金版に記録を刻むモロナイDale Kilborn画

11月2－8日

モルモン7－9章

「わたしはあなたがたがここにいるかのように語っている」

モルモン7－9章を読みながら，あなたが教える子供たちに最も知ってほしいと思うことは何かを考えてください。彼らの生活に祝福をもたらすと感じる真理を教えるよう計画を立てましょう。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

モルモン書を順番に回します。子供たちに，モルモン書が回って来たら，そこから学んだことを一つ分かち合うよう勧めます。助けが必要な場合，最近クラスで学んだことを思い出させてあげましょう。

教義を教える：年少の子供たち

モルモン7：8－10

モルモン書と聖書はイエス・キリストについて証している

モルモンは，モルモン書はわたしたちが聖書を信じる助けとして書かれたものであり，聖書を信じる者はモルモン書も信じると教えました。

活動案

• 子供たちにモルモン書のタイトルページを見せ，タイトルの言葉を指差し，もう一つのを強調しながらタイトルを読みます。モルモン書以外にイエスについて教えている聖典は何か，子供たちが考えるのを助けます。聖書には旧約聖書と新約聖書があるのを子供たちに見せます。あなたが聖書を指したら「旧約聖書，新約聖書」と言い，モルモン書を指したら「もう一つの証」と言うよう子供たちを助けます。

• 世界地図あるいは聖書とモルモン書と一緒にこの概要の活動ページを見せましょう。聖書はイエスがエルサレムやその周辺で教えられた教えの記録であり，モルモン書はアメリカ大陸でイエスが教えられた事柄の記録だと，これらの物を使い子供たちに教えてください。

• イエスの誕生，死，復活など，聖書とモルモン書の両方に記載されている出来事や真理を幾つか選び，それについて証します。『福音の視覚資料集』から，これらの出来事や真理が描かれている絵を見せます。絵に何が描かれているか子供たちに説明してもらい，聖書もモルモン書もこれらについて教えていると述べます。

モルモン8：3

わたしはたとえ一人きりだと感じるときでも，正義を選ぶことができる

モロナイは最後の義にかなったニーファイ人でしたが，自身の証に忠実であり続けました。子供たちがモロナイの模範から学べるよう助けてください。

活動案

• モロナイは一人きりだったけれども，モルモン書を完成させるという戒めを含め，戒めを守り続けたことを強調しながら，モルモン8：3を読みます。一人だと感じたときにも忠実であり続けた自分の経験を分かち合います。

• モロナイの模範について話し合った後，だれも見ていなくても正しい選択をするかどうかを選ばなくてはならない状況を幾つか挙げます。モロナイならどうしたでしょうか。

• 「正しくあれ」（『子供の歌集』81）など，正義を選ぶことに関する歌を子供たちと一緒に歌います。一人でいるときでも，常に正義を選ぶことはなぜ大切なのでしょうか。

モルモン9：7－21

神は「奇跡の神」であられる

神の業において奇跡は重要であり，主の民が信仰を働かせるときに神は奇跡を行ってくださることを，子供たちが理解できるよう助けてください。

活動案

• 奇跡を行うことで神は御自身の力を示し，わたしたちの生活を祝福してくださること説明します。（『聖句ガイド』「奇跡」参照）モルモン9：11－13，17節から，神の奇跡を表す語句を読み上げます。子供たちが聖典にあるほかの奇跡も思い起こせるよう助けます（『福音の視覚資料集』の絵26番，40番，41番，83番などを使うとよいでしょう）。神は古代に奇跡を行い，現代もなお奇跡を行っておられることを証します。

• 今日教会の中で，あるいは自身の生活の中で奇跡を見た経験を分かち合います。神が「奇跡の神」（モルモン9：11）であられることを証します。

教義を教える：年長の子供たち

モルモン7：8－10

モルモン書も聖書も，イエス・キリストについて証しています

モルモンは，聖書とモルモン書の両方によって「キリストの福音〔は〕……〔わたしたち〕に知らされる」と教えました。この2冊の聖典のどちらもわたしたちにとって重要であることを，どのように教えるか考えてください。

活動案

• モルモン7：9をボードに書きます。しかし，この記録，記録，それ，これとある部分は空白にします。そして，この記録，これ＝モルモン書，ユダヤ人から伝わる記録，それ＝聖書もボードに書きます。子供たちに声に出してモルモン7：9を読んでもらい，ボードに書いてある語句で空白を埋めてもらいます。この聖句から，聖書とモルモン書について何が学べるでしょうか。

• モルモン書と聖書を見せます。可能であれば絵も見せながら（『福音の視覚資料集』参照），それぞれの本から幾つかの物語を紹介します。どの本のお話か指差すよう子供たちに勧めます。なぜ両方の本が必要なのでしょうか。

• 信仰箇条第8条の言葉を一つずつ別々の紙に書き，それぞれの子供に一つか二つの言葉を配り，みんなで協力し合って正しい順番に並べてもらいます。それから，その信仰箇条を何度か繰り返し言ってもらいます。これはわたしたちに何を教えているでしょうか。

  

  モルモン書はイエス・キリストについて証します。

モルモン8：1－7

わたしはたとえ一人きりだと感じるときでも，正義を選ぶことができます

モルモンの，父が亡くなった後も「父から命じられたことを果たす」という決意は，子供たちが神の戒めに従うよう霊感を与えることができます。

活動案

• 子供たちと一緒にモルモン8：1－7を読み，子供たちに，もし自分がモロナイだったらどのような気持ちだったかを分かち合ってもらいます。1節，3節，4節をもう一度見直し，モロナイは何をするよう命じられていたか見つけてもらいます。モロナイはどのようにして「〔自分の〕父から命じられたことを果た」しましたか。わたしたちはどうすればもっとモロナイのようになれるでしょうか。

• 子供たちに，だれも見ていないところで正しい選択と間違った選択のどちらかを選ばなくてはならない状況を紙に書き出してもらいます。彼らのアイデアを容器に入れ，順番に紙を引いてもらい，その状況でモロナイのようであるためにどうするか，答えてもらいます。

モルモン8：24－26；9：7－26

神は「奇跡の神」であられる

今日，現在も奇跡は行われていることを信じない人がたくさんいます。これらの聖句にあるモロナイの教えを使い，信仰を持つとき，神がわたしたちの生活の中で奇跡を現してくださるのを見ることができると子供たちに教えてください。

活動案

• あるレシピを子供たちに見せます。なくてはならない材料を入れなかったら，どうなるでしょうか。神が奇跡を行う前にわたしたちが備えておかなければならない必要な「材料」は何か，モルモン8：24と9：20－21から子供たちに探してもらいます。大小にかかわらず，あなたが教会の中で，あるいは自身の生活の中で奇跡を見た経験を分かち合います。子供たちに，自分自身の経験を分かち合ってもらいます。

• 子供たちを二つのチームに分けます。次の聖句の幾つか，またはすべてから，奇跡の例を見つけてもらいます。モルモン8：24；9：11－13，16－18，21－25。奇跡はもう起こらないと思っている人に何と言ってあげられるでしょうか（モルモン9：9，15－21参照）。

家庭で学ぶよう励ます

家族のだれかに，その人の証を強めてくれた奇跡について話してもらうよう子供たちに勧めます。

レッスンを改善する

子供は御霊の影響を認識することができます。イエス・キリストや福音について話したり，歌ったりするときに感じる平安や愛や温かい気持ちは，聖霊からもたらされることを教えてください（『救い主の方法で教える』 11参照）。