1ニーファイ11－15章

「義と神の力とをもって……武装（する）」

1ニーファイ11－15章に自分自身を見いだすことはできますか。あなたとあなたの家族にとって，最も価値があるのはどの節でしょうか。

印象を書き留める

神が預言者に非常に壮大な働きをお求めになるとき，神の子供たちへの主の目的を理解する助けとして，しばしば非常に壮大な示現を与えられます。モーセは「この地球とこの地球に住むものと，また天」に関する示現を見ました（モーセ1：36）。使徒ヨハネはこの世の歴史と救い主の再臨を見ました（黙示録参照）。ジョセフ・スミスは御父とその御子を見ました（ジョセフ・スミス—歴史1：17－18）。リーハイは，わたしたちが救い主御自身とその愛に向かうべき旅を表した示現を見ました。

1ニーファイ11－14章に記録されているように，ニーファイは，救い主の務め，約束された地におけるリーハイの子孫の将来，そして末日における主の業のさだめについて見ました。この示現は，ニーファイにとってその先に控えていた務めに備える助けとなり，これはまた，あなたにとっても備える助けとなります。なぜなら，神の王国であなたがなすべき業を神が備えておられるからです。あなたは，ニーファイが見た「地の全面に散っている小羊の教会の聖徒たち，……彼らは義と神の力とをもって，大いなる栄光のうちに武装していた」者の一人なのです（1ニーファイ14：14）。

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個人の聖文研究のためのアイデア

1ニーファイ11章

神は，御自身の愛の表れとしてイエス・キリストを送ってくださった。

父親の見た木の意味をニーファイが理解できるように，天使は「永遠の父なる神の御子」をニーファイに見せました（1ニーファイ11：21）。これにより，その木は神の愛を表すという結論に至ったのです。けれども，示現はまだ終わりませんでした。1ニーファイ11章を読み，深く考えるとき，なぜイエス・キリストが神の究極の愛の表れであるのかを理解する助けとしてどのようなことを見つけられますか。

リーハイの夢に出てくる象徴について学ぶには，1ニーファイ11：35－36；12：16－18；および15：21－30を参照してください。

ヨハネ3：16も参照してください。

1ニーファイ12－13章

回復のために主は道を備えられた。

ニーファイは，自分が見た示現のほとんどについて，それを生きている間に目にすることはありませんでした。これらのことについて知ることは，ニーファイにとってなぜ大切だったのでしょうか。これらのことについて知ることは，あなたにとってなぜ大切なのでしょうか。ニーファイが示現で何かを見るのを読む度に，その質問を自分に問うとよいかもしれません。

次に挙げるのは，ニーファイが見た出来事の幾つかです—ニーファイの民の将来（12章参照），アメリカ入植とアメリカ革命（13：12－19参照），大背教（13：20－29参照），および福音の回復（13：32－42参照）。

1ニーファイ13：1－9；14：9－11

ニーファイが見た「大きな忌まわしい教会」とは何か。

ダリン・H・オークス長老は，ニーファイが述べた「大きな忌まわしい教会」のことを次のように説明しました。「神への信仰を否定するあらゆる哲学や組織……そして，この『教会』が聖徒を陥れようとする『囚われの身』の状態とは，身体的な拘束というよりもむしろ偽りの考えによる束縛なのです。」（「神の証人になる」『リアホナ』2015年3月号，20）

1ニーファイ13：12

ニーファイが見た，御霊が「働きかけ，……大海を渡っ〔た〕」という男はだれなのか。

ニーファイは，聖霊がクリストファー・コロンブスにその有名なアメリカへの航海を行うように，霊感を与えることになるのを見ました。1493年3月14日，コロンブスはその航海について次のように書きました。「これらの偉大で驚くべき成果は，一切わたしの業績として評価されるべきものではない。……なぜなら，人知ではとうてい理解し得ないことを，神の御霊が命に限りある人間に授けられたからである。それは神の教えを愛する主の僕の祈りを神は聞かれるのを常とされ，明らかに不可能な事柄さえをも行われるからである。」（The Annals of America [Encyclopedia Britannica, Inc., 1976], 1:5）

1ニーファイ13：20－42

末日の聖典は「分かりやすくて貴い部分」を回復する。

ニーファイは，「ユダヤ人の記録」と表現した聖書から「分かりやすくて貴い多くの部分が取り去られ〔る〕」のを示現で見ました（1ニーファイ13：23，28）。しかしながら，神がこれらのものをモルモン書やそのほかの末日の聖典である「ほか〔の〕幾つかの書物」を通して回復されるのも見ました（1ニーファイ13：39－40参照）。より深く理解するためにモルモン書が助けとなる，幾つかの貴い真理とは何でしょうか。これらの分かりやすくて貴い部分が回復されたことにより，あなたの人生はどのように違ってくるでしょうか。

「分かりやすくて貴い真理」『リアホナ』 2008年3月号，68ー73；ラッセル・M・ネルソン「モルモン書—この書物なしの人生とは」『リアホナ』2017年11月号，60－63も参照してください。

1ニーファイ15：1－11

柔らかな心とともに信仰をもって求めれば，主はこたえてくださる。

個人の啓示を受けていない，つまり神があなたに語りかけていないと感じたことはありますか。ニーファイの兄弟たちがそのように感じたとき，ニーファイはどのような助言を与えましたか。どのようにしてニーファイの助言をあなたの生活に応用できるでしょうか。また，周りの人を助けるためにこの助言をどのように利用できるでしょうか。

モルモン書ヤコブ4：8；アルマ5：46；26：21－22も参照してください。

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家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

家族とともに聖文を読むとき，家族の必要を満たすために，どのような原則を強調し，話し合えばよいかを御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。

1ニーファイ11－14章

家族でこれらの章を読むとき，時折止まって次のような質問を尋ねてみてください。ニーファイが見た示現の中で，ニーファイが喜んだと思われるものは何でしょうか。悲しんだと思われるものは何でしょうか。なぜでしょうか。

1ニーファイ13：20－42

家族がモルモン書の中の「分かりやすくて貴い」真理の価値を理解する助けとして，明確に書かれたメッセージと混乱するようなメッセージとを比較してみてください。なぜ天の御父は神の真理が明確に教えられるのを望まれるのでしょうか。家族の中のだれかが，モルモン書から学んだ幾つかの「分かりやすくて貴い」真理について証をするのもいいでしょう。

1ニーファイ14：12－15

なぜ神との聖約に対して忠実に生活するとき「義と神の力とをもって……武装してい〔る〕」ことになるのでしょうか。

1ニーファイ15：8－11

「主に尋ね〔た〕」ときのことについて家族はどのような経験を分かち合えるでしょうか。ニーファイの経験から，何を学べるでしょうか。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の，今週の概要を参照してください。

個人学習を改善する

学習補助資料を活用する。 脚注や『聖句ガイド』，およびそのほかの学習補助資料は，聖文への洞察を与えてくれます。例えば，1ニーファイ14：20－21を理解するのに脚注はどのような助けとなるでしょうか。