復活祭

「死よ，おまえの勝利は，どこにあるのか」

この概要にある救い主の復活についての証を読み，聖霊を受けて感じたことや受けた印象を書き留めてください。

印象を書き留める

救い主の生涯最後の一週間，周囲の多くのユダヤ人は過越という伝統行事に参加していました。食事を用意し，歌を歌い，集まって，イスラエルの家がエジプトでの奴隷生活から解放されたことを記念していたのです。家族は，滅ぼす天使が子羊の血で入口が塗られた先祖の家を過ぎ越した話に耳を傾けました。解放についての象徴にあふれたこの祭りを皆が行っているまさにそのときに，神の小羊イエス・キリストは，苦しんで亡くなり復活することによって，彼らを罪と死のかせから解放しようとしておられました。しかし，このことを知る人はほとんどいませんでした。そんな中で，イエスを約束されたメシヤ，自分たちの永遠の解放者と認める人たちもいました。その日以来，イエス・キリストの弟子たちは，「キリストが，……わたしたちの罪のために死んだこと，そして葬られたこと，……三日目によみがえったこと」（1コリント15：3－4）を全世界に証してきました。

個人の聖文研究のためのアイデア

マタイ21－28章

イエス・キリストはわたしを罪と死から救い，弱さを持つわたしを強め，試練にあるわたしを慰めてくださる。

救い主の贖いの祝福をよく考えながらこの一週間を過ごす方法の一つは，イエス・キリストの生涯最後の一週間について毎日読むことです（読書スケジュール案は下記参照）。読んだ章のどんなところからあなたは救い主の愛を感じますか。主がどのようにしてあなたを罪と死，試練，弱さから解放してくださるかについて，これらの章が教えていることを深く考えてください。あなたは救い主の解放の力を信じる信仰をどのように働かせているでしょうか。

日曜日：エルサレムへの勝利の入城（マタイ21：6－11）
月曜日：宮清め（マタイ21：12－16）
火曜日：エルサレムでの教え（マタイ21－23章）
水曜日：エルサレムでの教え（続き）（マタイ24－25章）
木曜日：過越と，ゲツセマネの園でのキリストの苦しみ（マタイ26章）
金曜日：裁きと十字架上の死，埋葬（マタイ27：1－61）
土曜日：イエスのなきがらは墓に横たえられ（マタイ27：62－66），その間，イエスは霊界で教え導かれる（教義と聖約138章）
日曜日：イエス・キリストの復活と弟子への現れ（マタイ28：1－10）

Easter.ComeuntoChrist.orgも参照してください。

マタイ28：1－10；ルカ24：13－35；ヨハネ20：19－29；1コリント15：1－8，55

多くの証人が，イエス・キリストが復活されたことを証している。

イエスがあざけられ，不当な扱いを受け，十字架につけられるのを見て，弟子たちがどう感じたか想像してください。彼らはイエスの力を実際に見て，その教えが真理だと感じ，イエスが神の御子であられると信じていました。イエスの死を目にしたことで，弟子たちは悲しみと混乱を感じたに違いありません。それでも間もなく，彼らはイエスの復活という偉大な奇跡の証人になります。

復活されたイエスを目にした人たちの話を読んで，どんなことが学べますか。それぞれの人の経験に印を付けるか，それをメモしてください：マタイ28：1－10；ルカ24：13－35；ヨハネ20：19－29；1コリント15：1－8，55。（イエスが復活されたことについての証は以下にも記録されています：3ニーファイ11章；モルモン1：15；エテル12：38－39；教義と聖約76：19－24；110：1－10；ジョセフ・スミス—歴史1：15－17）これらの証人の証のどのようなところに感銘を受けますか。救い主が復活された後，ほかの人々も復活して多くの人に現れました（マタイ27：52－53；3ニーファイ23：9参照）。救い主を信じる信仰と復活についての約束は，あなたの生き方にどのような影響を与えていますか。

「イエスはよみがえられた」「よみがえり，使徒たちの前に御姿を現される主」「見ないで信ずる者は，さいわいである」（ビデオ）ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。

2:18

2:28

1ペテロ1：3－11

イエス・キリストはわたしに希望と喜びを与えてくださる。

1ペテロ1：3－11の中で，キリストによる希望をあなたに与えてくれる言葉はどれですか。あなたはそのような希望をどんなときに感じたことがありますか。

ゲレット・W・ゴング長老は次のように証しています。復活は「体の不自由な人，つまり視力や聴力や歩行能力を失った人，また生活能力を奪う身体的および精神的疾患，そのほかの能力の低下に耐えてきた人に希望を与えます。主はわたしたちを見つけて，完全な状態にしてくださいます。〔また，〕『神は……御自分で世の罪の贖いをされるので』〔アルマ42：15〕，……主の心は憐れみで満たされており，わたしたちの弱さに応じて助けてくださいます。……わたしたちは悔い改めて，できることをすべて行います。主は，わたしたちを『愛の御腕』で永遠に抱いてくださるのです〔2ニーファイ1：15〕。」（「ホサナ，ハレルヤ—生けるイエス・キリスト：回復と復活祭の中心」『リアホナ』2020年5月号，54）

アルマ27：28；36：1－24；3ニーファイ9：11－17；モロナイ7：40－41も参照してください。

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

ComeuntoChrist.org。Easter.ComeuntoChrist.orgでは，救い主の生涯最後の一週間に起こったことが時系列で一日ごとに説明されています。今週，家族で毎日その説明を読み，救い主がその日に何をなさったかを確認するとよいでしょう。または，救い主の最後の一週間について述べている聖句を家族で読んでもよいでしょう（上記の「個人の聖文研究のためのアイデア」で提案されているリストを参照）。

『賛美歌』と『子供の歌集』。今週，救い主の贖いと復活についての歌を，あまりなじみのない歌も含めて歌うとよいでしょう。（『賛美歌』や『子供の歌集』の主題別索引の「贖い」「イースター」「復活」などの項を参照）家族が歌を覚えられるように，言葉に合った絵や写真を見せるとよいでしょう。

「福音ライブラリー」の「イエス・キリスト」コレクション。「福音ライブラリー」の「イエス・キリスト」と題したコレクションには，今年の復活祭に救い主の復活を家族で祝うのに役立つビデオ，アート作品，音楽があります。

「生けるキリスト—使徒たちの証」。「生けるキリスト—使徒たちの証」（ChurchofJesusChrist.org）を家族で読み，ほかの人と分かち合う復活祭のメッセージをこの証の中から家族一人一人に選んでもらいます。例えば，そのポスターを作ってソーシャルメディアに投稿したり，玄関や家の中に貼ったりしてもよいかもしれません。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。

歌の提案：「イエス様よみがえる」『子供の歌集』44

個人学習を改善する

達成可能な目標を立てる。一日にほんの何分か聖文を研究するだけでも，生活に祝福がもたらされます。毎日聖文を研究すると決め，その決意を忘れないようにする方法を見つけて，最善を尽くして実行してください。忘れることがあっても，諦めないでください。もう一度始めましょう。