「9月6-12日。教義と聖約98-101章:『安らかにしていて,わたしが神であることを知りなさい』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:教義と聖約 2021年』(2020年)
「9月6-12日。教義と聖約98-101章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2021年』
9月6-12日
教義と聖約98-101章
「安らかにしていて,わたしが神であることを知りなさい」
教義と聖約98-101章を読むときに,あなたにもたらされる考えや印象に注意を払ってください。それらに従って行動することは,神が望んでおられるような人になるうえでどのように役立つでしょうか。
印象を書き留める
1830年代の聖徒たちにとって,ミズーリ州インディペンデンスは文字どおり約束の地でした。そこは,大きな犠牲を払って建てようとしていた,シオン,すなわち地上における神の都の「中心の場所」(教義と聖約57:3参照)でした。彼らにとって,その地への聖徒たちの集合は,再臨への胸躍る,栄えある序曲でした。しかし,その地域の隣人には物事は異なって見えていました。彼らは,神が聖徒たちにその地を与えられたという主張に反論し,見知らぬ宗教を信じるあまりにも多くの人たちがその地域にきわめて短期間に移住してきたためにもたらされた,政治的,経済的,および社会的な結果を快く思いませんでした。ほどなくして気がかりは脅迫に代わり,脅迫は迫害や暴力に変わっていきました。1833年7月には教会の印刷所が破壊され,11月には,聖徒たちはミズーリ州ジャクソン郡の住まいを放棄することを強いられました。
ジョセフ・スミスは800マイル以上離れたカートランドにいたため,このことを知ったのは何週間も後のことでした。しかし主は起きていることを御存じでした。主は預言者に,聖徒たちを慰める平安と励ましの原則,すなわち,わたしたちが迫害に直面したとき,自分たちの義にかなった望みがかなわないとき,またはわたしたちの日常の苦難が最終的には何らかの形で「〔わたしたち〕の益のために……働く」(教義と聖約98:3)ということを思い起こす必要があるときに,わたしたちの助けとなる原則を示されました。
『聖徒たち』第1巻,165-186;「啓示の背景」「主の言葉を待つ」の項,https://www.churchofjesuschrist.org/study/manual/revelations-in-context/waiting-for-the-word-of-the-lord?lang=jpnを参照してください。
個人の聖文研究のためのアイデア
わたしの受ける試練はわたしの益となるようにともに働く
人生における苦難の中には,自分自身の選択によって引き起こされるものがあります。ほかの人々の選択によってもたらされるものもあります。そしてだれの責任でもなく,ただ悪いことが起きることもあります。原因がどうであれ,逆境は神聖な目的を成し遂げるのを助けます。教義と聖約98:1-3,11-14および101:1-16に記されている,聖徒たちの苦難について主が言われたことを読むとき,あなたが試練にあるときに役立つと思われる事柄として,どのようなものが見つかるでしょうか。これらの節は,直面する困難に対するあなたの見方にどのような影響を及ぼすでしょうか。あなたの試練がどのようにしてあなたの益となるようにともに働いてきたか,また,どのようにしてあなたの人生において神の目的を果たしてきたかについて,深く考えてください。
2ニーファイ2:2;教義と聖約90:24も参照してください。
主はわたしに主の方法で平安を求めるように望んでおられる
教義と聖約98:23-48に記されているものすべてがあなたのほかの人とのかかわり合いに適用されるわけではありませんが,ほかの人たちから不当な扱いを受けたときにあなたの指針となる原則にどのようなものがありますか。主が聖徒たちに望まれた,ミズーリ州での対立への対処の仕方を説明している語句に,印を付けておくと役に立つでしょう。
ジェフリー・R・ホランド「和解の務め」『リアホナ』2018年11月号,77-79も参照してください。
主は御自身に仕える者を気にかけられる
ジョセフがミズーリ州での迫害について知ったほんの数週間後,ある改宗したばかりの人がジョセフに,カナダに赴いて自分の息子たちに福音を伝えてほしいと頼みました。ジョセフは,特に自分の家族と教会に対する迫害や脅迫のために,家族のもとを離れることを心配しましたが,その改宗者の頼みに同意しました。カナダへの道すがら,ジョセフとその同僚のシドニー・リグドンは慰めを求めて祈りました。100章が,彼らに対する主の返答でした。主の返答の中で,彼らを安心させ,彼らの助けとなったであろう事柄として,どのようなものを見つけましたか。
あなたもまた,教会の責任に対する心配りと家族に対する心配りとのバランスを求められた経験があるでしょう。そうした状況にあるとき,100章に記されている主の言葉は,どのような形であなたの助けになると思いますか。
「啓示の背景」「カナダへの伝道」の項,https://www.churchofjesuschrist.org/study/manual/revelations-in-context/a-mission-to-canada?lang=jpnも参照してください。
神の勧告に従うことで,わたしは守られる
教義と聖約101:43-62のたとえは,聖徒がシオンを追われることをなぜ主は許されたのかについて説明するために与えられたものでした。これらの節を読むとき,あなた自身とたとえに登場する僕たちとの間に何か類似点はありますか。次のように自問するとよいでしょう。これまで自分は神の戒めを疑問に思ったことはあるだろうか。信仰や決意が足りないことで,どのようにして「敵」がわたしの生活に影響を及ぼすのを許してしまうことがあるだろうか。わたしが「〔自分〕の救いのために正しくかつ適切な道に喜んで導かれようと」していることを,どのようにして神に示すことができるだろうか(63-65節参照)。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
-
教義と聖約98:16,39-40。 これらの聖句では,家族により多くの平安をもたらすうえで助けとなる事柄としてどのようなことが述べられていますか。「真理,胸に照り」(『賛美歌』174番)など,平安や赦しに関する歌を歌うとよいでしょう。幼い子供たちは,互いに赦し合うロールプレイを演じるのを好むかもしれません。
-
教義と聖約99章。 ジョン・マードックは,自分の家を離れて「永遠の福音を宣言するために」(1節)召されたとき,ちょうどミズーリ州での1年にわたる難しい伝道から戻って来たばかりでした(「啓示の背景」「ジョン・マードックのミズーリへの伝道」の項,https://www.churchofjesuschrist.org/study/manual/revelations-in-context/i-quit-other-business-early-missionaries?lang=jpnを参照)。教義と聖約99章に記されている事柄で,マードック兄弟にとって助けとなり,励ましとなった事柄としてどのようなものがあるでしょうか。この啓示で,主はわたしたちにどのようなメッセージを伝えようとしておられるでしょうか。
-
教義と聖約100:16;101:3-5,18。 これらの節を読んだ後に,鍛冶屋が金属を強烈に熱して不純物を除去し,次いで何度も何度もハンマーでたたいて形を整える様子について話し合うとよいでしょう(ChurchofJesusChrist.orgでビデオ“The Refiner’s Fire”(「精錬する者の火」)を参照してください)。水や塩など,ほかの物が精錬される様子についても家族と一緒に学ぶとよいでしょう。家族で何かを精錬または洗い落とすことをするとよいかもしれません。わたしたちはなぜ清くなりたいと望むのでしょうか。これらの例は,わたしたちが「清い民」になるために試練がどのように役立つかについて何を教えていますか。
-
教義と聖約101:22-36。 これらの節は,迫害に直面していた聖徒たちにどのような助けになったと思いますか。これらの節は,今日の世の中の状況について恐れを抱いている人々にとってどのような助けになると思いますか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。
歌の提案:「人をゆるせるように」『子供の歌集』52