セミナリー
マスター教義:3ニーファイ27:20-わたしのもとに来て,バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められるであろう。


「マスター教義:3ニーファイ27:20-わたしのもとに来て,バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められるであろう」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義:3ニーファイ27:20」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義:3ニーファイ27:20

わたしのもとに来て,バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められるであろう。

確認を受ける子供

3ニーファイ27章の研究では,救い主の福音に従って生活するときに経験できる,聖霊からの聖めについて学びました。この課は,3ニーファイ27:20の聖句の場所と重要語句を暗記し,その教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用するのに役立ちます。

生徒がほかの人たちと福音の信条について話し合う能力を伸ばせるように助ける。互いに福音を説明し合うことで生徒の理解は深まります。生徒にとって,福音の真理に対する理解を分かち合いやすい環境を作ります。

生徒の準備:生徒に3ニーファイ27:20の聖句の場所と重要語句を暗記し始めてもらうとよいでしょう:「わたしのもとに来て,……バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」

学習活動案

このマスター教義聖句の課は,「3ニーファイ27章,第2部」の課を学んだ後で学習するようになっています。その課は,マスター教義聖句「3ニーファイ27:20」の背景を学ぶためのものだからです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,その週のうちに背景の課も教えるようにしてください。

説明と暗記

3ニーファイ27:20の研究で,あなたは次の真理を学びました:悔い改め,イエス・キリストのもとに来て,バプテスマを受ければ,わたしたちは聖霊を受けて聖められ,終わりの日に染みのない状態で救い主の前に立つことができる

この真理を幼い子供に教える機会があると想像してください。

生徒に次の質問に対する答えを発言してもらう前に,学習帳に自分の説明を書いてもらうとよいでしょう。その後,生徒に二人一組か少人数のグループで,書いたことを分かち合ってもらうとよいでしょう。

  • この真理を幼い子供に理解してもらうために,あなたならどのように説明しますか。

3ニーファイ27:20の重要語句を暗記する練習をしてください:「わたしのもとに来て,……バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」

聖句の場所と重要語句を以下の部分に分けます。各部分を暗唱する練習を数回してください。その後,各部分をまとめて,聖句の場所と重要語句全体を暗唱します。

変化を加えるために,別々の生徒やグループに,以下の部分のうち一つを暗記してもらうとよいでしょう。一人の生徒またはグループに,割り当てられた部分を暗唱してもらいます。聖句の場所と重要語句全体が繰り返されるまで,これを続けます。その後,各生徒やグループに別の部分を割り当て,この活動を繰り返すとよいでしょう。

  • 3ニーファイ27:20

  • わたしのもとに来て

  • バプテスマを受けなさい

  • そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて

  • 聖められるであろう

実践練習

復習として,霊的な知識を得るための原則の一つについて覚えていることをすべて,30秒間でリストアップしてください。その後,ほかの二つの原則についても同じようにリストアップしてください。これらの原則を思い出すのに助けが必要な場合は,『マスター教義に関する基本文書』(2023年)の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落を参照することができます。

霊的な知識を得るための原則を復習するもう一つの選択肢は,クラスを3つのグループに分け,各グループに復習する原則を一つずつ割り当てることです。各グループから一人の生徒に,割り当てられた原則について,自分のグループが覚えていることを,ホワイトボードに書いてもらうとよいでしょう。

生徒が割り当てられた原則の復習を終えたら,次のシナリオをクラス全体で分かち合います。シナリオを掲示して,レッスン中に生徒が参照できるようにするとよいでしょう。

あなたは学校から帰る途中,友達の美香子と福音について話し合っています。美香子はこう尋ねます。「神と再会すると思うと緊張することはある?わたしは,正しく生きるように努力していて,間違いを犯したら悔い改めるようにしているけど,裁きを受けるために神の前に立つことを考えると,怖くなっちゃうの。」

霊的な知識を得るための原則や3ニーファイ27:20で教えられている教義を用いることが,美香子の懸念をどのように払拭できるか,生徒に話し合ってもらいます。

話し合いを始めるに当たり,まずはどの原則から始めるか,その原則がどのように役立つかを生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。その後,ほかの霊的な知識を得るための原則についても話し合いを続け,これら3つの原則すべてについて,美香子が抱えているような懸念にどう役立つかを話し合います。

必要に応じて,話し合いの一環として次の質問を用いてください。これらの質問をすべて用いる必要はありません。また,最大限に効果的となるように順番を変えてもかまいません。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

  • 天の御父や天父の計画について,美香子が抱いている誤った思い込みにはどのようなものがあるでしょうか。

  • 天の御父と天父の計画について,どのような真理を美香子に理解してもらいたいですか。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

  • 3ニーファイ27:20から学んだことからこの状況に役立つ教えには,どのようなものがあるでしょうか。

  • 役立つと思われるそのほかの聖句や教会の指導者の言葉には,どのようなものがあるでしょうか。

信仰をもって行動する

  • 懸念を払拭し平安を感じるために,美香子はどのような行動を取ることができるでしょうか。その行動が役立つのはなぜだと思いますか。

マスター教義の復習

次の活動は今後のレッスンで活用できます。この活動から生徒は3ニーファイ27:20の聖句の場所と重要語句を暗記する助けを得ることができます。この活動は,クラス全体で,少人数のグループで,または二人一組で行うことができます。

生徒に3ニーファイ27:20の聖句の場所と重要語句を紙に書いてもらい,聖句の場所と重要語句を3回声に出して暗唱してもらいます。言葉を切り離し,ごちゃ混ぜにしてもらいます。その後,言葉を正しい順序に並べ直してもらいます。