モロナイ7－9章

概要

自分の民が滅ぼされた後，何年も一人で放浪したモロナイは，自分の父の言葉を記録しました。その言葉とは，キリストにあってさらに大いなるものを得られるという希望について語ったものでした。モルモンは，善悪を知るためにキリストの光を用いるよう勧めました。そして，「善いものをことごとく」（モロナイ7：20，25），特に「キリストの純粋な愛」（モロナイ7：47）である慈愛を手に入れる方法を教えました。また，幼い子供たちはキリストの贖罪によって救われるためバプテスマを必要としないという，父からの手紙を分かち合いました。

教えるための準備

以下の情報は，各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

モロナイ7：1－19

この課の目的：この課は，生徒がイエス・キリストに頼ることで善悪を判断するのに役立ちます。

• 生徒の準備：生徒に，イエス・キリストを信じることで，自分の選択にどのような影響があるかを分かち合う準備をしてきてもらいます。

• 表示する絵：灰色の濃淡が異なって見える二つの四角形の絵

• 使用するもの：提案されている実物を使ったレッスンのための懐中電灯

• オンラインレッスンに関する提案：懐中電灯を使った実物によるレッスンを行うには，周囲の空間を暗くしてください。ブラインドを閉めたり，窓のない部屋に移動したり，パソコンと自分の上に毛布をかけたりするとよいでしょう。（クラスの前にコンピューターのカメラを使って練習し，暗くできることを確認するとよいでしょう。）暗い空間の中でカメラの前に掲げた聖句やカードを，生徒に読んでもらいます。次に，カードや聖句を懐中電灯で照らし，生徒にもう一度試してもらいます。また，事前に一人の生徒に依頼し，この実物を用いたレッスンをクラスで行ってもらっても効果的でしょう。

モロナイ7：20－43

この課の目的：この課は，イエス・キリストを通して生徒がより大きな希望を感じるのに役立ちます。

• 生徒の準備：生徒に，1ペテロ3：15を読み，イエス・キリストがどのように希望を与えてくださるかを深く考えてもらいます。

• 使用するもの：生徒が体に良い、または悪いと思うであろうスナックなどの様々なものが並べられたテーブル

• ビデオ：「アルマ，息子ヒラマンに証する」（7：08；タイムコード1：30－2：32を見る。），「キリストの復活を通して希望を見いだす」（4：41），「癒し手であられる主」（13：00；タイムコード8：49－11：53を見る。）

• 配付資料：「イエス・キリストに希望を見いだす」

• オンラインレッスンに関する提案：カメラを使って実物によるレッスンのために用意したテーブルを見せ，生徒にどのスナックが体に良くどのスナックが体に良くないと思うかを尋ねるとよいでしょう。

モロナイ7：44－48

この課の目的：この課では，生徒が自分の人生の中で慈愛を理解し，求められるように助けます。

• 生徒の準備：救い主が愛を示してくださった例と，現代におけるキリストのような愛の例を考えてもらいます。

• ビデオ：「コート」（2：08），「ゴードン・ヒンクレー―少年時代の教訓」（3：56），「慈愛―信者の模範」（4：50），「愛はいつまでも絶えることがない」（19：48，タイムコード15：05－17：22を見る。）

• 表示する絵：救い主の絵

• オンラインレッスンに関する提案：チャット機能を使って，慈愛について抱いている質問を生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。これにより，この課の次の部分でほかのクラスメートがそれらの質問を読むことができるようになります。次に，質問に対する答えを見つけるために生徒ができる活動を表示します。

マスター教義：モロナイ7：45－48

この課の目的：この課は，生徒がモロナイ7：45－48のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記し，その教義を説明し，霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用する助けとなります。

• 生徒の準備：これまで経験した，あるいは目にした，慈愛を実践できる状況を生徒に考えてもらいます

• 表示するコンテンツ：ホワイトボードにハートを描き，聖句の場所と重要語句をハートの周りにバラバラの順番で書いておきます

• オンラインレッスンに関する提案：霊的な知識を得るための原則を生徒が復習できるよう，3つの原則のそれぞれの語句を混ぜ合わせるとよいでしょう。順序をバラバラにした原則をチャットに一つずつ入力し，生徒にできるだけ早く正しい語順に並べ替えて返信してもらいます。

モロナイ8章

この課の目的：この課は，幼い子供たちがバプテスマを必要としない理由と，そのことから天の御父とイエス・キリストについて分かることを，生徒がより良く理解するのに役立ちます。

• 生徒の準備：レッスンの冒頭の話や似たような話を分かち合い，生徒ならその状況にどう対応するか考えてもらうとよいでしょう。

• ビデオ：「小さいわらべに導かれ」（16：55；タイムコード4：40－5：59を見る。）

• オンラインレッスンに関する提案：表をパソコンで作り直し，画面を生徒と共有するとよいでしょう。生徒が研究で見つけたこと発表したら，その内容を適切な欄に入力します。