「キリストの祈り」Derek Hegsted画

10月19－25日

3ニーファイ27章－4ニーファイ

「彼ら以上に幸せな民は……あり得なかった」

主は弟子たちに，彼らの経験した事柄を書き記すよう命じられました（3ニーファイ27：23－24参照）。研究し，霊的な経験を書き留めてください。

印象を書き留める

イエス・キリストの教えは，熟考すべき単なる美しい哲学ではありません。それ以上のものです。わたしたちの生活を変えることを意図しています。第4ニーファイの書は，この例を見事に描写し，救い主の福音がいかに完全に人々を変えるか記しています。イエスの短い教導の業に続き，何世紀にもわたるニーファイ人とレーマン人の間の争いは終わりを迎えました。高慢と不和で知られた二つの国民は，「一つであり，キリストの子であり」（4ニーファイ1：17），「すべてのものを共有〔する〕」（4ニーファイ1：3）ようになりました。「民の心の中に宿っていた神の愛」があり，「神の手によって造られたすべての人の中で，彼ら以上に幸せな民は確かにあり得」ませんでした（4ニーファイ1：15－16）。このようにして，救い主の教えは，ニーファイ人とレーマン人を変えたのです。救い主の教えは，どのようにあなたを変えていますか。

個人の聖文研究のためのアイデア

3ニーファイ27：1－12

イエス・キリストの教会は，主御自身の名によって呼ばれる。

救い主の弟子たちが全地にわたって主の教会を設立し始めると，一見些細に思えるような疑問が生じました。それは，教会の名称はどうすべきかということでした（3ニーファイ27：1－3参照）。この名称の重要性について，3ニーファイ27：4－12に記された救い主の答えからどのようなことが学べるでしょうか。1838年，主は今日の御自身の教会の名称を明らかにされました（教義と聖約115：4参照）。名称に含まれる単語一つ一つについて深く考えてください。これらの単語は，わたしたちが何者であるか，何を信じているか，どのように行動すべきかについて理解するうえでどのような助けとなるでしょうか。

ラッセル・M・ネルソン「教会の正しい名称」『リアホナ』2018年11月号，87－90；M・ラッセル・バラード「名前の大切さ」『リアホナ』2011年11月号，79－82も参照してください。

3ニーファイ28：1－11

望みを清めるとき，わたしはより忠実な弟子となる。

もし主が弟子たちに尋ねられたように，「あなたがたはわたしに何を願うか」とあなたに尋ねられたとしたら，何と答えるでしょうか。（3ニーファイ28：1）3ニーファイ28：1－11に記された救い主の弟子たちの経験について読みながら，この質問について考えてください。主の質問に対する彼らの答えから，弟子たちの心の望みについてどのようなことが学べるでしょうか。ダリン・H・オークス管長は次のように教えています。「永遠の行く末を手に入れるには，永遠の命を持つ者に必要な特質を望み，永遠にふさわしい者になるために努力しなければなりません。……〔イエス・キリスト〕のようになることを，……望む〔のです〕。」（「望み」『リアホナ』2011年5月号，44－45）心の望みをさらに義にかなったものにするために，どのようなことができるでしょうか。（3人の弟子たちの「体に生じ〔たある変化〕」についての詳しい情報は，3ニーファイ28：37および「身を変えられた人」『聖句ガイド』scriptures.ChurchofJesusChrist.orgを参照。）

4ニーファイ1：1－18

イエス・キリストと福音への改心は，一致と幸福へと導く。

救い主の降臨後の生活がどのようになるのか，想像できるでしょうか。人々は，約200年という長い間，神から与えられる安らぎをどのようにして維持したのでしょうか。4ニーファイ1：1－18を研究し，この祝福された生活を経験するために人々が選んだことに印を付けたり，書き留めるとよいでしょう。

4ニーファイに記された人々がそうであったように，あなたの家族，ワード，または地域が，大いなる一致と幸福の中で生活できるよう助けるには何ができるか深く考えてください。この目標を達成するために，イエス・キリストのどの教えに，より完全に従って生活することができるでしょうか。これらの教えを人々が理解し，それに従って生活できるよう助けるために，何ができるでしょうか。

4ニーファイ1：19－49

悪事は分裂や悲しみへと導く。

悲しいことに，4ニーファイ（モーセ7：18も参照）に描かれたシオンの社会は最終的に崩壊してしまいました。4ニーファイ1：19－49を読み，この社会の崩壊の原因となった態度や習慣を見つけてください。これらの態度や習慣の兆しが自分自身の中に見えるでしょうか。

「18章：高慢に気をつけなさい」（『歴代大管長の教え—エズラ・タフト・ベンソン』229－240）も参照してください。

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

家族とともに聖文を読むとき，家族の必要を満たすためにどのような原則を強調して話し合えばよいかを，御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。

3ニーファイ27：13－21

これらの聖句は，「わたしの福音」について言及された際に救い主が意図された事柄を，家族がより理解できるよう助けます。これらの聖句を読んで話し合い，福音とは何かを一言でまとめるよう家族一人一人に言います。

3ニーファイ27：23－26

個人的に，または家族として，「見たこと，聞いたこと」をどのように記録しているでしょうか。霊的な事柄を記録することは，なぜ大切なのでしょうか。

3ニーファイ27：30－31

これらの聖句で救い主が描写された喜びを家族が理解できるように，家族の一人が隠れ，ほかの家族が見つけるゲームをすることができます。このゲームは，「だれ一人，失われ〔ず〕」家族全員が見つかることがなぜ大切なのかという話し合いにつなげることができます。わたしたちの家族が福音の中に堅くとどまり，離れたとしても戻って来るように，どのように助けることができるでしょうか。

3ニーファイ28：17－18，36－40

ニーファイ人の3人の弟子たちのうえに起こった変化についてすべてを理解できなかったモルモンの例から，わたしたちは何を学ぶことができるでしょうか。福音の原則についてすべてを理解できないとき，何ができるでしょうか。ディーター・F・ウークトドルフ長老はこのように教えています。「神は皆さんのことを心にかけておられます。皆さん一人一人の質問に耳を傾け，こたえてくださいます。祈りの答えは，神御自身の方法で，神御自身の時に与えられます。だからこそ，主の御声を聞けるようになる必要があるのです。」（「光と真理の証を受ける」『リアホナ』2014年11月号，21）

4ニーファイ1：15

家庭内の争いを減らすため，今週，家族で互いにもっと愛し合うという目標を立ててもよいでしょう。1週間後，進捗状況をともに振り返り，より大きな愛を示すことはあなたの家族にどのように影響を及ぼしたか話し合います。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の，今週の概要を参照してください。

個人学習を改善する

毎日啓示を求める。 啓示はしばしば，「教えに教え」を加えて与えられます（2ニーファイ28：30）。研究している聖句について深く考えるとき，一日を通してアイデアや印象が思い浮かぶでしょう。福音研究は，特に「時間を取ってする」ものだと思わないでください。そうではなく，皆さんが普段行っているものだと思ってください（『救い主の方法で教える』12）。

「ニーファイ人の3人の弟子とキリスト」Gary L. Kapp画