わたしに従ってきなさい
1月27-2月2日 1ニーファイ16-22章:「わたしはあなたがたの前に道を備えよう」


「1月27-2月2日 1ニーファイ16-22章:『わたしはあなたがたの前に道を備えよう』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:モルモン書  2020年』(2020年)

「1月27-2月2日 1ニーファイ16-22章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』

リアホナを見つめるリーハイ

「リーハイとリアホナ」Joseph Brickey

1月27日-2月2日

1ニーファイ16-22章

「わたしはあなたがたの前に道を備えよう」

1ニーファイ16-22章を研究しながら,印象に残る箇所を探します。そのような節が出てきたら,聖典のその部分に色を塗る人もいれば,余白に書き込む人もいます。受けた印象を書き留める方法を検討しましょう。

印象を書き留める

リーハイの家族が約束の地に向かって旅をしていたときに,主はこのように約束されました。「あなたがたがわたしの命令を守るならば,わたしはあなたがたの前に道を備えよう。」(1ニーファイ17:13)この約束は,旅が容易になることを確約するものでなかったことは明白です。約束を受けた後も,家族は一致せず,弓は折れ,人々は苦しみ,死に,さらには材料から船を造らなければなりませんでした。しかし,一家が逆境に遭ったり,一見不可能と思われる課題を与えられたりすると,ニーファイは主が遠くにおられることは決してないことに気づきました。神が「〔忠実な者〕を養い,強くし,また御自分が命じられたことを成し遂げる手段を与えられる」ことを,ニーファイは承知していたのです(1ニーファイ17:3)。ニーファイやその家族のような善良な人に悪いことが起こるのはなぜか考えたことがあれば,これらの章から洞察を得られることでしょう。しかし,恐らくそれよりも重要なことですが,悪いことが起こったときに,善良な人が何を行うかが分かるでしょう。

〔個人学習アイコン〕

個人の聖文研究のためのアイデア

1ニーファイ16-18章

わたしが戒めを守るときに,神は問題に対処するのを助けてくださる。

1ニーファイ16-18章では,ニーファイの家族が直面した幾つかの問題に触れています。例えば,弓が折れる(1ニーファイ16:17-32参照),イシマエルが亡くなる(1ニーファイ16:34-39参照),船を造る(1ニーファイ17:7-1618:1-4参照),家族が一致しない(1ニーファイ18:9-22参照),などです。これらの問題に対するニーファイの反応は,家族の一部の人の反応とどのように異なっていたでしょうか。それらの反応はどのような結果をもたらしましたか。

「問題」「ニーファイの反応」「ほかの人の反応」「結果」といった見出しをつけた表に,分かったことを書き留めるといいかもしれません。ほかの人が忠実さを保たない中,ニーファイが忠実であり続けられたのはなぜだと思いますか。ニーファイと家族の例は,あなたが問題に対処するうえでどのような助けになるか考えてみましょう。

ChurchofJesusChrist.orgまたは「福音ライブラリー」アプリにあるモルモン書ビデオコレクションの中の,関連するビデオも参照してください。

1ニーファイ16:10-16,23-3118:11-22

主は,小さくて簡単な手段を通してわたしを導いてくださる。

神は,リーハイの家族を荒れ野に導かれたときに,約束の地への旅程を事細かに伝えることはなさいませんでした。リーハイにリアホナを与え,目的地に向かって日々一家を導かれたのです。天の御父は,あなたに導きと指示を伝えるために何を与えてくださいましたか。「主は小さな手段によって大いなることを成し遂げられる」とはどのような意味だと思いますか(1ニーファイ 16:29)。

1ニーファイ16:10-16,23-3118:11-22を読み,神がその子供たちを導かれる方法を示す原則のリストを作ってもよいでしょう(例えば,1ニーファイ16:10は,神は時折,予期せぬ方法でわたしたちを導かれることを教えています)。それらの原則について,あなたはどのような経験をしてきましたか。

アルマ37:7,38-47教義と聖約64:33-34 も参照してください。

リアホナを使うリーハイ

「備えていれば恐れることはない」Clark Kelley Price

1ニーファイ19:23-2420–22章

わたしは,「すべての聖文を自分……に当てはめ」ることができる。

イザヤはすべてのイスラエルの子らに向けて書いており,ニーファイは自分の家族も含まれると考えていました(1ニーファイ19:23-24参照)。あなたも含まれています。ニーファイが引用したイザヤの言葉について,ヘンリー・B・アイリング管長はこのように述べています。「ニーファイはわたしのためにイザヤ書の一部を引用してくれたのだと思いながら,……イザヤの言葉を読んでみました。比喩にこだわらずに,主の言葉を直接聞いているかのごとく理解できるよう引用してくれたのだと思うようにしたのです。」(「モルモン書はあなたの人生を変えてくれます『リアホナ』2004年2月号,10)

アイリング管長の言葉を心に留めて20-22章を読みながら,次のような質問について考えるとよいでしょう。

1ニーファイ20:1-9これらの節に含まれるどの言葉が,イスラエルの子らについて述べているでしょうか。レーマンとレムエルについてはどのように述べているでしょうか。どのような警告や自分に当てはめられる事柄を見つけましたか。

1ニーファイ20:17-22主はイスラエルの子らをどのように導かれましたか。主はリーハイの家族をどのように導かれましたか。主はあなたをどのように導かれますか。

1ニーファイ20-22章の中で,主があなたに語りかけているように感じるその他の部分はどこですか。22章のニーファイの注釈は,イザヤの預言を理解するうえでどのように役立ちますか。

1ニーファイ21章

イスラエルの家と異邦人とはだれか。

イスラエルの家は,旧約の預言者で主からイスラエルという名を授けられたヤコブの子孫です(創世32:2835:10参照。『聖句ガイド』「イスラエル」の項も参照)。主はイスラエルとある聖約を交わされ,その子孫は神の聖約の民と見なされました。しかし,何世代も後に,その子孫の多くは主に背き,やがて全地に散乱するようになりました。

この部分に出てくる異邦人という言葉は,まだ福音を知らない人々を指しています(『聖句ガイド』「異邦人」の項を参照)。イザヤは,末日に異邦人は福音を与えられ,イスラエルの家を教え,集めるうえで役立つだろうと教えました(1ニーファイ21:2222:8-12参照。イザヤ60章66:18-20も参照)。

〔家族の学習アイコン〕

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

家族とともに聖文を読むとき,家族の必要を満たすために,どのような原則を強調し,話し合えばよいかを御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。

1ニーファイ17:1-6,17-22

家族で,荒れ野の旅に関するニーファイの話(1ニーファイ17:1-6参照)と兄たちの話(1ニーファイ17:17-22参照)とを比較するとよいかもしれません。彼らが同じ出来事に対してまったく異なった視点を持っていたのはなぜだと思いますか。忠実な物の見方をすることについて,ニーファイから何を学べるでしょうか。

1ニーファイ17:17-2218:9–16

家庭内のねたみや争い,不平にはどのような結果が伴いますか。これらの問題を克服するにはどうすればよいでしょうか。

3:18

1ニーファイ19:22-24

ニーファイは聖文を自分の家族に当てはめ,「それが自分たちの利益となり,知識となるように」しました(1ニーファイ19:23)。あなたの家族が自分たちに当てはめることのできる話が,1ニーファイ16-18章の中に幾つかあります。これらの話を演じて,自分の家族にどのように当てはめられるかを話し合うとよいでしょう。

1ニーファイ21:14-16

これらの節が伝えるメッセージは,自分は忘れられていると感じている人にとってどのように役立つでしょうか。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の,今週の概要を参照してください。

個人学習を改善する

主に助けを求める。 聖文は啓示により授けられたものです。聖文を真に理解するには,啓示が必要です。主はこのように約束されました。「信仰をもってわたしに求めれば,これらのことは必ずあなたがたに明らかにされる。」(1ニーファイ15:11

船上のニーファイとその家族

「彼らは情け容赦なくわたしを扱った」 Walter Rane