「7月20-26日 アルマ36-38章:『神に頼って生きるようにしなさい』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:モルモン書 2020年』(2020年)
「7月20-26日 アルマ36-38章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』
7月20-26日
アルマ36-38章
「神に頼って生きるようにしなさい」
「福音を理解することによって喜びを感じると,学んだことを応用したいと思うようになります。」( 『わたしの福音を宣べ伝えなさい』〔2004年〕,19)学んでいる真理をどのように応用するのか,あなたの考えや印象を書き留めてください。
印象を書き留める
アルマが周りの罪悪を目にしたとき,深い「悲しみ」「艱難」そして「苦しみ」を経験しました(アルマ8:14)。そしてゾーラム人について次のように言いました。「この民の中のこのような悪がわたしを苦しめます。」(アルマ31:30)ゾーラム人への伝道の後,アルマは同じような気持ちを感じました。「民の心〔が〕かたくなになり,また御言葉が厳しいために彼ら〔が〕次第に怒るようになった」のを目にし,アルマの心は「非常な憂いにさいなまれた」のです(アルマ35:15)。アルマはその目にしたことや感じたことに対して何をしたのでしょうか。世の中の状態に対してただ単に落胆したり悲観的になったりはせず,代わりに,「息子たちを集め,義にかかわることについて」教えたのです(アルマ35:16)。アルマは息子たちに,「人が救われるのはただキリストにより,キリストを通じてだけであり,決してほかの方法や手段はない……。見よ,キリストは真理と義の御言葉であられる」と教えました(アルマ38:9)。
個人の聖文研究のためのアイデア
わたしは謙遜になり,悔い改めると神から生まれることができる。
アルマの改心ほどの劇的な経験をする人はいないかもしれません。しかしながら,アルマの経験から皆が学び,応用することのできる原則が幾つかあります。なぜなら,すべての人が「神から生まれ」なければならないからです(アルマ36:23)。アルマ36章を読みながら,応用できる原則を見つけてください。例えば,神から生まれた人は罪に対して,あるいはイエス・キリストに対してどのように感じるでしょうか。神から生まれた人に見られると思われる,信じていることや行動に対する変化も探してみるとよいかもしれません。
モーサヤ5:7;27:25-26;アルマ5:14;22:15;ヒラマン3:35;「改心」『福音のテーマ』,topics.ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。
イエス・キリストは世の罪のために贖われた。
この章では,アルマの改心に関する記述が繰り返し出てくることに気づくかもしれません。それは,アルマ36章が交差対句法(カイアズマ)と呼ばれるヘブライ語の詩の形式の良い例であり,言葉や考えがある一定の順序で提示されて核となる考えに導かれてから,また逆の順序で繰り返されるからです。アルマ36章では,3節の考えが27節で繰り返されており,5節の考えが26節で繰り返されている,という具合に続きます。中心にある考えは,交差対句法の中で最も重要なメッセージです。17-18節で核となる考えを見つけられるかどうか見てみましょう。「この思いがはっきりと浮かんできた」ことがどのようにアルマに影響を与え,彼の人生を変えたかに注目してください。この真理はあなたにどのような影響を与えましたか。この聖句では,ほかにどのような繰り返されている内容がありますか。
悔い改めと赦しに関するこの話は,あなたがアルマの模範に従って救い主に心を向けるために,どのように動機付けてくれるでしょうか。
交差対句法についてのほかの情報については,『モルモン書 生徒用資料』(〔教会教育システム手引き,2009年〕,221-222)を参照してください。
聖典は「賢明な目的のために」守られた。
現代の世に,聖典を手にすることができるというのは奇跡であり,祝福であるということをあなたは考えたことがあるでしょうか。神は「これらのものを〔わたしたちに〕託され」,「これらのものは神聖であ〔る〕」のです(アルマ37:14)。アルマ37章を読みながら,聖典を手にしていることから受ける祝福を見つけてください。どのようにこれらの祝福を経験しましたか。聖文を使って「〔神の〕力を後の時代の人々に示せるように」助けるにはどのようにすればよいでしょうか(アルマ37:18)。
アルマ37:38-47では,アルマは「キリストの言葉」をリアホナと比べています。この比較について深く考えるとき,自分がどのような形で「日々」キリストの教えの奇跡と力を経験しているかを思い返してみてください(アルマ37:40)。
D・トッド・クリストファーソン「聖文の祝福」『リアホナ』2010年5月号,32-35も参照してください。
「小さな,簡単なことによって大いなることが成し遂げられるのである。」
時折,自分の抱える問題があまりにも大きくて複雑なため,解決法も大きくて複雑だろうと感じてしまうかもしれません。しかしながら,御業の成就と御自分の子供たちの生活を祝福するに当たり,主は繰り返し「小さな,簡単なこと」を用いることを選ばれます(アルマ:37:6)。アルマ37:6-7を読みながら,自分の人生の中でこの原則が活用されたときのことについて深く考え,記録してください。あなたを祝福し,御業の成就のために主が使われる小さな,簡単なことにはどのようなものがあるでしょうか。
アルマ37:41-46;ダリン・H・オークス「小さな,簡単なこと」『リアホナ』2018年5月号,89-92も参照してください。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
家族とともに聖文を読むとき,家族の必要を満たすためにどのような原則を強調して話し合えばよいかを,御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。
アルマ36:5-26
アルマの経験は類まれなものでしたが,その改心への道はわたしたちすべてにも応用できる幾つかの原則を示しています。家族一人一人に,アルマ36:5-26から「神から生まれ〔る〕」ことについて教えている聖句を一つ選んでもらいます。これらの節から何を学べるでしょうか。アルマが説明した原則を家族がどのように応用したかを分かち合ってもらうとよいでしょう。
アルマ36:18-21,24
悔い改めは恐ろしい経験ではなく,喜びの経験であることをほかの人が理解できるように助けるには,どのようにこれらの聖句を使えばよいでしょうか。悔い改めは,どのようにしてほかの人と福音を分かち合いたいという気持ちを持たせてくれるのでしょうか。
アルマ37:6-7,38-46
わたしたちの生活の中で,大いなることをもたらす「小さくて,簡単なこと」(アルマ37:6)にはどのようなものがあるでしょうか。どのような点でキリストの言葉はリアホナのようでしょうか。どのようにすれば,聖文の研究をもっと熱心に行えるようお互いを助け合えるのでしょうか。
アルマ37:35
「若いうちに」神の戒めを守るように学ぶことはなぜ知恵あることなのでしょうか。
アルマ38:12
あなたの家族は,「制する」の意味が分かりますか。くつわの絵を見せて,それがどのように動物を制御するために使われるのかを話してもよいかもしれません。「激情を……制〔する〕」とはどのような意味でしょうか。激情を制することは,どのように「愛で満たされる」助けとなるのでしょうか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の,今週の概要を参照してください。