セミナリー
学習評価6:アルマ17-アルマ52章


「学習評価6:アルマ17-アルマ52章」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「学習評価6」『モルモン書 教師用手引き』

学習評価6

アルマ17アルマ52章

聖文を研究する若い女性

この課は,モルモン書の最近の研究で自分が設定した目標と経験した成長を,自己評価するのに役立ちます。

生徒が自己評価の価値を学べるよう助ける。定期的かつ一貫した自己評価は,自分がどのように救い主に似た者となりつつあるのかを,生徒が確認する助けとなります。生徒に,イエス・キリストについて知っていること,またどのように感じているかについて,祈りの気持ちでよく考えてもらいます。自分の進歩を誠実に評価し,主の福音に従って生活しようと努力する際,変えられることをよく考えるように促します。

生徒の準備:ここ数週間で学んだことや霊的に成長した方法を分かち合う準備をしてきてもらいます。学習帳や聖典のメモを復習してもらうと,生徒の役に立つかもしれません。

学習活動案

成長を測る

  • 次の道具は何のために使われますか。

次の道具の写真を表示するか,可能であれば幾つか実物を持ち込むとよいでしょう。

口で測る体温計
血圧測定装置
体重計
  • これらの道具には,それぞれどのような価値や重要性がありますか。

身体的な健康と成長を測定することが重要であるのと同様に,霊的な健康と進歩を評価することも重要です。この課では,そうした評価を行う機会があります。

最近の霊的な進歩について生徒が考えられるよう,以下のような質問をします。これらの質問を表示し,生徒に学習帳に答えを記録してもらった後に,クラスで答えを発表してもらうとよいでしょう:

  • 最近学んだことで,感謝していることは何ですか。

  • 最近,自分の感情や態度にどのような変化が見られましたか。

  • 今まで学んできたことを,どのような方法で実践してきましたか。

次の活動を行い,霊的な学びと成長を自己評価してください。自分が達成できた進歩と,改善すべき分野を特定できるよう,天の御父に助けを求めるとよいでしょう。

あなたのクラスでのアルマ書の研究では,次の活動で評価対象となっていない真理が強調されていた場合もあるでしょう。クラスで強調された真理も取り入れるように,次の活動を調整してください。なお,すべてのアイデアをこの課で採り上げたり,ここに書かれている順番で取り組んだりする必要はありません。

救いの計画とイエス・キリストの役割に関する重要な真理を説明する

この課のこの箇所は,最近の聖文研究で学んだ救いの計画の要素とイエス・キリストの役割を,生徒が説明できるようになることを目的としています。あなたの教え方や教えた内容に基づいて以下の内容を調整し,生徒が学んだことを最大限に復習し,説明できるようにしてください。

アルマ書の研究により,救いの計画とイエス・キリストの重要な役割に関する真理をより的確に説明するのを助ける事柄を幾つか学んだかもしれません。

以下の活動から一つ選び,行います。

以下のシナリオと質問を生徒に見せ,回答してもらうとよいでしょう。

活動1:救いの計画

友人の一人が最近,大切な人を亡くしたと想像してください。

  • 最近の研究で学んだ真理を考えると,救いの計画について友人に伝えられることは何でしょうか。それはどのようにその友人を助けることができますか。(アルマ11章12章40章参照)

生徒に助けが必要な場合は,救いの計画に関する具体的な言及を参照してもらうとよいでしょう。例えば,アルマ11:41-4512:24-2522:13-1440:11-14,21,23などです。

活動2:イエス・キリストの役割

イエス・キリストを信じるあなたの信仰に懐疑的な人と話をしていると想像してください。

  • 最近の研究で学んだ真理を考えると,イエス・キリストの重要な役割についてこの人に伝えられることは何でしょうか。(アルマ26章34章36章参照)

生徒に助けが必要な場合は,イエス・キリストの役割に関する具体的な言及を参照してもらうとよいでしょう。例えば,アルマ26:12-14,16,22,35-3734:8-1036:16-21などです。アルマ26章でアンモンが神について話していた言葉が,天の御父とイエス・キリストの両方に言及していることを生徒に知らせると役立つかもしれません。

イエス・キリストのおかげで変化したいという望みが高まったと感じる

最近の研究で,イエス・キリストについて学んだために変わった多くの人々について学びました。

生徒に,モルモン書の研究で学んだ,イエス・キリストのおかげで変化を経験した人々の名前を何人か挙げてもらうとよいでしょう。必要に応じて,以下の3つの例を紹介することができます。生徒をグループに分け,次の聖句の組み合わせのうち,一つを復習するように割り当てるとよいでしょう。その後,各グループの一人の生徒に,グループで読んだ内容を要約し,クラスの残りの生徒に伝えてもらいます。

  • これらの人々の変化への意欲について,どのようなことに気づきましたか。

イエス・キリストのおかげで変化したいという望みについてよく考えてください。以下の質問がこれを行うのに役立つでしょう。学習帳でこれらの質問に回答してもよいでしょう。

以下の質問を表示し,生徒には学習帳に回答を書いてもらうとよいでしょう。

  • モルモン書に登場するこれらの人々と同じ願いを感じたことはありますか。なぜそのように感じたのですか。

  • これらと同じ願いを感じるように自分を導いた,または導くであろうと思われるものは何ですか。

聖霊から啓示を受ける

セミナリーの重要な目的は,聖霊から個人の啓示を受ける能力を高めてもらうことです。

聖霊から個人的な啓示を受けた最近の経験についてよく考えてください。クラスや自宅で研究したときに,聖典や学習帳に書いたメモの一部を見直すとよいでしょう。

次の話し合いを始める前に,「光のパターン―啓示の霊」(3:04)を見てもらい,聖霊がわたしたちに語りかけられ方法を幾つか生徒が認識できるようにするとよいでしょう。このビデオはChurchofJesusChrist.orgにあります。

3:5

聖霊を通して個人的な啓示を受けることで,最近どのような方法で祝福を授かったかについて,生徒に話し合ってもらいます。次のような質問が役立つでしょう。

  • モルモン書の最近の研究で,聖霊からどのような洞察を受けたことがありますか。

  • 御霊は,あなたが天の御父とイエス・キリストについて理解したり感じたりできるようになるための,どのような助けになっていますか。

  • 最近,聖霊に促されて,どのような義にかなった行動を取りましたか。

聖霊からの個人的な啓示を求め,それに従って行動し続けるよう,生徒を励ましてください。