2月6－12日

ヨハネ2－4章

「あなたがたは新しく生れなければならない」

ヨハネ2－4章を読むとき，御霊があなた自身の改心について様々な事柄を教えてくれるでしょう。御霊の促しを記録してください。この概要にある研究のためのアイデアから，さらに霊的な理解が得られることでしょう。

印象を書き留める

カナの婚礼で，イエスは水をぶどう酒に変えられました。ヨハネが「最初のしるし」と呼んでいる出来事です（ヨハネ2：11）。そう呼ぶのは複数の意味で適切です。この出来事はイエスが公に行われた最初の奇跡でしたが，もう一つの奇跡的な始まりも象徴しています。すなわち，わたしたちが救い主のようになるにつれてわたしたちの心も次第に変えられていく，その過程の始まりをも象徴しているのです。この生涯にわたる奇跡は，イエス・キリストに従い，変わり，イエスを通してより良い人生を送ろうと決意することから始まります。この奇跡はあまりに人生を大きく変えるため，「新しく生れ〔る〕」という言葉が，その変化の最も適切な表現の一つなのです（ヨハネ3：7）。しかし，再び生まれることは，主の弟子としての道の始まりにすぎません。わたしたちがこの道を歩み続けるならば，やがて福音はわたしたちの内で「泉」となり，「永遠の命に至る水が，わきあがる」ことでしょう。キリストが井戸でサマリヤの女に投げかけられた言葉は，このことをわたしたちに思い起こさせてくれます（ヨハネ4：14）。

個人の聖文研究のためのアイデア

ヨハネ2：1－11

イエス・キリストの奇跡は「〔主〕の栄光を現〔し〕た。」

ヨハネ2：1－11に記されている，救い主が水をぶどう酒に変えられた話を読みながら，マリヤ，弟子たち，そのほかの人たちなど，その場にいた様々な人たちの見方を検討することで，さらに理解が得られるかもしれません。もしあなたがここに書かれている出来事を目の当たりにしていたとしたら，イエスにどのような印象を持ったでしょうか。この奇跡はイエスについてどのようなことを教えていますか。

ヨハネ3：1－21

わたしは神の王国に入るには，再び生まれなければならない。

人知れずイエスのもとに来たときのニコデモは，物事を慎重に観察する人物でした。しかし後になると，公にイエスを擁護し（ヨハネ7：45－52参照），信者とともに救い主の埋葬に立ち合いました（ヨハネ19：38－40参照）。ニコデモはヨハネ3：1－21に記されているどのような教えに霊感を受けて，イエスに従い，再び生まれる気持ちになったのでしょうか。

預言者ジョセフ・スミスは，「再び生まれることは，儀式を通じて神の御霊によってもたらされ」ると教えました（『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』95）。あなたが受けたバプテスマと確認——「水と霊から生れ〔ること〕」（ヨハネ3：5）——は，あなたが再び生まれることにおいてどのような役割を果たしたでしょうか。この変化の過程を続けるために，あなたはどのようなことをしていますか（アルマ5：11－14参照）。

モーサヤ5：7；27：25－26；デビッド・A・ベドナー「あなたがたは再び生まれなければならない」『リアホナ』2007年5月号，19－22も参照してください。

ヨハネ3：16－17

天の御父はイエス・キリストを通じて御自分の愛をわたしに示される。

ジェフリー・R・ホランド長老は次のように教えています。「永遠にわたるいちばん大切な第一の真理は，神が御自分の心を尽くし，精神を尽くし，思いを尽くし，力を尽くしてわたしたちを愛しておられるということです。」（「あす，主があなたがたのうちに不思議を行われるからである」『リアホナ』2016年5月号，126）御子という賜物を通じて，あなたはどのように神の愛を感じてきたでしょうか。

聖餐は，神の愛と御子という賜物について深く考える時間を提供してくれます。どの聖餐の賛美歌が，あなたがこの愛を感じる助けとなりますか。聖餐をもっと意義深いものとするために，あなたは何ができるでしょうか。

救い主の教えや教導の業についてさらに読みながら，その内容は，あなたが神の愛を理解し，感じるうえでどのような助けとなるかを自問してください。

ヨハネ4：24

神は霊なのか。

イエスが神は霊であると言われたことに戸惑う人もいるかもしれません。この節のジョセフ・スミス訳は大切なことを明らかにしています。「神はそのような者に，神の御霊を約束されたからである。」（ジョセフ・スミス訳ヨハネ4：26〔『聖句ガイド』内〕）近代の啓示も，神は骨肉の体を持っておられると教えています（教義と聖約130：22－23参照。創世5：1－3；ヘブル1：1－3も参照）。

ヨハネ4：5－26

キリストはわたしに生ける水を与えてくださる。

イエスはどのような意味で，御自分が与える水を飲む者はいつまでも渇くことがないとサマリヤの女に言われたのでしょうか。福音はどのような点で生ける水のようでしょうか。

キリストの福音はわたしたちの霊に栄養を与える生ける水である。

サマリヤの女に対する救い主のメッセージの一つは，どこで礼拝するかよりもどのように礼拝するかが大切であるということです（ヨハネ4：21－24参照）。「霊とまこととをもって父を礼拝する」ために，あなたは何をしていますか（ヨハネ4：23）。

『聖句ガイド』「礼拝」scriptures.ChurchofJesusChrist.org；ディーン・M・デイビーズ「礼拝がもたらす祝福」『リアホナ』2016年11月号，93－95も参照してください。

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

ヨハネ2－4章。今週，家族でこれらの章を読むときに，救い主は霊的な真理を教えるために，誕生，風，水，食物のような日常の事物をどのように用いられたかという点に特に注意を払ってください。霊的な真理を教えるために，あなたの家庭にあるどのような事物を用いることができるでしょうか。

これらの章を研究するとき，以下の出来事を描いているビデオを一緒に見てもよいでしょう。「水をぶどう酒に変えるイエス」，「イエスが神殿を清められる」，「再び生まれることについてお教えになるイエス」，「サマリヤの女を教えられるイエス」（ChurchofJesusChrist.org）。

ヨハネ2：13－17。家庭を神殿のように神聖な場所とするために，あなたの家族は，どのような汚れた影響を家庭に入れないようにする必要があるでしょうか。そのようなものを入れないようにするために，あなたはこれから何をしますか。

ヨハネ3：1－6。妊娠と誕生という奇跡，すなわち生きていて，知性を有する存在を創造する過程について，家族と話してください。イエスは，神の王国に入るために，わたしたちはもう一度生まれなければならないと教えておられます。再び生まれることが，神の王国に入る前にわたしたちに求められる変化の適切な比喩であるのはなぜでしょうか。霊的に再び生まれる過程をわたしたちはどうすれば経験できるでしょうか。

ヨハネ3：16－17。家族の人たちに，これらの節を，友人に説明しているかのように自分の言葉で言い換えてもらってください。イエス・キリストはわたしたちが神の愛を感じられるように，どのように助けてくださってきたでしょうか。

ヨハネ4：5－15。御自分の福音を生ける水にたとえたとき，救い主はわたしたちに何を教えておられたのでしょうか。家族で流れる水を眺めて，水の質について話してみてもよいでしょう。わたしたちはなぜ毎日水を飲む必要があるのでしょうか。イエス・キリストの福音はどのような点で「永遠の命に至る……，わきあがる〔水〕」のようでしょうか（ヨハネ4：14）。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。

個人学習を改善する

象徴を探す。聖文では，霊的な真理を象徴する物や出来事，行動がよく用いられます。こうした象徴によって，教えられている教義を深く理解することができます。例えば，救い主は改心を再び生まれることにたとえられました。

「生ける水」Simon Dewey画