「12月21-27日 クリスマス:『神の御子は御自分の民を贖うためにこの世に来られる』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年 モルモン書』(2020年)
「12月21-27日 クリスマス」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』
12月21-27日
クリスマス
「神の御子は御自分の民を贖うためにこの世に来られる」
クリスマスの季節は,救い主イエス・キリストの生誕に思いをはせ,その生誕への感謝の気持ちを表す時です。今週,イエスの生誕と生涯について学びながら,今年モルモン書を学んで,イエスが救い主であられるという証がどんな点で強くなったか,よく考えてみましょう。感じた気持ちを書き留めてください。
印象を書き留める
ニーファイからモロナイに至るまで,モルモン書の預言者は皆,同書のタイトルページに要約されている,「イエスがキリストであ〔ら〕れることを確信させる」という神聖な目的を達成するために全力を尽くしました。前世の霊の姿であられる救い主にまみえた預言者もいれば,救い主の生誕と教導の業を示現で見た預言者もいますし,城壁の上に立って救い主の生誕と死について宣べ伝えた預言者もいます。また,復活された体の救い主の前にひざまずいてその手と足とわき腹の傷に触れた預言者もいます。この預言者たちは皆,「イエス・キリストの贖いの血によってのみ人は救われるのであり,ほかには一切道も手段もない……。……イエス・キリストが世を贖うために来られる」という(ヒラマン5:9),きわめて大切な真理を知っていました。
そこでこのクリスマスの季節に,御子を送ってくださった神の慈しみと愛を世界中の信者たちがたたえる中で,キリストを信じるあなたの信仰がモルモン書のおかげでどのように強くなったか,よく考えてください。キリストの生誕について考える際には,キリストがなぜ来られたか,キリストが来られたことによってあなたの人生がどう変わったかを,よく考えます。そうすることによって,クリスマスの真の喜び,つまり,イエス・キリストがあなたに与えてくださる賜物を,味わうことができるようになるでしょう。
個人の聖文研究のためのアイデア
1ニーファイ11:13-36;モーサヤ3:5-10;ヒラマン14:1-13;3ニーファイ1:4-22
イエス・キリストはわたしの救い主となるために地上に来てくださった。
クリスマスの時季に救い主の生誕の物語を新約聖書で読むことは恒例になっていますが,この神聖な出来事に関する感動的な預言は,モルモン書にも出てきます。例えば,救い主の生誕と教導の業についての預言は,1ニーファイ11:13-36;モーサヤ3:5-10;ヒラマン14:1-13;3ニーファイ1:4-22にあります。これらの聖句を読み,キリストの生誕のしるしの意味を考えると,あなたはイエス・キリストについてどんな気持ちを感じますか。古代アメリカのこの預言者たちの証を読むと,キリストとその使命に対する証はどのように強くなりますか。
マタイ1:18-25;2章;ルカ2章も参照してください。
2ニーファイ2:6;アルマ7:7-13;11:40;ヒラマン5:9;14:16-17
イエス・キリストは全人類の贖い主であられる。
イエス・キリストは贖いの犠牲を通してわたしたちを罪と死から救い,苦難の中で慰め,「キリストによって完全にな〔る〕」ことができるようにしてくださいました(モロナイ10:32)。この贖いの犠牲がなかったとしたら,イエス・キリストの生誕を祝う理由など,どこにもないのです。今年あなたは,救い主が持っておられるあなたを贖う力について,モルモン書からどんなことを学びましたか。特に心に残った物語や教えはありますか。以下に挙げる例から,救い主の贖いの使命についてどんなことが学べるかよく考えてください。2ニーファイ2:6;アルマ7:7-13;11:40;ヒラマン5:9;14:16-17。救い主に感謝の気持ちを伝えるために,あなたはどんなことをするべきだと感じているでしょうか(Christmas.ComeUntoChrist.org には,何から始めたらよいか分かるようなアイデアが掲載されています)。
1ニーファイ6:4;19:18;2ニーファイ25:23,26;33:4,10
モルモン書はイエス・キリストについて証している。
「イエス・キリストについてのもう一つの証」という言葉は,単なる副題にはとどまりません。これは,この書物の神聖な目的を表す言葉なのです。キリストを証するという,モルモン書の持つ使命について以下の聖句からどんなことが分かるか,よく考えてください。1ニーファイ6:4;19:18;2ニーファイ25:23,26;33:4,10。
今年モルモン書を学習して,あなたはどんな点でキリストに近づくことができたでしょうか。それを日記に書き留めるとよいでしょう。以下の提案が役に立つかもしれません。
-
「今年,救い主について新たに分かったのは,……です。」
-
「〔救い主について書いてある聖句を〕読んで,わたしは……のやり方が変わりました。」
-
「モルモン書に出て来るわたしのお気に入りの人物〔または物語〕から,救い主は……だということを学びました。」
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
家族とともに聖文を読むとき,家族の必要を満たすためにどのような原則を強調して話し合えばよいかを,御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。
1ニーファイ11:13-23;モーサヤ3:5-10;ヒラマン14:1-13;3ニーファイ1:4-22
1ニーファイ11:13-23;モーサヤ3:5-10;ヒラマン14:1-13;3ニーファイ1:4-22に書かれている,キリストの生誕や教導の業の話を子供に読んで聞かせます。聞いた物語の絵を子供に描いてもらうと楽しいかもしれません。絵が描けたら,それを使って子供が同じ話をすることもできます。
「主こそ贈り物」
御子を送るという,天の御父が下さった賜物に家族の心を向けさせるために,イエス・キリストの絵を包装してクリスマスプレゼントのようにしておくとよいでしょう。これまでにもらったプレゼントの中でどれがうれしかったか,これからどんなプレゼントをもらいたいか,家族に話してもらいます。次に,包みを開いてイエス・キリストの絵を取り出し,キリストがどんな点で貴い贈り物なのかを話し合います。ビデオ「主こそ贈り物」(ChurchofJesusChrist.org)を見てから,このクリスマスに救い主という贈り物を家族でどのようにして見いだし,大切にし,共有することができるか話し合うと,話し合いがに活発にできるかもしれません。
人にもっと優しくするとか,悪い習慣を克服する努力をするといった,救い主にささげることのできる「贈り物」について考えるのも,家族にとってよいかもしれません。考えたことを家族に書き出してもらい,それをプレゼントのように包装して,救い主の絵の周りに置いてもらってもよいでしょう。
「クリスマスの精神」
キリストの精神を感じるために,クリスマスの日までに家族でできる活動を計画するのも楽しいかもしれません。だれかに奉仕するとか,クリスマスの賛美歌を一緒に歌うなどが考えられます。(アイデアについてはchristmas.ComeUntoChrist.orgを参照しましょう。)
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の,今週の概要を参照してください。