

生徒がマスター教義聖句を習得できるよう助ける。マスター教義聖句の習得に役立つ情報源を,生徒が必ず把握できるようにしてください。これらの情報源には,マスター教義モバイルアプリや『マスター教義に関する基本文書』(2022年)も含まれています。この文書には,マスター教義聖句の場所と重要語句のリストも記載されています。

生徒の準備:生徒には,次の参照聖句と重要語句を暗記してもらうとよいでしょう。「2ニーファイ28:30:神は『教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。』」

学習活動案

このマスター教義聖句の課は,「2ニーファイ28:27-32」を学んだ後で学習するようになっています。つまりここは,マスター教義聖句2ニーファイ28:30の背景を学ぶ課なのです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,その週のうちに背景の課も教えるようにしてください。

暗記し,説明する

生徒が2ニーファイ28:30の場所と重要語句を暗記し,この聖句の教義を説明できるようになる助けとして,以下の活動を行うか,別の効果的な方法を用いてください。

ホワイトボードに横線を4本引き,階段に見えるようにしてください。

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ずらした横線

下にあるように,4人の生徒にホワイトボードに聖句の語句の一部をそれぞれ書いてもらいます。この階段が,神がわたしたちに「教えに教え」を加えてくださることのたとえになることを生徒に理解してもらいます。〔訳注:原文の英語では「教えに教え」は“line upon line”となり,これは「(線を積み重ねるように)少しずつ」という意味を持ちます。〕

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ずらした横線と文章

生徒に,この聖句の場所と重要語句を見ないで言えるようになるまで,二人一組で繰り返し練習してもらいましょう。生徒が練習する際は,暗記しやすいようにホワイトボードの語句を順番に消していくとよいでしょう。

一つ前の「2ニーファイ28:27-32」の課で,神は受け入れようとする者に対して教えに教えを加えて真理を明かされることを学びました。この真理を説明するための備えとして,次の質問をよく考えてから以下の筆記活動を行ってください:

  • 「教えに教え〔を加え〕」とはどういう意味だと思いますか。

  • 神がすでに与えられている真理を受け入れることが,どのようにしてさらに多くの真理を受け入れる備えになると思いますか。

人が神の助けを必要とするような以下の状況の中から,一つ選んでください:

  1. 今直面している困難について助言が必要なとき。

  2. 救い主ともっと強い関係を築きたいとき。

  3. 祝福師の祝福について理解したいとき。

2ニーファイ28:30で学んだことで,あなたが選んだ状況に役立つと思うことを簡単な文章で説明してください。

生徒には,二人一組または少人数のグループで,その説明が自分が選んだ状況にどう対応するか話し合ってもらいます。

クラス内を回り,必要に応じて生徒の手助けをしてください。この活動が終わったら,数人の生徒にその説明をクラスで発表してもらいます。

実践練習

霊的な知識を得るための原則を生徒が復習できるよう助けます。第一の原則(信仰をもって行動する)を思い出してもらい,数人の生徒にこの原則の教えを説明する単語や語句を言ってもらうとよいでしょう。同じように,残りの二つの原則でもこれを繰り返してください。必要な場合は,『マスター教義に関する基本文書』(2022年)の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落の3原則をおさらいしましょう。

断食証会に出席する同じワードの青少年たちについての,以下の二つのシナリオを読んでください。青少年たちは集会中に,それぞれ違う考えを抱きました。

クラスを二つのグループに分け,各グループに一つのシナリオを割り当てるとよいでしょう。霊的な知識を得るための次の各原則の下に,各シナリオと質問を表示するか,各グループにそれらのコピーを一部渡して,話し合いに使ってもらいます。

また,生徒に2ニーファイ28:30に関連する別のシナリオを作ってもらうのもよいでしょう。生徒が作ったシナリオの登場人物を助ける際にも,霊的な知識を得るための原則と2ニーファイ28:30を使うようにしてもらいます。

  1. 友之は自分のどこがいけないのか悩み始めました。彼は神を信じ,末日聖徒イエス・キリスト教会は真実であると信じています。それでも,自分の証は同じワードのほかの会員より弱いと感じました。ほかの人が証していることのすべてを,いつか自分も知ることはできるのだろうかと悩んでいます。

  2. 理沙は,会の途中からほかの人の証に注意を払うのをやめました。内心では「皆が言っていることはどれも聞いたことがあるし,それがすべて真実なこともわたしは知っている」と思っています。それに,自分の証がもう十分に強いと思っており,聖文を読んだり,セミナリーに出席したい気持ちも弱まっています。

こうした状況にある友之や理沙を助けるために,あなたなら霊的な知識を得るための各原則をどのように活用するかを説明してください。もし必要なら,以下の質問が役立つでしょう。

信仰をもって行動する

『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の第7段落を読んでください。

  • 友之または理沙が信仰をもって行動するのを助けるために,あなたならこの段落から何を分かち合いますか。

  • 2ニーファイ28:30にある真理は,友之または理沙が信仰をもって行動するのをどのように助けるでしょうか。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

  • あなたが2ニーファイ28:30で学んだ中で何を分かち合えば,友之や理沙が自分の状況を主と同じ視点で見ることに役立つでしょうか。

  • ほかのどのような真理を分かち合えば,彼らが永遠の視点から自分が懸念を持っていることを見るのに役立ちますか。

  • あなたが神について知っていることで,彼らが主の視点で自分を見る助けとなることは何ですか。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

  • 友之や理沙が親または教会の指導者に自分の考えを話すことは,どのように彼らの助けとなり得るでしょうか。

  • 彼らの助けになりそうな聖句や聖典の物語として,あなたが思いつくものはありますか。

少し時間がたったら,生徒に教室内を歩き回ってもらい,別のシナリオに取り組んでいる人を見つけて,学んだことを分かち合ってもらうとよいでしょう。次に数人の生徒を募って,自分が書いたことをクラスで発表してもらいましょう。

マスター教義の復習

これ以降の課でも,生徒が2ニーファイ28:30の聖句の場所と重要語句を簡単に見直すようにしてください。その方法の一つは,,ホワイトボードに4本の横線を引き,生徒に記憶からこの聖句の場所と重要語句を書いてもらうというこの課の活動を繰り返すことです。必要な場合は生徒を手伝ってください。そして生徒が暗記できるまで,聖句の場所と重要語句を数回繰り返してもらいます。

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