「版の抄録を作るモルモン」トム・ラベル画

10月26日－11月1日

モルモン1－6章

「わたしは……すべての人に，悔い改め……るように説き勧めることができればと願っている」

モルモン1－6章にある出来事を子供たちが完全に理解するのは難しいかもしれませんが，邪悪な世の中で義にかなった生活をすることが書かれたモルモンの記録から，彼らも教訓を学べるでしょう。福音に忠実でいられる方法を子供たちに教えるために，モルモンの経験をどのように使ったらよいでしょうか。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

子供たちはモルモンについてどのようなことを知っているでしょうか。知っていること，あるいは家族と学んだことを分かち合ってもらいます。今週の概要（『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』）にあるような，モルモンの絵を見せるとよいでしょう。

教義を教える：年少の子供たち

モルモン1：1－3

わたしはモルモンのような，義にかなった人になることができる

あなたが教えている子供たちは幼いですが，霊的な特質を育み，義にかなった生活を送ることができます。

活動案

• モルモン1：1－3を読み聞かせるか，「だい49しょう：モルモンとその教え」（『モルモン書ものがたり』138－142，または，ChurchofJesusChrist.orgの該当するビデオ）を使います。アマロンから特別な使命を与えられたとき，モルモンは何歳だったかを聞き取ってもらい，その年齢を指で表してもらいます。子供たちがモルモンの幼さを想像しやすいように，10歳の子供の写真を見せます。アマロンが幼いモルモンに見いだした特質を子供たちが理解できるように助け，イエス・キリストに従うと，彼らもモルモンのような人になれることを証します。

• あなたがする簡単な動作を子供たちが真似をするゲームをします。そしてイエスがなさったことを表す絵を見せ，どのようにしたら主に従うことができるかについて話し合います（『福音の視覚資料集』33－35，41－42参照）。モルモンがイエス・キリストに従った方法について話し合います。例えば，福音を宣べ伝えた，神に従うよう人々を励ました，人々に愛を示したなど。

モルモン3：3，9

天の御父はわたしにたくさんの祝福を下さる

モルモンの教えは，子供たちが天の御父から受けている祝福を認識する助けとなります。

活動案

• モルモン3：3と9節を読み聞かせ，ニーファイ人は天の御父が祝福を与えてくださっていることに気づいていないことを説明します。天の御父が与えてくださった祝福について考えられるように助けましょう。思いつけるよう，写真や物を見せましょう。祝福を与えてくださった天の御父に感謝を表すために，わたしたちは今日何ができるでしょうか。

• 天の御父が与えてくださった祝福を考えられるよう助け，それらの祝福の幾つかを絵に描いてもらいます。天の御父が多くの方法で彼らを祝福されていることを覚えておけるよう，その絵を家のよく見えるところに貼るよう勧めましょう。「神様ありがとう」（『子供の歌集』9）の1番を歌いながら，御父から来る祝福を見つけるよう勧めてもよいでしょう。

モルモン3：12

天の御父は，わたしがすべての人を愛するよう望んでおられる

教えている子供たちが周りの人を愛する望みを持てるように助けるには，どのように助けることができるでしょうか。

活動案

• 子供たち一人一人にボードに人の絵を書いてもらい，それぞれの絵が違うことに注目させます。みんなの絵を囲むように大きなハートを描きます。天の御父はわたしたちがすべての人を愛するよう望んでおられることを，子供たちが理解できるよう助けます。「愛」と「愛してきた」という言葉を強調しながら，モルモン3：12を読みます。他の人々へ愛を示すため，モルモンは何をしましたか。

• 世界中の子供たちの絵を見せ，「すべての人を愛しなさい」（『子供の歌集』39）など，人を愛することについての歌を一緒に歌います。神が御自分のすべての子供たちを愛しておられることを証します。子供たちと一緒に今週の活動ページを完成させます。

教義を教える：年長の子供たち

モルモン1：1－3；2：1，23－24；3：1－3，12，17－22

わたしはモルモンのような，義にかなった人になることができる

責任感が強く，神聖な記録を任せられるほど信頼できるとアロンに認められたとき，モルモンはとても若い少年でした。あなたの教える子供たちには，どのような義にかなった特質があるでしょうか。

活動案

• 子供たち全員に以下の聖句のうち一つを読んでもらい，モルモンについて学んだことを分かち合ってもらいましょう。モルモン1：1－3；2：1，23－24；3：1－3，12，20－22。そして，あなたがそれぞれの子供たちに見た義にかなった特質を分かち合います。

• モルモンの絵を見せます（『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』から，今週の概要に掲載されている絵を参照）。今日わたしたちがモルモン書を手にすることができるのは，モルモンがニーファイ人の記録を守り，保存するのに必要な責任感があり，信頼できる人物であったからだということを子供たちが理解できるよう助けます。責任感があり信頼できるとはどういう意味なのか，子供たちと話し合います。もっと責任感の強い人になる方法を子供たちに考えてもらいます。

  

  Mormon, Age 10, by Scott M. Snow

モルモン2：8－15；5：10－11

神の御心に添った悲しみは真の変化をもたらす

モルモンは邪悪なニーファイ人が悲しむのを見ましたが，彼らの悲しみは悔い改めたいという気持ちにさせるようなものではありませんでした（モルモン2：13参照）。この世的な悲しみと悔い改めへと導く神の御心に添った悲しみの違いを，子供たちが理解するのを助けるにはどうすればよいでしょうか。

活動案

• 悔い改めへと導く悲しみと悔い改めへと導かない悲しみという見出しをボードに書きます。子供たちに，モルモン2：8，10－15を順番に声に出して読んでもらいます。悲しみについて学んだことを，ボード上の当てはまる見出しの下に書いてもらいます。罪から来る悲しみを確実に変化をもたらすものにするために，どのようなことができるでしょうか。

• ビショップリックの一員か子供の親一人をクラスに招き，神の御心に添った悲しみは，わたしたちが変わり，もっと御父やイエス・キリストのようになるよう助けてくれるということを分かち合ってもらいます。神の御心に添った悲しみを感じているのか，この世的な悲しみを感じているのかを見分けるのは，なぜ大切なのでしょうか。子供たちにモルモン2：12を開いてもらい，悔い改めると「心の中で喜び」（モルモン2：12）を感じるのはなぜかを見つけてもらいます。

モルモン3：12

わたしは人々への天の御父の愛を感じることができる

自分を愛し，自分に似ている人を愛することは簡単なことが多いです。しかし，モルモンが行ったように，自分と異なる信仰を持って違う行動をする人たちも，天の御父の助けにより愛することができます。

活動案

• 子供たちがモルモン3：12を読むのを助け，一人一人に，人々を愛することについてモルモンから学んだことを一文に要約したものを書いてもらいます。子供たちに書いたものを発表してもらいます。わたしたちは，神が人々に抱いておられる愛をどのように感じることができるでしょうか（モロナイ7：48参照）。クラスの友達や家族に愛を示すために，何ができるでしょうか。

• 子供たちに今週の活動ページを完成してもらいます。どうしたら自分と違う人々に意義深い方法で愛の手を差し伸べるられるか，子供たちが考えられるように助けます。

家庭で学ぶよう励ます

人々に愛を示すことを覚えておけるように，今週の活動ページを家の中でよく見えるところに貼るよう勧めます。今後のクラスで何を行ったかを分かち合う機会を与えます。

レッスンを改善する

教える子供たちの年齢に合わせて活動を調整してください。年少の子供たちは詳しい説明を必要とし，比較的簡単な教授法から学びます。子供が成熟するにつれ，貢献度が増し，自分の考えを上手に発表できるようになります。すべての子供たちに年齢に適切な方法で発表し，証し，参加する機会を与えます。必要に応じて助けることを忘れないでください。（『救い主の方法で教える』25－26を参照）