「11月16-22日 エテル6-11章:『悪がなくなるようにするため』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:モルモン書 2020年』(2020年)
「11月16-22日 エテル6-11章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』
11月16-22日
エテル6-11章
「悪がなくなるようにするため」
ヤレド人の記録について,モルモンは次のように語っています。「この話の中に書き記されていることを知るのは,……すべての人にとって望ましい。」(モーサヤ28:19)エテル6-11章を読むとき,このことを心に留めてください。これらの事柄があなたやあなたの愛する人々にとって望ましい,あるいは有益なのはなぜでしょうか。
印象を書き留める
ヤレド人が滅びて数百年後,ニーファイの民は彼らの古代文明の跡を発見しました。これらの史跡の中には,「文字が一面に刻んであ〔った〕」「純金」の版に書かれた神秘的な記録がありました(モーサヤ8:9)。ニーファイ人の王であったリムハイは,この記録が重要なものであると感じ取りました。「これらの版には疑いもなく大いなる奥義が載っている」と語りました(モーサヤ8:19)。今日あなたは,あなたの言語に翻訳されたこの記録の抄録を手にしています。それはエテル書と呼ばれています。それはニーファイ人が「非常に」読みたいと思ったのと同じ記録から出たものであり,彼らが読むと,「悲しみでいっぱいになった。しかし,それでも彼らはこの話から多くのことを知り,喜びも得た」のです(モーサヤ28:12,18)。ヤレド人の繁栄と悲劇の滅びについて読むとき,多くの痛ましい場面を目にするでしょう。しかし,この歴史から学べる喜びの教訓を見過ごさないでください。結局のところ,モロナイが「これらのことがあなたがたに知らされるのは,神の知恵にかなっている」(エテル8:23)と書き記したのは,わたしたちがヤレド人の失敗と成功から学べるならば,「悪がなくな〔り〕,……サタンが人の子らの心を支配する力を持つこと〔のない〕時が来る」(エテル8:26)からです。
個人の聖文研究のためのアイデア
主はわたしの約束の地へわたしを導かれる。
ヤレド人の海を越える旅とあなたの現世の旅路を比較するとき,霊的な洞察を見いだすかもしれません。例えば,ヤレド人の船内にあった石のように,あなたの行く道を照らすため,主は何を与えてくださったでしょうか。船や「約束の地に向かって吹〔く〕」風は何を象徴しているでしょうか(エテル6:8)。旅の前,旅の最中,そして旅の後のヤレド人の行動から,何を学べるでしょうか。主はあなたの約束の地へどのようにあなたを導いておられるでしょうか。
主はわたしが謙遜になるときに祝福してくださる。
高慢と悪事はヤレド人の歴史を支配しているようでしたが,これらの章,特に以下の聖句には,謙遜の模範についても書かれています—エテル6:5-18,30;9:28-35;10:1-2。次の質問について深く考えることは,これらの模範から学ぶ助けになります:これらのヤレド人は,これらの状況下にあってなぜ謙遜になったのでしょうか。ヤレド人は謙遜さを示すために何をしたでしょうか。その結果,どのような祝福を受けましたか。—場合によっては,人は置かれた状況によってやむを得ずへりくだることに注目してください。やむを得ずへりくだるのではなく(モーサヤ4:11-12;アルマ32:14-18),進んで「主の前をへりくだって歩む」(エテル6:17)ためにできることを考えてみてください。
「謙遜」(「福音のテーマ」topics.ChurchofJesusChrist.org)の項も参照してください。
義にかなった指導者は,導く人々を祝福する。
エテル7-11章は,少なくとも28世代を網羅しています。その限られたページ数に詳細を載せることはできませんでしたが,あるパターンがすぐに浮かび上がります:義にかなった指導者は祝福と繁栄へと導き,邪悪な指導者は囚われと滅びへと導くのです。
以下に挙げるのは,これらの章に登場する王たちのうちの数名です。関連する聖句を読み,指導者についての良い模範,悪い模範から学べることを理解してください。そして,家庭や地域,教会の召しなどにおいて,ほかの人々を導いたり影響を与えたりしなければならない機会について考えてください。
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オライハ—エテル6:30-7:1
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シュール—エテル7:23-27
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ヤレド—エテル8:1-7,11-15
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イーマーとコリアンタム—エテル9:21-23
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ヘテ—エテル9:26-30
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シェズ—エテル10:1-2
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リプレーキシ—エテル10:5-8
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モリアントン—エテル10:10-11
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リブ—エテル10:19-28
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イーサム—エテル11:11-13
秘密結社とは何か。
二人以上の人々が悪い行いを秘密にするために共謀するとき,彼らは秘密結社に関与しています。権力や富に対する欲望が彼らの動機であることがほとんどです。エテル8:7-18の秘密結社の記述に加えて,ほかの例が次の聖句から見つかります。ヒラマン1:9-12;2:2-11;6:16-30;モーセ5:29-33。エテル8:18-26には,モロナイが秘密結社のもたらした結果を記し(エテル9:4-12),秘密結社を支持しないようわたしたちに警告しています。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
家族とともに聖文を読むとき,家族の必要を満たすためにどのような原則を強調して話し合えばよいかを,御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。
エテル6:2-12
ヤレド人の約束の地への旅を家族で演じてみてはどうでしょうか。部屋を暗くして船に見立て,輝く石を懐中電灯で表現することができるでしょう。「海の深みに沈められ〔る〕」(エテル6:6)ことが分かっていながらも,ヤレド人が船に乗り込むことでどのように主に対する信仰を示したか話すとよいでしょう。9節を読んだ後,家族で主をたたえる好きな賛美歌を分かち合い,一緒に歌ってもよいでしょう。わたしたちの家庭は,ヤレド人の船にどのようになぞらえることができるでしょうか。主がわたしたち家族を導いておられる約束の地とは何でしょうか。
エテル6:22-23
今週あなたの家族は,囚われに関するヤレドの兄弟の預言的な警告がいかに成就したか目の当たりにすることでしょう。わたしたちの教会の指導者はどのような警告をわたしたちに与えているでしょうか。勧告を否定すると,どのような点で囚われの状態になるでしょうか。
エテル8:23-26
これらの聖句によると,モロナイはなぜ秘密結社に関する「これらのこと」を書くよう命じられたのでしょうか(エテル8:23)。26節に記された祝福を享受するために,エテル書から何を学びましたか。
エテル9:11
心の望みは,何を選ぶかにどう影響しますか。神にかかわる事柄を確かに望むために,家族として何ができるでしょうか。
エテル11:8
悔い改める者への主の憐れみについてさらに学ぶために,以下の聖句を読むことができます。モーサヤ26:29-30;29:18-20;アルマ34:14-16;モロナイ6:8。聖文や自分自身の生活における神の憐れみの例を家族で分かち合うことができるでしょう。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の,今週の概要を参照してください。