セミナリー
マスター教義の復習25:マスター教義聖句の応用


「マスター教義の復習25:マスター教義聖句の応用」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習25」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習25

マスター教義聖句の応用

外で遊んでいる青少年のグループ

救い主がされたように,わたしたちも教会で霊的,社会的,身体的,そして知的に成長するよう招かれています。目標を立てることは,あなたが進歩する助けになります。聖典は,あなたがこれらの面でイエス・キリストのようになるのを助けるために,天の御父から与えられているものです。この課では,救い主のようになるために,マスター教義聖句を自分の目標に応用する練習をします。

学習者が積極的に参加できるように助ける。生徒によっては,聖典から学ぶ努力をすることに慣れておらず,難しく感じるかもしれません。しかし,生徒は自分の能力を伸ばし,次第に自分の学習に対してより多くの責任を持つことができるようになります。生徒がクラスでより積極的な役割を果たせるような機会を探し,その努力や成長を褒めるようにしましょう。

生徒の準備:生徒には,自分が設定した目標について,親や教会の指導者と話してもらうとよいでしょう。自分の成功体験や直面している困難について話し合ってもらうとよいでしょう。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句についての課を教える必要が出てくる場合もあります。地域または地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

イエス・キリストのように成長する

『個人の成長―青少年ガイドブック』を生徒に見せ,自分が定めることができる目標について話し合うとよいでしょう。また,次の画像を見せるとよいでしょう:

「子供と青少年」プログラムのロゴ

ルカ2:52では,イエス・キリストが「知恵が加わり,背たけも伸び,そして神と人から愛された」ことを読みました。天の御父は,わたしたちがこれらすべての側面で救い主のように成長することを望んでおられます。教会指導者は,わたしたちが霊的,社会的,身体的,知的に成長できるように目標を設定するよう求めています。

自分が設定した,または設定したいと思う目標について考えてください。

  • これまでにどのような成功を経験したことがありますか。

  • これらの目標を達成するために努力したとき,どのような困難に直面しましたか。

これらの目標について,ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように教えています:

「皆さんに具体的な割り当てをたくさん与えたりはしません。その代わりに,どうしたらバランスの取れた成長ができるか,主と相談してください。それは実りある楽しいものとなるでしょう。しかし皆さんにもしてほしいことがあります。皆さんに必要なのは,個人の啓示を求めることであり,何をするかを自分で選ぶことです。難しいことをするよう御霊に促されることがあるかもしれません。皆さんにはできると,わたしは思います。皆さんなら難しいことだってできます。」(Russell M. Nelson, “Special Children and Youth Broadcast Featuring President M. Russell Ballard” [introduction to the new Children and Youth initiative, Sept. 29, 2019], broadcasts.ChurchofJesusChrist.org)

  • ネルソン大管長の勧告についてどう思いますか。

今日の研究を通じて,霊的,社会的,身体的,知的に,救い主のようになるという自分の目標に,マスター教義聖句を応用することができます。

マスター教義聖句は助けになる

生徒に,記憶を頼りにできるだけ多くのマスター教義聖句を挙げてもらうか,自分の生活に影響を与えた聖句を分かち合ってもらうとよいでしょう。生徒が分かち合った聖句をホワイトボードに書き出してください。

『マスター教義に関する基本文書』(2023年)の,アルマからモロナイまでの間にあるマスター教義聖句を生徒が見つけるのを助けるか,次の表を表示します。

モルモン書マスター教義:アルマ-モロナイ

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

アルマ7:11-13

重要語句

「そして神の御子は,あらゆる苦痛と苦難と試練を受けられる。」

聖句の場所

アルマ34:9-10

重要語句

「贖罪が行われなければならず,……無限にして永遠の犠牲でなければならない。」

聖句の場所

アルマ39:9

重要語句

「これからはもう自分の目の欲を追うこと〔のない〕ようにしてほしい。」

聖句の場所

アルマ41:10

重要語句

「悪事は決して幸福を生じたことがない。」

聖句の場所

ヒラマン5:12

重要語句

「あなたたちは……贖い主の岩の上に基を築かなければならない……。」

聖句の場所

3ニーファイ11:10-11

重要語句

「わたしは……初めから,すべてのことについて父の御心に従ってきた。」

聖句の場所

3ニーファイ12:48

重要語句

「わたしや天におられるあなたがたの父が完全であるように,……完全にな〔りなさい〕。」

聖句の場所

3ニーファイ27:20

重要語句

「わたしのもとに来て,……バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」

聖句の場所

エテル12:6

重要語句

「信仰が試されてからでなければ,証は得られない……。」

聖句の場所

エテル12:27

重要語句

「もし人がわたしのもとに来るならば,……そのとき,わたしは彼らの弱さを強さに変えよう。」

聖句の場所

モロナイ7:45-48

重要語句

「慈愛はキリストの純粋な愛であ〔る〕。」

聖句の場所

モロナイ10:4-5

重要語句

「キリストを信じながら,誠心誠意問うならば……聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

生徒に,自分の目標を達成するのに役立つマスター教義聖句を見つけてもらいます。

生徒が見つけた聖文について,またそれがどのように役立つかを話し合ってください。次の質問の幾つかを使用するとよいでしょう。

目標についての個人的な詳細は,生徒に分かち合ってもらう必要はありません。聖句や原則についてより多くを分かち合い,目標の具体的な内容についてはあまり話さないように生徒を促します。

  • あなたが目標を達成するのに役立つマスター教義聖句はどれですか。どのように役立ちますか。

  • あなたが救い主のように「知恵が加わり,背たけも伸び,そして神と人から愛される」ために役立つマスター教義聖句はどれですか。

  • 一つまたは複数のマスター教義聖句を選んでください。そのマスター教義聖句は,特定の霊的な知識を得るための原則(複数可)を応用するうえで,どのように役立ちますか。

マスター教義聖句があなたの生活にどのように役立ったかについて,証を分かち合うとよいでしょう。