「家族の聖文研究を改善するためのアイデア」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:教義と聖約 2021年』 (2021年)
「家族の聖文研究を改善するためのアイデア」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2021年』
家族の聖文研究を改善するためのアイデア
家族の定期的な聖文研究は,家族の福音学習を助ける有力な方法です。家族で読んだ量や時間よりも,その努力を続けることの方が大事です。聖文研究を家庭生活の重要な要素にすることによって,あなたは家族が互いに親密さを増し,イエス・キリストに近づき,御言葉の上に自分の証を築けるよう助けることができるのです。
次の問いについて考えてください。
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家族がそれぞれ自分で聖文を研究するようになるために,どう働きかけたらよいか。
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学んでいることを家族に話してもらえるようにするには,どうしたらよいか。
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自分が教義と聖約で学んでいる原則を,どうしたら日々の生活の中で機会をとらえて教え,強調することができるか。
家庭は福音を学ぶのに理想的な場所だということを忘れないでください。あなたは家庭で,教会のクラスではできない方法で,福音を学んだり教えたりすることができます。家族が聖文から学ぶのに役立つ方法を考える際には,創造力を発揮してください。
活動のアイデア
家族の聖文研究を改善するためのアイデアを挙げますので,検討してみてください。
音楽を用いる
聖文で教えられている原則を学ぶ助けとなる歌を歌います。毎週の概要に,用いるとよい賛美歌や子供の歌が挙げられています。歌詞の中の語句について質問してもよいでしょう。家族は歌うだけでなく,歌に合わせて動作をすることができますし,歌を聞きながらほかの活動をすることもできます。
意義深い聖句を分かち合う
個人の聖文研究で見つけた,自分が意義深いと感じた聖句を分かち合う時間を家族に与えてください。
自分の言葉を使う
研究している聖文から学んだことを,自分の言葉で要約できるよう家族に勧めてください。
聖文を自分の生活に当てはめる
聖句を読んだ後,その聖句を自分たちの生活に当てはめる方法を家族に問いかけます。
質問をする
家族に福音に関する質問をしてもらい,それから時間を取ってその質問に答えるのに役立つ聖句を探します。
聖句を掲示する
あなたが意義深い聖句だと感じたものを選んで,家族の目につきやすい場所に掲示します。掲示する聖句は,家族にも交替で選んでもらいます。
聖句のリストを作る
これからの1週間に話し合いたい聖句を家族で幾つか選んでください。
聖句を暗記する
家族にとって良い聖句だと思うものを選び,毎日繰り返し読んだり,暗記ゲームをしたりして,家族に暗記してもらいます。
実物を使ったレッスンを行う
家族で読んでいる章または節に関連した物を幾つか見つけます。それぞれの物がその聖文の教えとどんな関係があるか,家族に話してもらいます。
テーマを選ぶ
家族で一緒に研究するテーマを,家族に順番に選んでもらいます。『聖句ガイド』やhttps://www.lds.org/scriptures?lang=jpnを活用して,テーマに関連した聖句を見つけてください。
絵を描く
家族で聖句を何節か読み,時間を取って,読んだ内容に関連した絵を家族に描いてもらいます。時間を取り,描いた絵についてお互いに話し合いましょう。
物語を演じる
物語を読んだら,それを家族に演じてもらいます。その後で,その物語が個人や家族で経験している事柄とどんな関係があるか話してください。
子供を教える
幼い子供のいる家族のために,子供たちの学習の補助となる活動を紹介します。
歌う
賛美歌や,『子供の歌集』の歌は,教義を力強く教えています。各概要には歌の提案が掲載されています。『子供の歌集』の巻末にある「主題別索引」を活用して,あなたが教える福音の原則に関連した歌を見つけるのもよいでしょう。歌が伝えるメッセージを子供たちが生活に応用できるよう助けてください。
物語を聞いたり,演じたりする
聖典の物語,あなたの人生におけるエピソード,教会歴史や教会機関誌に掲載されている経験談など,年少の子供たちは物語が大好きです。話を紹介する中で,子供たちに参加してもらう方法を検討してください。子供は絵や物を持つことができますし,聞いたことを絵に描いたり,物語を演じたりすることもできます。また,読み聞かせの手伝いもできます。分かち合う物語から子供たちが福音の真理を認識できるよう助けてください。
聖文を読む
幼い子供は文字をあまり読めないかもしれませんが,聖文から学ぶ過程に参加してもらうことはできます。一つの節や鍵となる語句に焦点を当てる必要があるかもしれません。
絵を見たり,ビデオを視聴したりする
話し合っている福音の原則に関連する絵やビデオについて質問します。例えば,「この絵では何が起こっているかな。これを見て,どう感じる?」などと尋ねることができるでしょう。絵やビデオは,「福音ライブラリー」アプリや,ChurchofJesusChrist.orgの福音メディアライブラリーや,https://www.lds.org/scriptures?lang=jpnで探すとよいでしょう。
作る
子供たちは,学んでいる物語や原則に関連した物を作ったり,描いたり,塗り絵をしたりすることができます。
実物を使ったレッスンに参加する
実物を使った簡単なレッスンは,理解しにくい福音の原則を子供たちに理解してもらうのに役立てることができます。実物を使ったレッスンを行う際には,子供たちを参加させる方法を見つけてください。子供たちは実演を見るだけよりも,参加して体験した方がよく学びます。
ロールプレイ
子供たちは,実生活で直面するであろう状況に基づいたロールプレイをすると,福音の原則が自分の生活にどう当てはまるかをよりよく理解することができます。
活動を繰り返す
幼い子供は概念を理解するために何度も聞く必要があるかもしれません。例えば,聖文に出てくる物語を様々な方法で何度も分かち合うとよいかもしれません。つまり,聖文を読んだり,自分の言葉で要約して話したり,子供に手伝わせながら話したり,その物語を子供たちに演じさせたりすることもできます。
子供の個人の成長の目標に関連づける
家族の聖文研究を通して,子供や青少年が霊的,身体的,知的,社会的に成長するための目標を立てられるよう,霊感を受ける機会を提供することができます(ルカ2:52参照)。
青少年を教える
青少年のいる家族のために,青少年の学習の補助となる活動を紹介します。
教師役をしてもらう
一般的に,何かについてただ聞くだけよりも,それを教えるときに,より深く学ぶことができます。家族で聖文について話し合う際,青少年にリードしてもらう機会を設けましょう。
セミナリーに関連づける
今年,セミナリーの生徒は教義と聖約を学びます。セミナリーに出席している青少年がいる家庭では,学んでいることを分かち合うように勧めてください。
聖文を当てはめる
青少年は,聖文の教義や原則をどう自分の生活に結びつけたらよいのかが分からないことがあります。聖文に書かれている物語や教義が,家庭や学校や友達と一緒にいるときに彼らが直面する状況にどのように関係するのか分かるように助けてあげてください。
深く考えることを促す質問をする
青少年の多くは,単に聖文に書かれていることを繰り返すことになる質問よりも,自分の考えや気持ちを表現する機会を与えるような質問に良い反応を示すものです。例えば,「この節で,主はあなたにどのようなことを教えようしておられると思う?」,「この啓示が1830年代の聖徒にとって意義深いものだったのはどうしてだと思う?」と尋ねることができます。
青少年の個人の成長の目標に関連づける
家族の聖文研究を通して,子供や青少年が霊的,身体的,知的,社会的に成長するための目標を立てられるよう,霊感を受ける機会を提供することができます(ルカ2:52参照)。
彼らの質問に耳を傾ける
青少年からの質問は,彼らが心から興味を持っているテーマについて真理を分かち合い,理解できるように努める貴重な機会です。たとえ話し合っているテーマと関係ないように思えても,質問を恐れたり,退けたりしないでください。すべての答えを持ち合わせていなくても大丈夫です。家庭は一緒に答えを見つける理想的な場所です。
自分の考えを分かち合うよう子供たちを励ます
青少年は,家族の聖文研究に貢献するユニークな視点や考えを持っています。彼らが聖文について御霊からどのようなことを学んでいるかに,あなたが関心を抱いていることを伝えてください。個人の聖文研究を通して理解したことを分かち合ってもらうのもよいでしょう。
柔軟に取り組む
家族の聖文研究に参加したがらない青少年がいる場合は,彼らとの関係を築くほかの方法を探してください。例えば,会話をするときに自然な形で福音を取り上げたり,教えを説くような感じや威圧的な感じにならずに意義深い聖句を分かち合ったりできるでしょうか。聖文研究は,どの家族も同じ方法で行わなければならないわけではありません。一対一で聖文を研究する方が反応が良い子供もいるかもしれません。よく祈り,御霊の促しに従う