「9月29-10月5日:『これがあなたの宮,あなたの聖さのある所』」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:教義と聖約 2025年』
「教義と聖約109-110章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用 2025年』
9月29日-10月5日:「これがあなたの宮,あなたの聖さのある所」
教義と聖約109-110章
カートランド神殿の扉は,1836年3月27日の午前8時までは開かれないことになっていました。しかし,早くも7時ごろには,奉献式に出席したいと望む聖徒たちが並び始めていました。すべての人が出席できるようにするためには,入り切れなかった人たちのための場所と,2回目のセッションが必要でした。そして,出席を熱望したのは生者だけではありませんでした。奉献式の最中やその後に,複数の人が神殿内で天使たちを見ました。屋根の上にいる天使を見た人までいたのです。まさに「天の群れ」が末日聖徒とともに「うたわん」(「主のみたまは火のごと燃え」『賛美歌』3番)としてやって来たかのようでした。
こうした大いなる胸の高鳴りが,幕の両側で見られたのはなぜでしょうか。何世紀もの後,地上に再び主の宮が建てられ,聖徒たちに「高い所から力を授けられる」(教義と聖約38:32)という主の約束がまさに成就しようとしていました。そして主は,これは「祝福の初め」(教義と聖約110:10)にすぎないと宣言されました。わたしたちは今,神殿の業が加速し,何百万もの生者や死者が儀式を受けることのできる時代に生きています。その幕開けは,カートランドで,「この世の覆い〔が〕破れ」(「主のみたまは火のごと燃え」)始めたときだったのです。
『聖徒たち』第1巻,221-229;「神のための宮」『啓示の背景』も参照してください。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
主は神殿の聖約を通してわたしに豊かな祝福を与えてくださる
カートランド神殿は,今日わたしたちが知っている神殿とは異なっていました。例えば,聖壇もバプテスマフォントもなかったのです。しかし,カートランド神殿の奉献の祈りである109章で述べられている祝福は,今日も主の宮で受けることができます。以下の聖句を読んでそれらの祝福を見つけ,それらが天の御父とイエス・キリストとあなたの関係を強めるうえでどのような助けとなるか深く考えてください。
5,12-13節(教義と聖約110:6-8も参照):主の宮で,主はわたしに御自身を現してくださり,わたしは主の力を感じることができる。
そのほかの祝福:
主の宮に行ったことのある人は,これらの約束が自分の生活の中でどのように成就してきたか考えてください。
賛美歌「主のみたまは火のごと燃え」(『賛美歌』3番)は,カートランド神殿の奉献式のために書かれました。それ以来,すべての神殿の奉献式で歌われています。研究と礼拝の一部として,この賛美歌を歌うか,聴くとよいでしょう。この賛美歌で歌われている神殿の祝福には,どのようなものがありますか。
祈りは天の御父との交わりである
109章は,啓示によって預言者ジョセフ・スミスに与えられた奉献の祈りです(章の前書き参照)。この章から,祈りについてどのようなことが学べるでしょうか。例えば,預言者がどのようなことに感謝し,どのような祝福を求めたかを書き留めるとよいでしょう。この祈りの中で,預言者はほかにどのようなことを述べているでしょうか。研究しながら,あなた自身の天の御父との交わりを評価してみるとよいでしょう。この祈りから,御父と御子についてどのようなことが学べますか。
最寄りの神殿を含め,ほかの神殿の奉献の祈りを読みたい場合は,temples.ChurchofJesusChrist.orgでその神殿のページにアクセスしてください。
主の宮で,主はわたしに御自身を現してくださる
教義と聖約110:1-10と章の前書きで救い主について述べられている事柄を読みながら,これらの節が主についてどのようなことを述べているか深く考えてください。
主の宮で,イエス・キリストはどのようにして御自身を現し,あなたに御自身を知らせてくださるでしょうか。主はあなたの犠牲を受け入れておられることを,どのようにしてあなたに知らせてくださるでしょうか。
救い主は神権の鍵を通して御自分の業を導かれる
モーセ,エライアス,エリヤが神権の鍵を回復するために神殿に現れる直前に,イエス・キリストは,「これはわたしの民の頭に注がれる祝福の初めである」(教義と聖約110:10)と言われました。11-16節を読みながら,これらの鍵によって導かれている業を通して,救い主があなたに注いでくださっている祝福について考えてください。以下はその例です:
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11節:モーセと,イスラエルの集合(あるいは伝道活動)の鍵。主は御自分の教会の伝道活動を通して,あなたとあなたの家族をどのように祝福してくださってきましたか。
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12節:エライアスと,アブラハムの聖約を含むアブラハムの福音の鍵。あなたの交わした聖約のゆえに,主はあなたと「〔あなた〕の後の時代の……者」をどのように祝福してくださるでしょうか。(ラッセル・M・ネルソン「永遠の聖約」『リアホナ』2022年10月号,4-11;『聖句ガイド』「エライアス」の項,「福音ライブラリー」参照)
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13-16節:エリヤと,神殿・家族歴史活動を通して現される結び固めの力。神殿の儀式を通してあなたが先祖とつながることを天の御父が望んでおられるのはなぜだと思いますか。(ゲレット・W・ゴング「いつまでも幸せに」『リアホナ』2022年11月号,83-86参照)
これらの鍵と,神の救いと昇栄の業におけるわたしたちの責任(福音に従って生活する,助けの必要な人々の世話をする,福音を受け入れるようすべての人を招く,家族を永遠に結ぶ)との間には,どんなつながりがあるでしょうか。
神の救いと昇栄の業に関して,あなたはこれまでにどんな経験をしてきましたか。その経験は,救い主と,主の教会と,主の業についてどんなことを教えてくれているでしょうか。
子供を教えるためのアイデア
神殿は主の宮である
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自分の家の好きなところについて,子供たちと話し合います。次に,子供たちにカートランド神殿の写真を見せ,教義と聖約109:12-13;110:1-7を参考にしながら,神殿がどのようにして奉献されて主の宮となったかを話します(「だい39しょう:カートランドしんでんのほうけん」『教義と聖約物語』151-154,または「福音ライブラリー」にある同じ場面のビデオも参照)。主の宮の好きなところを互いに分かち合います。
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子供と一緒に,友人があなたの家を見つけようとしているところを想像するといいかもしれません。どの家があなたの家か分かってもらうために,その友人にどのように教えますか。神殿が主の宮だということは,どうすれば分かるでしょうか(教義と聖約109:12-13参照)。
救い主は神権の鍵を通して御自分の民を祝福しておられる
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今週の活動ページか,「だい40しょう:カートランドしんでんでうけたじげん」(『教義と聖約物語』155-157,または「福音ライブラリー」にある同じ場面のビデオ)を用いて,神殿を訪れた天の使者たちについて子供たちに話します。この概要の最後にある絵を使ってもよいでしょう。
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カートランド神殿で起こった出来事の重要性について学ぶために,鍵の用途について子供たちと話し合うとよいでしょう。子供たちに交代で鍵を持ってもらい,鍵のかかったドアを開ける動作をしてもらいましょう。教義と聖約110:11-16から鍵という言葉を見つけてもらい,これらの鍵のおかげで受けられる祝福について話します。神権の鍵は,神の教会を導くことに対する神からの許可であることを説明するとよいでしょう。主がわたしたちに神権の鍵を与えてくださっていることに対するあなたの感謝の気持ちを分かち合います。
救い主はわたしに心を先祖に向けるよう望んでおられる
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教義と聖約110:15を一緒に読んだ後,あなたの心を先祖に向ける助けになった経験について子供たちに話します。「家族の歴史は主の教え」(『子供の歌集』100)のような歌を一緒に歌ってもよいでしょう。
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子供たちに「心を祖先に向け〔る〕」ようになってもらうには,どうすればよいでしょうか。FamilySearch.org/discoveryで楽しいアイデアを見つけることができます。子供たちと一緒に,神殿の儀式を必要としている先祖を見つけるとよいでしょう。なぜイエスはわたしたちにこの業を行うよう望んでおられるのでしょうか。