『わたしに従ってきなさい』
付録A:親用—生涯にわたって神の聖約の道を歩めるよう子供たちを備える


「付録A:親用—生涯にわたって神の聖約の道を歩めるよう子供たちを備える」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』

「付録A」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2024年』

付録A

親用—生涯にわたって神の聖約の道を歩めるよう子供たちを備える

天の御父はあなたを愛し,信頼し,あなたの可能性を御存じなので,あなたの子供たちが聖約の道,すなわち永遠の命へと続く道に入り,その道に沿って歩んでいくのを助ける機会をあなたに与えられました(教義と聖約68:25-28参照)。これには,バプテスマの聖約や神殿で交わす聖約などの神聖な聖約を交わして守る備えができるよう,子供たちを助けることが含まれます。これらの聖約を通して,子供たちは救い主イエス・キリストと結ばれます。

聖約の道を歩むこの旅に子供たちを備える方法はたくさんあり,天の御父はあなたが子供たちを助ける最善の方法を見いだせるよう助けてくださるでしょう。霊感を求める際,予定されているレッスンの間にすべての学びが起こるわけではないということを心に留めていてください。実際,家庭での学びをとても力強いものとする要因の一つとして,模範によって,また日々の生活の流れの中で自然に起こる,ささやかでありふれた瞬間を通して学ぶ機会というものがあります。聖約の道を進むことが継続的な,生涯にわたる過程であるように,聖約の道について学ぶこともまた同様の過程を通して行われるのです。(「家庭と家族『救い主の方法で教える』30-31参照)

母親と子供

神の聖約の道を歩むよう子供たちを備える方法はたくさんあります。

以下は,さらに霊感を受けるためのアイデアです。初等協会の年齢の子供たちを教えるためのその他のアイデアは,「付録B:初等協会用—生涯にわたって神の聖約の道を歩めるよう子供たちを備える」に掲載されています。

バプテスマと確認

ニーファイは,わたしたちが聖約の道に「入〔る〕門」とは「悔い改めと,水によるバプテスマである」(2ニーファイ31:17)と教えています。子供たちがバプテスマと確認に備えるのを助けるあなたの努力によって,子供たちはその道をしっかりと歩み始めることができます。その努力は,イエス・キリストを信じる信仰と悔い改めについて教えることから始まります。また,毎週聖餐を受けることによってわたしたちがどのようにバプテスマの聖約を新たにするかを教えることも含まれます。

次のリソースが役立つでしょう:2ニーファイ31章;機関誌『フレンド』のバプテスマについての特集号;「福音トピックス」「バプテスマ」の項,福音ライブラリー。

  • 天の御父とイエス・キリストを信じる信仰を強める経験をしたときには,いつでもその経験を子供と分かち合いましょう。信仰とは,生涯を通して,より強く成長するものであることを子供が理解できるように助けてください。あなたの子供は,バプテスマを受ける前に,キリストを信じる信仰を強めるためにどのようなことができるでしょうか。

  • 子供が間違った選択をしたら,悔い改めの賜物について喜びをもって話してください。そして,あなたが間違った選択をしたときには,悔い改めによってもたらされる喜びを分かち合ってください。イエス・キリストがわたしたちの罪のために苦しみ,亡くなられたために,わたしたちに変わる力が与えられたことを証しましょう。子供が赦しを求めたときには,喜びをもって惜しみなく赦してください。

  • あなたのバプテスマについて子供に話しましょう。写真を見せ,思い出を分かち合ってください。あなたがどのように感じたか,バプテスマの聖約がイエス・キリストをよりよく知るうえでどのように助けになったか,そしてそれらの聖約がどのようにあなたの人生に祝福をもたらし続けているかについて話します。子供に質問を促してください。

  • あなたの家族のだれかがバプテスマを受けるときや,ワードでバプテスマがあるときは,子供を連れて見に行きましょう。見たことや感じたことについて,一緒に話し合ってください。可能であれば,バプテスマを受ける人と話をし,次のような質問をしてください。「どのようにこの決断をしましたか。どのように準備しましたか。」

  • 子供が約束したことを実行しているのに気づいたときは,いつでも心から褒めましょう。決意を守ることは,バプテスマを受けるときに交わす聖約を守る備えをするのに役立つことを指摘します。バプテスマを受けるとき,わたしたちは神に何を約束するでしょうか。神はわたしたちに何を約束してくださるでしょうか(モーサヤ18:8-10,13参照)。

  • あなたと子供が一緒に神聖な経験をしたときには(例えば,教会にいるとき,聖文を読んでいるとき,だれかに奉仕しているときなど),あなたが感じている霊的な気持ちや印象について子供に伝えましょう。子供に感じていることを分かち合ってもらいます。御霊があなたに個人的に語りかける方法を含め,御霊が人々に語りかける様々な方法について話してください。子供が聖霊の影響を受けているかもしれないとき,それを認識できるように子供を助けてください。

  • 福音ライブラリーコレクションにある「主の声を聞く」というビデオシリーズから,幾つか一緒に視聴しましょう。主の僕たちがどのように様々な方法で主の声を聞くのか一緒に話し合います。子供に,自分が救い主の声を聞く方法についての絵を描くか,動画を作ってもらいます。

  • 末日聖徒イエス・キリスト教会の会員になることによって,あなたがどのような祝福を受けてきたかについて話しましょう。人に奉仕し,人から奉仕してもらう中で,あなたはどのように天の御父とイエス・キリストに近づいてきたでしょうか。教会員として人に奉仕し,人を強める方法を,子供が考えられるよう助けましょう。

  • 家族の中で,聖餐を神聖で喜びに満ちた行事としましょう。聖餐の間イエス・キリストに思いを向ける方法を子供が考えられるよう助けてください。聖餐が自分にとって神聖なものであることを,わたしたちはどのように示しますか。

  • 機関誌『フレンド』の多くの号には,子供たちがバプテスマと確認に備えるのに役立つ記事や物語や活動が掲載されます。あなたと一緒に読みたい記事を,子供に選んでもらいましょう。

    バプテスマを受ける少年

    ニーファイは,わたしたちが聖約の道に「入〔る〕門」とは「悔い改めと,水によるバプテスマである」(2ニーファイ31:17)と教えています。

神権の力と権能と鍵

神権とは,神がその子供たちを祝福されるときに用いられる,神の権能と力です。神の神権は今日地上に存在しており,末日聖徒イエス・キリスト教会にあります。子供たちを含め,聖約を守るすべての教会員は,家庭において神の神権の力によって祝福を受け,自分自身と家族が強められます(『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会での奉仕』3.5,福音ライブラリー参照)。この力は,会員が個人の生活や家族の中で神の救いと昇栄の業を行ううえで助けとなります(『総合手引き』2.2参照)。

わたしたちは神権の権能によって儀式を受けます。男性や女性が教会の召しにおいて奉仕するときには,神権の鍵を持つ人の指示の下で,神権の権能によって行います。天の御父のすべての子供たち,すなわち御父の息子たちと娘たちは,神権について理解を深めるときに祝福を受けます。

神権についてさらに学ぶには,ラッセル・M・ネルソン「霊の宝『リアホナ』2019年11月号,76-79;ラッセル・M・ネルソン「神権の力を得るための代価『リアホナ』2016年5月号,66-69;『総合手引き』3章「神権の原則」を参照してください。

  • 神権の儀式を絶えず家庭生活の一部としましょう。例えば,子供が毎週,聖餐に向けて霊的に備えるよう助けてください。病気のときや,慰めや導きが必要なときには神権の祝福を求めるよう,子供を励ましてください。主が神権の力を通してあなたの家族をどのように祝福しておられるかを指摘することを習慣にしてください。

  • 一緒に聖文を読みながら,神が御自分の力を通して人々をどのように祝福されるかについて話し合う機会を待ちましょう。神が神権を通してあなたを祝福してくださった経験を分かち合ってください。神権を通して神から受ける祝福の例については,『総合手引き』3.23.5を参照してください。

  • 家族のだれかの神権の系譜について学びましょう。(メルキゼデク神権者は,LineofAuthority@ChurchofJesusChrist.orgに電子メールを送ることによって自分の系譜を受け取ることができます。ChurchofJesusChrist.orgのヘルプセンターにある「神権の系譜を要請する」も参照してください。)神権の権能がイエス・キリスト御自身から来ていると知ることがなぜ大切なのかについて話してください。なぜ主は神権の権能をわたしたちに分け与えてくださるのでしょうか。

  • バプテスマの後,バプテスマの聖約を守ることによって神権の力を受けられることを,子供に教えましょう。ラッセル・M・ネルソン大管長のメッセージ「霊の宝」(『リアホナ』2019年11月号,76-79)を一緒に読んでください。神権の儀式があなたの生活にどのように神の力をもたらしてきたかを,子供に話しましょう。神権の力によってどのように祝福を受けるかについては,『総合手引き』3.5を参照してください。

  • 「主の僕とはどのような人でしょうか」という質問について話し合いましょう。教義と聖約121:36-42を一緒に読んで答えを探してください。子供(またはほかのだれか)がこれらの節にある原則や特質の一つを実践していることに気づいたときには,いつでもそれに目を向けて取り上げましょう。

  • あなたやあなたの子供が鍵を使ってドアを開けたり,車のエンジンをスタートさせたりする際,少し時間を取って,それらの鍵を神権指導者が持っている鍵と比較しましょう。(神権の鍵の定義については,『総合手引き』3.4.1を参照してください。)神権の鍵は,わたしたちのために何を「開く」,または「スタートさせる」でしょうか。ゲーリー・E・スティーブンソン「神権の鍵と権能はどこにあるのでしょうか『リアホナ』2016年5月号,29-32;「鍵はどこにあるのでしょうか」(ビデオ)福音ライブラリーも参照してください。

  • あなたが召しの任命を受けるときには,可能であれば子供にも同席してもらいましょう。あなたが召しを果たしている姿を子供に見せてください。子供に手伝ってもらえる適切な方法を探してもよいかもしれません。自分の召しにおいて主の力をどのように感じるか説明してください。

神殿に参入する—死者のためのバプテスマと確認

神殿は天の御父が御自分の子供たちのために用意された計画の一部です。神殿で,わたしたちは神聖な儀式に参加して天の御父と神聖な聖約を交わします。すべての儀式はイエス・キリストを指し示しています。天の御父は,現世で聖約を受けることがなかった人々を含めて,御自分のすべての子供たちが聖約を交わし,儀式に参加するための方法を用意しておられます。12歳になる年の初めに,子供は亡くなった先祖のために神殿でバプテスマと確認を受けられる年齢となります。

  • 状況が許すかぎり頻繁に神殿に参入しましょう。あなたがなぜ神殿に行くのか,また神殿が天の御父とイエス・キリストをより身近に感じるうえでどのように助けとなるかについて,子供に話してください。

  • 神殿推薦状の質問を一緒に読み,話し合いましょう。神殿推薦状の面接ではどのようなことが行われるのかを,子供に話してください。神殿推薦状を持つことがあなたにとってなぜ大切なのかを分かち合ってください。

  • 一緒にマラキ4:6を読みましょう。あなたの心をどのように先祖に向けられるかについて話してください。FamilySearch.orgで家族歴史を一緒に探究し,先祖についてさらに学びましょう。バプテスマと確認を受ける必要のある先祖を探してください。ワード神殿・家族歴史相談員に助けてもらうことができます。

  • ChurchofJesusChrist.orgにある「子供を神殿のバプテスマと確認に備えさせる」も参照)

祝福師の祝福を受ける

祝福師の祝福は,導き,慰め,霊感の源となります。祝福師の祝福には,天の御父からわたしたちに与えられた個人的な勧告が含まれており,永遠の自分の本質と目的を理解する助けとなります。祝福師の祝福の重要性と神聖さを教えることによって,子供が祝福師の祝福を受ける備えができるよう助けてください。

さらに学ぶには,「福音トピックス」「祝福師の祝福」の項,福音ライブラリーを参照してください。

  • あなたが祝福師の祝福を受けた経験を子供と分かち合いましょう。どのように祝福師の祝福を受ける備えをしたか,それがどのように神に近づく助けになったか,また,その祝福を生活の中でどのように生かしているかなどについて分かち合うとよいでしょう。また,家族の中で祝福師の祝福を受けた人と話をするよう,子供に勧めてもよいでしょう。

  • 時間を取って,「福音トピックス」「祝福師の祝福」の項で挙げられているリソースの幾つかを一緒に読みましょう。祝福師の祝福を受ける過程について学ぶには,『総合手引き』18.17を参照してください。

  • 祝福師の祝福を受けた先祖がいる場合は,子供と一緒に先祖の祝福師の祝福を幾つか読んでみると,霊が鼓舞される機会になるかもしれません。亡くなった先祖の祝福文を要請するには,ChurchofJesusChrist.orgにログインし,画面右上のアカウントのアイコンをクリックして,「祝福師の祝福」を選択します。

  • 子供が祝福師の祝福を受けた後には,同席した家族に,自分の気持ちを記録し,それを子供と分かち合ってもらいましょう。

神殿に参入する—エンダウメント

神は御自分のすべての子供たちに,「高い所から力を」(教義と聖約95:8)授ける〔訳注—「授ける」は英語では“endow”〕,すなわち祝福することを望んでおられます。自身のエンダウメントを受けるために神殿に行くのは一度だけですが,わたしたちが神と交わす聖約と,エンダウメントの一部として神が与えてくださる霊的な力は,日々の生活に祝福をもたらしてくれます。

  • 自宅に神殿の写真を飾りましょう。子供に,あなたが神殿で感じる気持ちを伝えてください。主と主の宮に対するあなたの愛と,神殿で交わした聖約について頻繁に話をしてください。

  • 一緒にtemples.ChurchofJesusChrist.orgを見てみましょう。「神殿のエンダウメントについて」や「神殿のために備える」などの記事を一緒に読んでください。子供に,神殿について疑問に思うことを何でも質問してもらいましょう。神殿の外で話すことができる事柄に関する指針は,デビッド・A・ベドナー長老のメッセージ「すべての必要なものを得るために備える」(『リアホナ』2019年5月号,101-104;特に「家庭中心で教会がサポートする形の学習と神殿への備え」の項)を参照してください。

  • あなたと子供がほかの儀式(聖餐や癒しの祝福など)に参加したり,見たりしたときには,少し時間を取って,その儀式に関係する象徴について話し合いましょう。その象徴は何を表しているでしょうか。その象徴はイエス・キリストをどのように証しているでしょうか。これは,同じくイエス・キリストについて証している神殿の儀式の象徴的な意味について,子供が深く考えるための備えになります。

  • モーサヤ18:8-10,13で述べられているバプテスマの聖約を自分がどのように守っているか,子供が気づくよう助けましょう。また,主が自分をどのように祝福してくださっているか,子供が気づくよう助けましょう。聖約を守る能力に対する子供の自信を築いてください。

  • 神殿の聖約があなたの選択の指針となっているか,またイエス・キリストに近づくうえでどのように助けとなっているかについて,率直に,頻繁に話しましょう。『総合手引き』27.2を使って,神殿で交わす聖約について読むとよいでしょう。

伝道に出る

デビッド・A・ベドナー長老は次のように教えています。「奉仕の召しに向けて行う唯一の最も大切な準備は,伝道に出るずっと以前から宣教師になることです。……大切なのは伝道に行くことではなく,宣教師になって,心と勢力と思いと力を尽くして生涯神に仕えることです。……皆さんは生涯にわたる伝道活動の準備をしているのです。」(「宣教師になる『リアホナ』2005年11月号,45-46)宣教師になる過程で経験する事柄は,宣教師として奉仕する間だけでなく,永遠にわたって子供を祝福するでしょう。

さらに詳しく学ぶには,ラッセル・M・ネルソン「平和の福音を宣べ伝える『リアホナ』2022年5月号,6-7;M・ラッセル・バラード「人生に永遠の祝福をもたらしてくれた宣教師としての奉仕『リアホナ』2022年5月号,8-10;「宣教師への備え—宣教師の生活に適応する」福音ライブラリーを参照してください。

  • 自然な方法で福音を分かち合うことの手本となりましょう。天の御父と救い主に対するあなたの気持ちや,主の教会の会員としてあなたが受けている祝福について,人々に分かち合う機会をいつでもとらえるよう注意を払ってください。教会や家族に関連した活動にあなたの家族と一緒に参加するよう,ほかの人たちを招いてください。

  • 家族が宣教師と交流する機会を探しましょう。宣教師にあなたの友人を教えてもらったり,だれかのレッスンをあなたの自宅で行うよう提案したりしてください。宣教師に,どのような経験をしているか,宣教師としての奉仕がイエス・キリストに近づくうえでどのような助けになっているかについて尋ねてみましょう。また,宣教師になるための準備として何をしたか(または何をすればよかったと思うか)尋ねてみましょう。

  • あなたが伝道に出たことがある場合は,自分の経験について率直に,頻繁に話をしましょう。または,伝道に出たことのある友人や家族に,自分の経験について話してもらいましょう。あなたが生涯を通じてどのように福音を人々に分かち合ってきたかについて話すのもよいでしょう。自分はどのように福音を分かち合えるかを子供が考えられるように助けてください。

  • 子供が家族に福音の原則を教える機会を作りましょう。子供に,自分が信じていることを人と分かち合う練習をしてもらうのもよいでしょう。例えば,「モルモン書について聞いたことのない人に,どのようにモルモン書を紹介するとよいでしょうか」,「クリスチャンではない人に,救い主が必要であることをどのように説明したらよいでしょうか」などの質問について話し合うとよいでしょう。

  • 子供が安心して人と話せるように助けましょう。会話を始めるのによい方法として,どのようなものがあるでしょうか。相手の言葉に耳を傾ける方法,相手の心の中にあるものを理解する方法,相手の生活に祝福をもたらすと思われる福音の真理を分かち合う方法を身につけるよう,子供を励ましてください。

  • 子供がほかの文化や信仰について学べる機会を探しましょう。子供がほかの人の信じていることの中にある善い,真実の原則を認め,尊重できるよう助けてください。

神殿に参入する—結び固め

神殿で,夫妻は永遠にわたる結婚をすることができます。これは結び固めと呼ばれる儀式によって行われます。この儀式はあなたの息子や娘にとっては何年も先のことかもしれませんが,それまでの間にあなたが子供と一緒に行う小さな,簡単な,一貫した事柄は,このすばらしい祝福に向けて子供が備える助けとなります。

  • 福音ライブラリーにある「家族—世界への宣言」を一緒に読みましょう。この宣言は,家庭生活における幸福と実りある結婚についてどのようなことを教えているでしょうか。子供と一緒に,宣言で挙げられている原則の中から一つを選んで研究してください。『聖句ガイド』で,その原則に関連する聖句を調べることもできます。また,その原則を家族でさらによく実践するための目標を立ててもよいでしょう。目標に取り組む際,その原則に従って生活することが家庭生活に及ぼす影響について一緒に話し合ってください。

  • 子供と一緒に,ディーター・F・ウークトドルフ長老のメッセージ「救う人々をたたえ」(『リアホナ』2016年5月号,77-80)を読みましょう。「使い捨ての社会」の項に来たら,家の中で使い捨ての物と使い捨てではない物を探すとよいでしょう。何かを長持ちさせたいと思うとき,それに対する扱い方がどのように変わってくるかについて話してください。このことは,わたしたちが結婚と家族関係に対して取るべき態度について,どのようなことを示唆しているでしょうか。堅固な結婚生活と家族を築くのを救い主がどのように助けてくださるかについて,ウークトドルフ長老のメッセージからほかにどのようなことが学べるでしょうか。

  • あなたが結婚している場合には,夫婦としてうまくいっていると感じることや,あなたが学んでいること,どのように改善しようとしているかについて,子供と率直に話しましょう。あなたと伴侶が神殿で結び固められている場合には,互いとの,そして主との聖約を守るためにあなたがどのように努力しているかを,模範によって子供に示してください。天の御父と救い主を夫婦関係の中心とするためにあなたがどのように努力しているか,また御二方がどのように助けてくださっているかを,子供に話してください。

  • 家族で何かを決める必要があるときには,家族評議会や話し合いを行いましょう。必ず家族全員の意見が聞かれ,大切にされるようにしてください。こうした話し合いを,たとえ全員が物事を同じようにとらえていないときでも,家族関係における健全なコミュニケーションと思いやりの手本を示す機会として用いてください。

  • 家族の中に意見の相違や対立がある場合は,忍耐と思いやりを示しましょう。キリストのような方法で対立に対処することが,幸せな結婚生活に備えるうえでどのように役立つかを,子供が理解できるよう助けましょう。教義と聖約121:41-42を一緒に読み,これらの節にある原則をどのように結婚生活に応用できるかについて話し合ってください。