セミナリー
マスター教義の復習15:理解し,説明する


「マスター教義の復習15:理解し,説明する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習15」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習15

理解し,説明する

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一緒に聖文を研究する若い女性たち

イエス・キリストの福音はきわめて重要であるため,天の御父は御自分のすべての子供たちがその真理を知ることを望んでおられます。自分自身の言葉で説明できるようになると,福音の真理をより明確に理解できます。この課は,モルモン書のマスター教義聖句にある真理の理解を増し,その真理を説明する能力を高めるのに役立ちます。

福音の真理について説明する練習をする。生徒が福音の真理を説明し,分かち合い,証をする機会を設けましょう。真理を分かち合うことで,生徒は自分が述べていることについてより深い証を得ることができます。生徒の言葉は,聖霊の力によって,聞いている人の心と思いに大きな影響を与えることもあります。

生徒の準備:生徒に,趣味,スポーツ,学校の科目など,自分が非常によく理解しているものについて考えてもらいます。生徒に何が理解を深めるのに役立ったのかをよく考えてもらい,自分の考えを分かち合ってもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を教えることが必要となる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

誤解

誤解という言葉をホワイトボードに書き,生徒に,この言葉について考えたときに思い浮かぶことを分かち合ってもらいましょう。その後,以下の言葉を分かち合います。代わりに,誤解に関するあなたの経験を分かち合ってもよいでしょう。

十二使徒定員会のジョセフ・B・ワースリン長老(1917-2008年)と,中央若い男性会長会第二顧問のブラッドリー・R・ウィルコックス兄弟による以下の話は,面白い誤解を紹介しています。これらの話を研究しながら,自分が経験した誤解について深く考えてください。

「娘の一人が友達の紹介でブラインドデート(訳注:人の紹介で設定されるデートで,当日になって初めて相手と対面する)をしたときのことです。娘が準備をして相手を待っていると,ドアベルが鳴りました。入って来た男性は娘のデートの相手にしては少し年上に見えましたが,娘は礼儀正しく振る舞いました。男性をわたしや妻,ほかの子供たちに紹介し,コートを着て玄関を出ました。娘は車に乗りましたが,車は動きません。やがて,娘は車を降り,真っ赤な顔で戻って来ました。その男性はブラインドデートの相手ではなく,ベビーシッターをする依頼を受けていた我が家の別の娘を迎えに来ていたのです。」(ジョセフ・B・ワースリン「どんな出来事も愛しなさい」『リアホナ』2008年11月号,26-27)

「以前,携帯電話の音声入力を使って娘夫婦にメッセージを送ったことがあります。『やあ,お二人さん,愛しているよ』と言ったはずが,送られたのは『二人とも憎い,愛さなければ』というものでした。〔訳注:音声入力の際に,発音が似ていることから『Hey(やあ)』は『Hate(憎む)』,『Sure(心から)』は『Should(しなければならない)』と変換されてしまった。〕前向きな善意あるメッセージがいとも簡単に誤解されてしまうことには,驚いてしまいますね。」(ブラッドリー・R・ウィルコックス「ふさわしさは完璧さではない」『リアホナ』2021年11月号,61)

誤解には面白いものもありますが,イエス・キリスト,主の福音,わたしたちの永遠の救いについての真理を誤解すると,深刻な結果につながりかねません。

生徒が次の質問に答えるのに助けが必要な場合は,イエス・キリストの贖罪や戒めに関するものなど,この課で使う,マスター教義聖句で教えられている真理のリストを表示するとよいでしょう。

  • 救い主の教えや真理のうち,どのようなものが今日誤解されやすいですか。

  • イエス・キリスト,主の計画,または主の福音についての真理を誤解すると,わたしたちの現在と将来の生活にどのような影響があるでしょうか。

マスター教義聖句

マスター教義の目的の一つは,救い主の教義を知り,それをほかの人々に説明できるようになることです。このような知識は,単なる表面的な情報ではありません。教義を自分の生活や状況に適用するには,深い理解と能力が求められます。このように理解することで,あなたが説明している相手が誤解しにくいように,明確に救い主の教義を説明することができます。

次の表のマスター教義聖句の重要語句を読んでください。すでによく理解していると感じる真理と,理解を深めたいと思う真理を書き留めるとよいでしょう。

以下の表を表示するか,コピーを生徒に配ります。

モルモン書マスター教義:アルマ-モロナイ

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

アルマ7:11-13

重要語句

「そして神の御子は,あらゆる苦痛と苦難と試練を受けられる。」

聖句の場所

アルマ34:9-10

重要語句

「贖罪が行われなければならず,……無限にして永遠の犠牲でなければならない。」

聖句の場所

アルマ39:9

重要語句

「これからはもう自分の目の欲を追うこと〔のない〕ようにしてほしい。」

聖句の場所

アルマ41:10

重要語句

「悪事は決して幸福を生じたことがない。」

聖句の場所

ヒラマン5:12

重要語句

「あなたたちは……贖い主の岩の上に基を築かなければならない……。」

聖句の場所

3ニーファイ11:10-11

重要語句

「わたしは……初めから,すべてのことについて父の御心に従ってきた。」

聖句の場所

3ニーファイ12:48

重要語句

「わたしや天におられるあなたがたの父が完全であるように,……完全にな〔りなさい〕。」

聖句の場所

3ニーファイ27:20

重要語句

「わたしのもとに来て,……バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」

聖句の場所

エテル12:6

重要語句

「信仰が試されてからでなければ,証は得られない……。」

聖句の場所

エテル12:27

重要語句

「もし人がわたしのもとに来るならば,……そのとき,わたしは彼らの弱さを強さに変えよう。」

聖句の場所

モロナイ7:45-48

重要語句

「慈愛はキリストの純粋な愛であ〔る〕。」

聖句の場所

モロナイ10:4-5

重要語句

「キリストを信じながら,誠心誠意問うならば……聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

理解を増す

よりよく理解したいと思うマスター教義聖句を一つ選び,それを使って次の活動を行ってください。時間が許せば,別のマスター教義聖句を使い,この活動を繰り返すとよいでしょう。

生徒に以下の指示を提示するか,配ってください。二人一組または少人数のグループでこの活動をしてもらうのもよいでしょう。

新しい改宗者や,初等協会の年齢の子供たちのグループに,その聖句について教えるように頼まれたと想像してください。その聖句で教えられている真理についての理解を深められるよう,3分から5分の話やレッスンを準備します。次の質問に自分で答えてから,真理を人に教える方法を考えるとよいでしょう。

  • 重要な言葉や表現,特に誤解される可能性のあるものを特定します。聖句を明確に理解できるよう,聖句で述べられている言葉の定義を調べたり,聖句の相互参照を見つけるとよいでしょう。なぜそれらの言葉や表現はそれほど重要なのでしょうか。

  • その聖句は,救い主とどのように結びついているでしょうか。主から,あるいは主について,どのようなことを学べるでしょうか。主は,どのような点で,その聖句に述べられている真理の模範なのでしょうか。

  • その聖句のメッセージを説明するために,どのような実物を使ったり,見せたりするとよいでしょうか。

二人一組または少人数のグループで,生徒がお互いにレッスンを教え合うようにするとよいでしょう。一人か二人の生徒に,クラス全員と分かち合ってもらってもよいでしょう。この経験から学んだことや感じたことを,生徒が話し合えるようにしましょう。マスター教義聖句の真理を理解することの重要性を証してください。

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