エテル6－11章

「悪がなくなるようにするため」

この概要にあるアイデアは，必ず従わなければならないものではありません。あなたの創造力にひらめきを与え，霊感を招くためのものです。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の中にある今週と先週の概要の絵を使い，海を渡ったヤレド人ついて学んだことを子供たちが復習できるよう助けます。知っていることを順番に発表してもらいます。

教義を教える：年少の子供たち

エテル6：2－12

わたしが怖がっているとき，天の御父は慰めてくださる

ヤレド人は「追い風を受けて海の波の上を運ばれ」（エテル6：5），怖かったに違いありません。しかし，主は彼らを守り，お助けになりました。子供たちが恐れを感じるときに主に頼るよう，どう助けたらよいでしょうか。

活動案

エテル6：2－12にある語句を使い，海を渡るヤレド人の旅を子供たちに説明します。子供たちに，船に乗り込むまねをしてもらい，その船が波に運ばれ波にのまれたと想定してもらいます。荒波の中を本物の船に乗るのはどういう気持ちでしょうか。恐いと感じたら，どうしたらよいでしょうか。7節と9節を一緒に読み，ヤレド人が怯えたときにどうしたか見つけます。
あなたが怖い思いをしたときに天の御父が慰めてくださった経験について話します。助けてくださった，「主に感謝し，主をほめたたえ〔る〕」（エテル6：9）のに役立つと思う賛美歌や歌を，子供たちと分かち合います。子供たちに好きな初等協会の歌を分かち合ってもらい，そのうちの幾つかを一緒に歌います。
今週の活動ページを使って，子供たちが紙で船を作るのを助けます。水に覆われていたときも，船がヤレド人を守ったことを説明します（エテル6：7，10節参照）。天の御父のもとに戻る旅の間，わたしたちを守るために御父が与えてくださっているものは何でしょうか。

エテル6：9，12節，30節；7：27；10：2

わたしは感謝することができる

約束の地にたどり着いた後，彼らは感謝のあまり「喜びの涙」（エテル6：12）を流しました。教えている子供たちが感謝の気持ちを持てるよう，あなたはどのように助けられるでしょうか。

活動案

エテル6：9と12節の聖句を読み上げ，約束の地へたどり着くよう助けてくださった主に，ヤレド人はどのように感謝を表したかを教えます。感謝している事柄を子供たちに挙げてもらいます。ヤレド人が行ったように，「神様ありがとう」（『子供の歌集』9）など，感謝を表す歌を一緒に歌いましょう。
ヤレド人は何年たっても，主が海を渡る先祖を助けてくださったことを覚えていました。そのことを教えるために，エテル10：2を子供たちに読み聞かせます。主が自分をどのように祝福してくださったかを考えられるよう子供たちを助けます。それから，これらの祝福を思い起こせるよう，子供たちに絵を描いてもらいます（または教会機関誌などから切り抜いた絵や写真から選ぶのを助けてください）。

エテル7：24－27

預言者に従うとき，わたしは祝福を受ける

エテル書には，ヤレド人が預言者に従ったとき彼らは祝福され，預言者を拒んだとき彼らの人生はより困難なものとなったことがはっきりと示されています。同じことがわたしたちにも当てはまることを子供たちが理解できるよう，助ける方法を考えてください。

活動案

生ける預言者の写真を見せ，子供たちにその人について知っていることを尋ねます。預言者とは何をする人でしょうか。ヤレド人の中にも預言者がおり，預言者に従うときに彼らは祝福され，幸せだったことを説明します（エテル7：24－27参照）。わたしたちはどのように預言者に従うことができるでしょうか。
「預言者にしたがおう」（『子供の歌集』58－59；『福音の視覚資料集』4－27番，67－87番も参照）など，預言者についての歌を一緒に歌います。預言者がわたしたちに行うよう教えた事柄について子供たちと話し合います（例えば，毎日聖文を読む，安息日を聖く守る，人々に奉仕をするなど）。そして，あなたが「預言者に従おう！」と言ったら，その勧告に従っている動作をしてもらいます。

教義を教える：年長の子供たち

エテル6：2－12

わたしは，天の御父が永遠の命へ導いてくださると信じることができます

ヤレド人の航海の記録は，現世でのわたしたちの旅と比較することができます。どちらの旅も時に危険が伴い，主が導き守ってくださるという信仰を必要とします。

活動案

子供たちが読んでいることを絵に描けるよう，しばしば間を置きながら一緒にエテル6：2－12を読みます。ヤレド人の旅は，わたしたちの人生とどのように似ているでしょうか。彼らが，自分の絵のどの部分がわたしたちの生活の何を表すのか，見つけて判断できるよう助けます。例えば，ヤレド人はわたしたちを表しています。船は，家庭や教会や福音を表すことができます。風や水，光る石，約束の地はそれぞれ，何を表しているでしょうか。
エテル6：2－12から，ヤレド人がどのように神を信頼していたかを示す語句を子供たちが見つけられるよう助けます。あなたの人生で，試練に遭った際，神に頼って助けを得たときの経験を分かち合い，子供たちにも，同じような経験を分かち合うよう勧めます。

アジアを渡ったヤレド人の旅，Minerva Teichert画

エテル6：30； 7：27； 10：2

主がわたしのために行ってくださったことを思い起こすとき平安を感じます

義にかなったヤレド人の王と邪悪な王との違いの一つに，義にかなった王は「主が……数々の偉大なことを行って……くださったことを思い起こし」（エテル7：27）たことが挙げられます。主が子供たちのために行ってくださったことを彼らが覚えておけるよう，どのように霊感を与えることができるでしょうか。

活動案

個人，または少人数のグループでエテル6：30；7：27；10：2を読み，これらの聖句に共通する事柄を見つけてもらいます。主が今まで自分のために行ってくださったことについて，あなたの思いを分かち合い，子供たちにも分かち合うよう勧めます。
主があなたとあなたの家族を祝福してくださったことを覚えておくために行っていることを子供たちに分かち合います。子供たちがどうしたら主がしてくださったことを思い起こせるか，その方法を考えるよう助けます。紙を1枚ずつ配り，最近主が彼らのためにしてくださったことについて深く考え，それを書き出してもらいます。主から与えられた祝福に気づいたときに書き留める習慣を身につけるよう勧めてください。（「記憶にとどめ，覚えておきなさい」〔ビデオ，ChurchofJesusChrist.org〕参照）。

エテル9：28－35；11：5－8

わたしが悔い改めるとき，主は深い憐れみを示される

ヤレド人は何度も預言者を拒み邪悪になったにもかかわらず，彼らがへりくだり悔い改めると，主はいつもお赦しになりました。

活動案

子供たちと一緒にエテル9：28－35を読み，これらの節で起こったことを3－4文に短く要約できるよう助けます。そしてエテル11：5－8を読み，この二つの記録の類似点を見つける手助けをします。これらの物語から何を学べるでしょうか。
子供たちに，モルモン書の中に出てくる人物で，へりくだり赦された人々を思い浮かべてもらいます。彼らが思い出せるよう，『福音の視覚資料集』または『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』にある絵を使ってもよいでしょう。わたしたちが心から悔い改めるとき，主は赦してくださると証します。

家庭で学ぶよう励ます

天の御父が行ってくださったことで感謝している事柄を家族と分かち合うよう，子供たちに勧めます。

レッスンを改善する

子供たちが創造力豊かになれるよう助けてください。「子供たちを教える際には，子供たちが何かを作り，描き，色を塗り，書くことができる活動を取り入れてください。これらの活動は，単に楽しいから行うのではなく，子供たちの学びに必要不可欠な事柄なのです。」（『救い主の方法で教える』25）