アルマ32－35章

「この御言葉を心の中に植え〔る〕」

あなたが教える子供たちを思い浮かべつつ，よく祈りながらアルマ32－35章を研究してください。その際，子供たちをどのように教えるべきかについて，思いや印象が与えられるでしょう。受けた印象を書き留め，それに従って行動してください。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

それぞれの子供の名前を容器に入れます。だれかに名前を一つ選んでもらい，その名前の子供に，最近モルモン書から学んだことについて話してもらいます。全員に順番が回るまで続けますが，発表を強要してはなりません。

教義を教える：年少の子供たち

アルマ32：28－43

わたしはイエス・キリストを信じる信仰を育てることができる

種，木，実などの物は，子供たちが信仰や証などの抽象的な原則を理解するうえで役立ちます。子供たちを教えるために，どのようにアルマの比喩を使えるかを深く考えます。

活動案

アルマ32：28－43を要約してください。「第29章：しんこうと神のことばについて教えるアルマ」（『モルモン書ものがたり』81またはChurchofJesusChrist.orgの該当するビデオ）を使うとよいでしょう。様々な成長段階にある植物の写真を見せ，写真を正しい順番に並べるのを子供たちに手伝ってもらいます（今週の活動ページの写真を参照）。福音に従って生活するときに証が成長することを説明します。最初は種のように小さなものですが，やがて木のように大きくなります。
子供たちに種を見せて，アルマ32：28の最初の数行を読んで聞かせます。神の言葉は種に似ていることを子供たちに話します。わたしたちがどのように種の成長を助けられるか，尋ねます。子供たちに，種を植え，水をやり，成長を助けている姿を演じてもらいます。種を植えた後，種は見えないが，そこにあって成長していることを指摘します。天の御父とイエス・キリストも見えませんが，御二方が実在し，わたしたちを愛しておられることをわたしたちは知っています。イエス・キリストを信じる信仰を育むためにできることを子供たちが考えられるように助けます。
ホワイトボードに木を描き，イエス・キリストを信じる信仰を育てるためにできることを子供たちが思いつく度に，葉や実を描き足してもらいます。思いついた簡単な行いを実践するよう子供たちに勧めます。

アルマ33：2－11；34：17－27

わたしが祈るときに，天の御父は聞いておられる

ゾーラム人は一週間に一度だけ，毎回同じ言葉で祈っていました（アルマ31：22－23参照）。アルマとアミュレクは，どのような霊的または物質的な必要についても，いつでも祈ることができると教えました。

活動案

祈ることのできる場所について述べている語句をアルマ33：4－11から選び，それを読んで，祈ることのできる場所を子供たちが思いつけるよう助けます。それから，自分がその場所で祈っている絵を描いてもらいます。声に出さずに祈るときでも，どこでも祈ることができると証します。
祈ることのできる内容について述べている語句をアルマ34：17－27から選び，子供たちに読んで聞かせます。祈るときに天の御父に言うことができることを思い浮かべるよう子供たちを助け，その絵を描くよう勧めます。考えていることや感じていることは何でも天の御父に話すことができることを証します。天の御父があなたの祈りを聞いてくださった経験について話します。
祈りについて子供を教えてくれる歌を歌います。例えば，「子供のいのり」「おいのり」（『子供の歌集』6，18）など。歌が祈りについてどのようなことを教えているかに子供たちが気づけるよう助けます。

教義を教える：年長の子供たち

アルマ32：1－16，27－28

わたしが謙遜ならば，主はわたしを教えることがおできになる

アルマとアミュレクは，神の言葉を聞く用意のできている謙遜なゾーラム人を教えることに成功しました。謙遜になることを選ぶよう，どのように子供たちに勧められるか考えてください。

活動案

子供たちに，ゾーラム人について先週学んだことで何を覚えているか尋ねます（アルマ31：8－24参照）。アルマが彼らについて心配した一つの理由は，彼らが高慢であったためであることを子供たちに思い出させます（アルマ31：24－28参照）。アルマ32：1－5を一緒に読み，貧しいゾーラム人に起こった出来事を要約するよう子供たちに言います。それから，12－13節を読んで，会堂（教会）から追い出されたことはそのゾーラム人にとって良いことだったとアルマが感じた理由を見つけるように勧めます。謙遜になることでもたらされる祝福にはどのようなものがあるでしょうか。
子供たちが「謙遜」の定義を『聖句ガイド』または辞書から探すのを助けます。アルマ32：13－16の中に含まれている，この言葉の意味についてのヒントにはほかにどのようなものがあるでしょうか。「わたしは，ときに謙遜です」といった文を幾つか考えるよう子供たちに勧めてください。

アルマ32：26－43

養いを与えると，イエス・キリストについての証は育つ

あなたが教える子供たちが，神の言葉を心に「植える」ために何ができるかを見いだせるよう助けます。

活動案

かたくなな心や高慢な心を表す，硬くて頑丈な物（石のような物）と，柔らかい心や謙遜な心を表す柔らかい物（土のような物）を展示します。子供たちに，両方の物の感触を確認してもらいます。それから，神の言葉を表す種を子供たちに見せます。種を硬い物や柔らかい物に押し込むよう子供たちに勧めます。アルマ32：27－28を一緒に読み，心の中に神の言葉を「受け入れる」（27節）とはどのような意味かについて話し合います。
アルマ32：26－43を一緒に読むときに，時々止まって，聖句で述べられている種や植物の絵を描くよう子供たちに勧めます。例えば，種と苗（28節），成長している植物（30節），実がなっている成熟した植物（37節）など。絵にアルマ32章の参照聖句を書き添えるよう子供たちに言います。種を養うことは，イエス・キリストの証を養うこととどのような点で似ているでしょうか。わたしたちはどのようにして証を養いますか。自分の証がどのように成長しているか，証を強めるためにこれから何をするか，静かに考えるよう子供たちに勧めます。

アルマ33：2－11；34：17－27

わたしが祈るときに，天の御父は聞いておられる

ゾーラム人は祈りについて誤解していました。そのような誤解は今日でも見受けられます。アルマとアミュレクは，これらの誤解を解くために力強い真理を教えました。

活動案

子供たちが，繰り返し出てくる，祈りに関する重要な語句をアルマ33：2－11から探せるように助けます。それらの語句は，祈りについてどのようなことを教えているでしょうか。
子供たちが，自分が置かれたら祈ることのできる状況のリストを作れるよう助けます。アルマ33：4－10および34：17－27で述べられている状況や，自分の生活の中の状況をリストに含めます。祈って，神が祈りにこたえてくださったと感じた経験について考える，あるいはその経験について発表するよう子供たちに勧めます。

家庭で学ぶよう励ます

可能であれば，それぞれの子供に種を与えて，家に持ち帰って植え，イエス・キリストの証を育てるのを助けることを思い出せるようにします。イエス・キリストを信じる信仰を行使することについて学んだことを家族に伝えるよう子供たちに勧めます。

レッスンを改善する

約束された祝福について証を述べましょう。福音の原則に従って生活するよう子供たちに勧めるときに，その原則に従って生活する人に対する神の約束を子供たちに伝えます（『救い主の方法で教える』35参照）。