7月13－19日

アルマ32－35章

「この御言葉を心の中に植えて」

アルマ32－35章を研究しながら，あなたが受けた霊的な印象を書き留めてください。学んだことによって，どのようなことを行うように霊感を受けましたか。

印象を書き留める

ゾーラム人にとって，祈りとは週に1度しか行われない，繰り返し行う自己中心的な慣行でした。それはすべての人に見える所に立ち，むなしい自己満足の言葉を繰り返すものでした。恐らくさらによくないことに，ゾーラム人にはイエス・キリストへの信仰が欠けており，イエス・キリストの存在さえをも否定し，貧しい者を迫害していました（アルマ31：9－25参照）。その反面，アルマとアミュレクは，祈りとは壇上で行うものより，心の中で起こるものであることを毅然とした態度で教えました。もし祈りが，困っている人への思いやりに通じるものでなければ，「むなしく，何の役にも立」ちません（アルマ34：28）。最も重要なこととして，祈りとは「無限にして永遠の犠牲」（アルマ34：10）を通して罪の贖いをささげてくださったイエス・キリストに対する信仰の表明であり，そのような信仰は，謙遜な心と「信じようとする望みを持つ」ことにより生じるとアルマは説明しました（アルマ32：27）。それは木のように少しずつ生長し，常に養いを与える必要があるのです。アルマ32－35章を読みながら，自分の信仰と祈りについて考えてみるとよいでしょう。ゾーラム人のような意識が密かに入り込んできたように感じたことはないでしょうか。「生長して永遠の命をもたらす木」になるように，どのようにイエス・キリストへの信仰を養えばよいでしょうか（アルマ32：41）。

個人の聖文研究のためのアイデア

アルマ32：1－16

わたしはへりくだることを選ぶことができる。

アルマには，貧しいゾーラム人がへりくだっており，「御言葉を聞く用意のできていること」が分かりました（アルマ32：6）。アルマ 32：1－16を読むときに，あなたがどのように神の言葉を聞く用意をしているかについて考えてください。

今までどのような経験によって，謙遜な態度にさせられたでしょうか。さらにへりくだるためにどのようなことをしましたか。これらの聖句は，やむを得ずへりくだるようにされるより，どのように謙遜になることを選べばよいかを教えてくれます。例えば，「この世のものに関して貧し〔い〕」ということと，「心が謙遜」であることの違いは何でしょうか（3節）。〔訳注—英文では「貧しい」と「謙遜」のどちらにも，貧しいという意味のpoorという言葉が使われています。〕「御言葉のために自ら進んでへりくだる」（14節）とは，どのような意味でしょうか。

「謙遜」『福音のテーマ』，topics.ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。

アルマ32：17－43；33－34章

わたしは御言葉を心の中に植えて養いを与えることで，イエス・キリストの信仰を行使する。

ゾーラム人の礼拝に関する質問に対して，アルマが種を植えることについて話したのはなぜだと思いますか。アルマが話した種とは何でしょうか（アルマ32：28；33：22－23参照）。アルマ32：17－43を読むときに，イエス・キリストとその御言葉に対して，信仰をどのように行使したらよいかを理解する助けとなる言葉や語句に注目してください。信仰について，また信仰でないものについて何を学びましたか。そして，33－34章を読むときに，「種を……どのようにして植えればよいのか」というゾーラム人の質問に対する答えを探してください（アルマ33：1）。

アルマ32－34章を研究するもう一つの方法があります。種の様々な生長段階を表す絵を描きます。それから各絵に，アルマ32：28－43から取った，御言葉を心に植えて育てる方法の理解を助けてくれる語句で題名を付けます。

マタイ13：3－8，18－23；ヘブル11章；ニール・L・アンダーセン「信仰は偶然ではなく，選びによって与えられる」『リアホナ』2015年11月号，65－68；「主イエス・キリストを信じる信仰」『福音のテーマ』，topics.ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。

アルマ33：2－11；34：17－29

わたしはいつでもどこにいても，祈りを通して神を礼拝することができる。

礼拝と祈りに関するアルマとアミュレクの助言は，ゾーラム人が持っていた特定の誤った理解を正すためでした（アルマ31：13－23参照）。けれども，この二人が教えた真理は，わたしたちだれもが祈りや礼拝についてより理解する助けとなります。アルマ33：2－11と34：17－29で見つかる，祈りに関する真理のリストを作ることができるでしょう。そのリストの横に，これらの真理が正してくれる，祈りについて生じると思われる誤解のリストを作ってください（アルマ31：12－23参照）。これらの聖句から学べることが，あなたの祈りと礼拝の仕方にどのような影響を与えるでしょうか。

アルマ33：3－17

ゼノスとゼノクはどのような人物か

ゼノスとゼノクは，旧約聖書時代にイエス・キリストのことを証した預言者たちでしたが，彼らの教えは旧約聖書には見当たりません。ニーファイ人たちがこの二人の預言者の教えを知ることができたのは，恐らく，ニーファイがラバンから手に入れた真鍮の版に含まれていたからかもしれません。二人の預言者は1ニーファイ19：10－12；モルモン書ヤコブ5：1；そしてヒラマン8：19－20でも触れられています。

アルマ34：30－41

「現世は……神にお会いする用意をする時期である」

アルマ34：30－41を読むとき，どのように「現世にいる間に時間を有益に用い」ればよいか（33節）考えてみてください。悔い改めと忍耐は，どのように神にお会いする用意をする助けとなるでしょうか。これまで引き延ばしてきた，何か変えるべきことはありますか。自分が受けたすべての霊的な促しに必ず従うようにしてください。

アルマ12：24；ラリー・R・ローレンス「ほかに何が足りないのでしょう。」『リアホナ』2015年11月号，33－35も参照してください。

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

家族とともに聖文を読むとき，家族の必要を満たすためにどのような原則を強調して話し合えばよいかを，御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。

アルマ32：9－11；33：2－11；34：38－39

日曜日だけしか礼拝やお祈りをすることを許されないとしたら，どうでしょうか。これらの聖句を皆で読むときに，どのようにすれば毎日礼拝を行うことができ，そのようにできることになぜ感謝しているのかを家族で話し合うことができるでしょう。

アルマ32：28－43

この概要には木の絵が添えられています。これらの聖句のアルマの言葉を説明するために使うとよいでしょう。あるいは，様々な生長段階にある植物を探しに家族で散歩に行き，生長する植物と信仰を比較しているアルマ32章から聖句を読むこともできます。家族一人一人が種を植えて，その生長を助けるためには何ができるのかを話し合ってもよいかもしれません。続く数週間，種の様子を確認しながら，イエス・キリストへの証を絶えず養う必要があることをお互いに思い起こすようにするとよいでしょう。

アルマ33：2－11；34：17－29

これらの聖句は，個人や家族の祈りをどのように改善できるかについて，何を提案しているでしょうか。

アルマ34：31

悔い改めたら「すぐに」贖いの計画の祝福を受けたという経験はあるでしょうか。

アルマ34：33－35

あなたの家族は，「引き延ばし」の意味が分かりますか。家族のだれかが引き延ばしの例とその望ましくない結果を分かち合うことができるかもしれません。「悔い改めの日を引き延ば〔す〕」とはどのような意味でしょうか。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の，今週の概要を参照してください。

教え方を改善する

絵を描く。聖文から学びながら，家族に絵を描いてもらうのもよいかもしれません。例えば，アルマ32章を研究しながら，種から木に生長するまでの絵を描いて楽しめるかもしれません。

「あなたがたは，……熱意と信仰と忍耐をもって〔御言葉〕を養うので，見よ，やがてその実を得るであろう。その実は最も価値があ〔る〕。」（アルマ32：42）