「7月14-20日:『わたしがあなたがたを導いて行く』:教義と聖約77-80章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:教義と聖約 2025年』
「教義と聖約77-80章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2025年』
7月14-20日:「わたしがあなたがたを導いて行く」
教義と聖約77-80章
イエス・キリストの教会が回復されて2年もたたないうちに,会員は2,000人を超え,教会は急速に成長していました。1832年3月,ジョセフ・スミスはほかの教会指導者たちと会い,「教会の業務について」,すなわち啓示を出版する必要性,集合のための土地の購入,そして貧しい人の世話について話し合いました(教義と聖約78章,前書き参照)。それらの必要を満たすため,主は少数の教会指導者たちに,共同商会を設立するよう求められました。それは,これらの地域で主の「大義を推し進める」ために力を合わせて取り組むための団体でした(4節)。しかしそのような管理運営に関する事柄においても,主は永遠の事柄に焦点を当てられました。究極的には,印刷所や倉の目的は,神の王国におけるほかのすべてのことと同じで,「日の栄えの世界で一つの場所」と「永遠の富」(7,18節)を神の子供たちが受けられるようにすることです。日々忙しい生活を送る中で,もし今それらの祝福について理解することが難しいとしても,主は,「元気を出しなさい。わたしがあなたがたを導いて行くからである」(18節)と,わたしたちを安心させてくださっています。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
神は求める者に知識を与えられる
ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンは,聖書の霊感訳に取り組んでいたとき,多くの人と同じように「ヨハネの黙示録」について疑問を抱きました。ジョセフは,知恵に不足しているときには神に願い求めればよいことをよく知っていました。ジョセフが理解したことは,教義と聖約77章に記されています。この章を読みながら,分かったことを「黙示録」の該当する章に書き込むとよいかもしれません。啓示を受けることについて,この章を研究してどのようなことが分かりましたか。
「共同商会」とは何か
「共同商会」は,オハイオとミズーリにおける教会の出版と商取引を管理運営するために設立されました。ジョセフ・スミスとニューエル・K・ホイットニー,そしてほかの教会指導者が,発展しつつある教会の物質的な必要を満たすために,資産を持ち寄りました。残念ながら,共同商会は負債を抱えたまま,1834年に解散しました。
「ニューエル・K・ホイットニーと共同商会」『啓示の背景』142-147;「教会歴史のテーマ」「共同商会(『共同制度』)」の項,「福音ライブラリー」も参照してください。
わたしはキリストと主の教会の「大義を推し進める」手助けができる
主はジョセフ・スミスとほかの教会指導者に,倉や印刷所を管理運営することは「あなたがたが支持してきた大義を推し進める」(教義と聖約78:4)ための助けになると言われました。救い主の教会の「大義」とは何だと思いますか。教義と聖約78:1-7を読みながら,このことについて深く考えてください。その大義を推し進める様々な方法の中で,家族も含めてあなたにできることには,どのようなものがあるでしょうか。
『総合手引き』1.2も参照してください。
主がわたしを導いて行かれる
主が御自分に従う者たちを「幼い子供」(教義と聖約78:17)と呼ばれることがあるのはなぜだと思いますか。あなたが「まだ理解して〔おらず〕」,「耐えること〔が〕できない」(17-18節)ために自分は幼い子供のようだと感じたのは,どのようなときですか。そのようなときに「元気を出〔す〕」(18節)助けとなるものとして,この聖句からどのようなことが見つかるでしょうか。自分の子供のころの写真を見つけて,そのときから霊的にどのように成長してきたか深く考えてみるとよいかもしれません。または,若いときには難しかったけれども今は容易にできるようになっていることについて考えてみてください。天の御父はあなたにどのような点で今でも子供のようであってほしいと望んでおられるでしょうか(モーサヤ3:19参照)。御父はどのようにあなたを「導いて」くださっていますか。
わたしはすべてのことを感謝して受け入れることができる
教義と聖約78:19を研究する準備として,今日あなたに起こった良いことのリストを作るとよいでしょう。次に,自分にはあまり祝福のように思えないことのリストを作ります。教義と聖約78:19を読み,この二つのリストについて深く考えてください。もし「すべてのこと」,つまり祝福のように思えないことさえも感謝して受け入れたなら,あなたの生活はどのように変わってくるでしょうか。
神に感謝することによって生活がどのように変わってくるかをさらに学ぶために,次の聖句を調べ,見つけた真理のリストを作ってください:詩篇107:8-9;ルカ17:11-19;ピリピ4:6-7;モーサヤ2:19-24;アルマ34:38;37:37;教義と聖約46:32;59:7,15-21。
ディーター・F・ウークトドルフ管長のメッセージ「どんな状況にあっても感謝する」(『リアホナ』2014年5月号,70-77)を調べて,感謝する方法に関する助言を探すとよいでしょう。同様の助言を,ビデオ「ラッセル・M・ネルソン大管長:感謝のもたらす癒しの力」(「福音ライブラリー」)から見つけることができます。感謝は,イエス・キリストとあなたの関係にどのような影響を与えるでしょうか。
神に仕えるという召しは,どこで仕えるかよりも重要である
教義と聖約80章に関して,デビッド・A・ベドナー長老は次のように教えています。「恐らくこの啓示の中で救い主が教えておられる教訓の一つは,特定の場所で働くようにという割り当ては,肝心で重要ではあるが,この業に対する召しに勝るものではない,ということでしょう。」(「主の業に召される」『リアホナ』2017年5月号,68)ベドナー長老の言葉が真実であることを,あなたはどのような経験を通して学んできましたか。教義と聖約79-80章には,召しを受けたばかりの人にとって助けとなる教訓として,ほかにどのようなものが見つかるでしょうか。
子供を教えるためのアイデア
神は地上のすべての生き物を創造された
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子供たちと一緒に教義と聖約77:2を読みながら,虫や鳥を含む動物の写真を見るとよいかもしれません。あなたが「獣」「這うもの」「空の鳥」という言葉を読んだら,子供たちにはその絵を指さしてもらいます。神の創造物を通して神のどのような愛を感じるか,互いに教え合います。
わたしはイエス・キリストの「大義を推し進める」手助けができる
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子供たちが主の業で自分が果たす役割について考えられるようにするために,教義と聖約78:4を一緒に読んで,わたしたちがバプテスマを受けたときに「支持」した(受け入れた,あるいは支持することを選んだ)「大義」を見つけるとよいかもしれません。考えられる答えを次のような聖句から探してもらいます:モーサヤ18:8-10;教義と聖約20:37;モーセ1:39。主の業をどう助けることができるかをロールプレイすると楽しいかもしれません。例えば,「互いに重荷を負い合う」とか,「イエス・キリストの御名……を受け〔る〕」とは,どのようにすることでしょうか。それをすると,どのようにキリストの「大義を推し進める」ことになりますか。
わたしは自分の持っているものをほかの人と分かち合うことができる
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「地上のものにおいて平等」(6節)であるとはどういう意味かを教えるために,(空腹,けが,寒さで)助けを必要としている人々の絵と,その助けとなる物(食べ物,包帯,毛布など)を子供たちに渡すとよいでしょう。次に,子供たちに絵と物を組み合わせてもらいます。困っている人々を助けるために,わたしたちはどのようなものを分かち合うことができるでしょうか。
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78章の背景を理解するために,「だい28しょう:よげんしゃジョセフ,ふたたびミズーリへ」(『教義と聖約物語』108,または「福音ライブラリー」の該当するビデオ)の最初の二つの絵の下にある文を子供たちと一緒に読みます。その後,子供たちに,家を建てている人を手伝ったり,食べ物を分かち合ったりなどの方法で奉仕をしている様子をやって見せてもらいます。
イエス・キリストがわたしを導いて行かれる
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指導者とはどういうものか話し合ってから,リーダーになって導いてもらう活動をすると楽しいかもしれません。教義と聖約78:18を一緒に読んだ後,イエスに導いていただく必要があるのはどんなときか,話し合うとよいでしょう。「主と歩もう」(「福音ライブラリー」)などの歌を歌うとよいかもしれません。
わたしは「すべてのことを感謝して」受け入れることができる
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子供たちと一緒に教義と聖約78:19を読み,感謝する人に主が約束しておられることを見つけてください。何か小さな物を一つ見せてから同じ物を100個見せるなどして,「百倍」の意味を子供たちに理解してもらえるようにします。自分が「感謝して」神からいただいたものの絵を子供たちに描いてもらうとよいかもしれません。