わたしに従ってきなさい
3月16-22日  モルモン書ヤコブ5-7章:「主はわたしたちとともに働かれる」


「3月16-22日  モルモン書ヤコブ5-7章:『主はわたしたちとともに働かれる』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:モルモン書 2020年』(2020年)

「3月16-22日  モルモン書ヤコブ5-7章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』

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オリーブ園で働く男たち

「オリーブの木の比喩」 Brad Teare

3月16-22日

モルモン書ヤコブ5-7章

主はわたしたちとともに働かれる

聖文を読むことは啓示を招きます。そこで,モルモン書ヤコブ5-7章を読むとき,あなたとあなたの家族の助けとなるように,御霊の導きを求めてください。主はあなたのために,どのようなメッセージをお持ちでしょうか。

印象を書き留める

イエス・キリストの福音をまだ聞いたことのない人が非常に大勢います。そうした人々を主の教会に集めるという務めの重大さに圧倒されるように感じたことがあるならば,モルモン書ヤコブ5章にあるオリーブの木の比喩は,次のことを思い起こさせてくれるでしょう:果樹園は主のものです。主はわたしたち一人一人に,御業を助けるべく小さな領域すなわち,家族,友人の輪,またわたしたちの影響の及ぶ分野を与えられました。そして時として,わたしたちが集合の助けをする最初の人はわたしたち自身です。しかし,この業において,わたしたちは決して独りではありません。果樹園の主人はその僕と一緒に働かれるからです(モルモン書ヤコブ5:72参照)。神は御自分の子供たちを御存じで愛しておられます。たとえ過去に御自分を拒んだ人であっても,御自分の福音を聞く機会を一人一人のために備えてくださるのです(モルモン書ヤコブ4:15-18)。そして,その業が終わるとき,「〔主〕と一緒に熱心に働〔いた〕」すべての人は,「〔主〕の果樹園の実のことで,〔主〕と一緒に喜びを得るで〔しょう〕。」(モルモン書ヤコブ5:75

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個人の聖文研究のためのアイデア

モルモン書ヤコブ5-6章

比喩とは何か。

比喩とは,象徴を通して霊的な真理を教える物語のことです。例えば,オリーブの木の比喩では,果樹園は世界を表し,栽培されたオリーブの木はイスラエル(神と聖約を交わした人々)を表し,野生のオリーブの木は異邦人の国々(神と聖約を交わしていない人々)を表しています。

モルモン書ヤコブ5章の比喩を研究するに当たり,そのほかの象徴を探し,それらの意味をよく考えてみてください。例えば,良い実は何を表していると思いますか。悪い実は何を象徴しているでしょうか。

モルモン書ヤコブ5章6:3ー5

イエス・キリストは果樹園の主人であられる。

モルモン書ヤコブ5章にあるオリーブの木の比喩の研究を始める前に,モルモン書ヤコブ4:10-18を復習し,なぜヤコブが人々にこの比喩を分かち合うよう促されたかを学ぶと役立つかもしれません。モルモン書ヤコブ6:3-5の中に,ヤコブが強調したかったそのほかのメッセージも幾つか見つけることができるかもしれません。そうしたメッセージを比喩の中から探してください。モルモン書ヤコブ5章から,あなたは自分自身のために,どのようなメッセージを見いだせますか。

モルモン書ヤコブ5章はモルモン書において最も長い章です。世界歴史における各時代について説明している,以下のようなセクションに分けると助けになるでしょう:

3-14節キリストの時代以前におけるイスラエルの散乱

15-28節キリストと使徒の教導の業

29-49節大背教

50-76節末日におけるイスラエルの集合

76-77節福千年と世の終わり

この比喩に関するさらなる洞察については,この概要にある図を参照してください。

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ほかの人々とともにコンピューターの前に座る年配の夫婦

わたしたちは皆,神が御自分の子供を集められるのを助けることを通して神に仕えることができる。

モルモン書ヤコブ5:61-75

神は御自分の子供を集める業を助けるよう,わたしたちを招いておられる。

主の果樹園に呼び集められた「ほかの僕たち」(モルモン書ヤコブ5:70)には,教会員であるあなたのような人々も含まれています。わたしたちは皆,神が御自分の子供たちを集められる業を助ける責任があります。モルモン書ヤコブ5章から,特に61-62節と70-75節から,主の果樹園で働くことについてどのような原則を見つけることができますか。主が御自分の果樹園で奉仕するようあなたを召されたことについて,どのように感じてきましたか。これまで主の業に携わる中で,どのような経験をしましたか。

福音のテーマ「伝道活動topics.ChurchofJesusChrist.org“Old Testament Olive Vineyard,” “Help the Church Grow”(ビデオ,ChurchofJesusChrist.org)も参照してください。

モルモン書ヤコブ7:1-23

ほかの人がわたしの信仰を試すとき,わたしは確固として立つことができる。

シーレムにかかわるニーファイの経験は,今日でもしばしば繰り返されています:学識があって雄弁な人があなたの信仰を打ち砕こうとするかもしれません。しかし,ヤコブは「動揺することは〔ありませんでした〕。」(モルモン書ヤコブ7:5)自分の信仰を非難されたとき,ヤコブはどのように対応しましたか。あなたはヤコブの対応から何を学べるでしょうか。信仰が試されたときに備えるために,今何ができるでしょうか。

福音のテーマ「福音に関する質問に答えるtopics.ChurchofJesusChrist.org;ジェフリー・R・ホランド「弟子として歩むことに伴う犠牲と祝福『リアホナ』2014年5月号,6-9も参照してください。

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家族の学習アイコン

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

家族とともに聖文を読むとき,家族の必要を満たすために,どのような原則を強調し,話し合えばよいかを御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。

モルモン書ヤコブ5章

幾つかの家族は,オリーブの木の比喩を読むときに,そこに登場する象徴の絵を描くことが助けになることを知りました。あなたの家族もその方法を試すとよいかもしれません。あるいは,家族が比喩の中の象徴を視覚化できるよう助ける別の方法があるかもしれません。テーブルまたは床の一部分に印を付けて果樹園(すなわち世界)を表し,栽培されたオリーブの木(すなわちイスラエルの家)を,パズルのように幾つかの断片に分けられる物で表し(イスラエルの散乱を表すため),その後,それらを集めて元のように一つに戻す(イスラエルの集合を表すため)とよいでしょう。この比喩は,主について何を教えていますか。主の僕についてはどうでしょうか。

モルモン書ヤコブ5:70-77

主が御自分の果樹園で働かれる「最後の時」について読むとき,「力を尽くして」主に仕えるようあなたとあなたの家族を促すものは何でしょうか(モルモン書ヤコブ5:71)。家族が,75節を自分自身に当てはめられるように,各自の名前をこの節に加えるよう勧めるとよいでしょう。例えば,「〔名前〕は幸いである」といったようにです。果樹園の主人に仕えるときに喜びを感じた経験を分かち合ってもらうこともできるでしょう。例えば,福音を分かち合ったり,神殿で奉仕をしたり,教会員を強めたりした経験があるかもしれません(M・ラッセル・バラード「主に信頼を寄せる『リアホナ』2013年11月号,43-45も参照)。

モルモン書ヤコブ6:4-7

主はどのようにわたしたちに憐れみの腕を差し伸べてこられたでしょうか。これらの節で「心にかけ〔る〕」〔訳注—英語では「心にかけ〔る〕」と「堅くつ〔く〕」には同じ“cleave”という単語が用いられている〕とは何を意味しているでしょうか。主はわたしたちをどのように心にかけておられるでしょうか。わたしたちはどのように主に堅くつくことができるでしょうか。

モルモン書ヤコブ7:1-12

これらの節から,人々がどのようにほかの人を惑わすかについて,わたしたちは何を学べるでしょうか。ヤコブの模範に従い,キリストを信じる確固とした信仰を持つにはどうすればよいでしょうか。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の,今週の概要を参照してください。

教え方を改善する

聖句を暗記する。 あなたの家族にとって特に意義深い聖句を選んで,一緒に暗記してください。リチャード・G・スコット長老は次のように教えています。「暗記した聖文は,時がたってもきずなが弱まらない忠実な友となります。」(「聖文の力」『リアホナ』2011年11月号,6)

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