使徒16－21章

「福音を伝えるために，神がわたしたちをお招きになったのだ」

福音を宣べ伝えるためにパウロが払った努力について読むと，御霊を感じていろいろな思いや気持ちが浮かんでくるかもしれません。感じた促しを書き留め，それに従って行動する計画を立ててください。

印象を書き留める

主は使徒たちに最後に語られた言葉の中で，次のように命じておられます。「それゆえに，あなたがたは行って，すべての国民を弟子として，父と子と聖霊との名によって，彼らにバプテスマを施し，あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。」（マタイ28：19－20）使徒たちは，すべての国に行くことはなかなかできませんでしたが，使徒16－21章を読むと，パウロと同僚たちが教会の確立において目覚ましい進展を遂げたことが分かります。彼らは教え，バプテスマを施し，聖霊の賜物を授けました。奇跡を行い，さらには人を死者の中からよみがえらせ，大背教について予告しました（使徒20：7－12，28－31）。そして彼らが始めた業は，今日の生ける使徒たちに引き継がれています。さらに，あなたのような献身的な弟子たちも，パウロには想像できなかったであろう方法で，救い主から託された業を成し遂げるのを助けているのです。恐らくあなたは，天の御父やその福音について知らない人たちのことを知っているでしょう。「心に憤りを感じ〔る〕」ほどに，御父とその福音について自分が知っていることを彼らに分かち合いたいと思ったことがあるかもしれません（使徒17：16）。もしあなたが謙遜かつ大胆に福音を宣べ伝えたパウロの模範に従うならば，「主〔が〕……心を開いて」くださっている人を見つけることができるかもしれません（使徒16：14）。

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個人の聖文研究のためのアイデア

使徒16－21章

御霊はわたしが福音を分かち合えるよう導いてくれる。

預言者ジョセフ・スミスは次のように宣言しています。「だれも聖霊を受けないまま福音を宣べ伝えることはできません。」（『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』332）使徒16－21章を読んで，なぜ預言者のこの言葉が真実であるのか考えてください。御霊がパウロと同僚たちを助けたときのことに注目してください。彼らが御霊に従ったとき，どのような祝福があったでしょうか。あなたは福音を分かち合おうと努めているときに御霊の促しを感じたことがありますか。それはどのような時でしたか。

使徒16－21章

わたしはどのような状況でも福音を宣言することができる。

福音を宣べ伝えたために投獄されたとしたら，それは宣べ伝えるのをやめる正当な理由に思えるかもしれません。しかし，パウロとシラスにとって，それは獄吏を改心させる機会になったのです（使徒16：16－34参照）。使徒16－21章から，パウロが進んですべての人に自分の証を伝えたそのほかの例を探してください。パウロがそれほどまでに大胆で恐れを知らなかったのは，なぜだと思いますか。パウロの模範からどのようなことが学べますか。

使徒16－21章には，福音を分かち合うことについてのメッセージがほかにもたくさんあります。これらの章をよく調べ，特にあなたに当てはまるものを探してください。

ディーター・F・ウークトドルフ「伝道活動—心の中にあることを伝える」『リアホナ』2019年5月号，15－18も参照してください。

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抱かれている乳児

わたしたちは一人一人が神の子供である。

使徒17：16－34

「わたしたちは神の子孫なのである。」

パウロはアテネで，様々な意見や宗教観を持つ人々に出会いました。彼らは常に「何か耳新しいこと……を聞いたりすること」を求めていて，パウロが伝えようとしていたことは，まさに「耳新しいこと」でした（使徒17：19－21参照）。彼らはたくさんの神を礼拝していて，その中には「知られない神」（使徒17：23）と呼ばれるものも含まれていましたが，神は権威や力であって，生きてはおらず，人格もなく，もちろん自分たちの父でもないと考えていました。彼らが神を知るよう助けるためにパウロが述べたことについて深く考えてください。「神の子孫である」ことは（使徒17：29），あなたにとってどのような意味があるでしょうか。あなたの考えでは，神の子であるということは，神の単なる創造物の一つであることとどのように異なりますか。この真理を理解することは，自分自身やほかの人たちに対するあなたの見方にどのような影響を及ぼすでしょうか。

もしも証しているパウロの横にあなたが立っていたとしたら，あなたは天の御父について昔のギリシャの人たちにどのようなことを話したでしょうか。あなたの証を聞くことが益となるかもしれない人をだれか知っていますか。

ローマ8：16；1ヨハネ5：2；「わたしたちは神の子孫である」（ビデオ）ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。

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家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

使徒16－21章。使徒16－21章を家族がより深く理解できるよう，この概要の最後にある地図を調べて，これらの章でパウロが福音を宣べ伝えた町を探してください。今日，福音をあらゆる国にもたらすのに役立つリソースにはどのようなものがあるでしょうか。

福音を分かち合うよう家族を鼓舞するために，『福音ライブラリー』の「福音を分かち合う」のセクションにあるビデオを幾つか見せるとよいでしょう。

使徒17：10－12；18：24－28。どうすれば，これらの聖句に出てくる聖徒たちのようになれるでしょうか。「心から教を受けいれ〔る〕」とはどういう意味でしょうか（使徒17：11）。「聖書に精通」するためにどのようなことができるでしょうか（使徒18：24）。

使徒19：1－7。これらの節は，バプテスマと確認を受けることの重要性について家族で話し合うきっかけとなるでしょう。使徒19：1－7で述べられている真理をよりよく理解するために，例えばバッテリーのない携帯電話のように，何か別のものがなければ役に立たないものについて話し合うとよいでしょう。あるいは，預言者ジョセフ・スミスの次の教えを分かち合うこともできます。「水によるバプテスマはバプテスマの半分にすぎず，残りの半分，すなわち，聖霊のバプテスマがなければ，何の役にも立たないのです。」（『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』95）聖霊の賜物を受けなければバプテスマは「何の役にも立たない」のはなぜでしょうか（3ニーファイ27：19－20；モーセ6：59－61参照）。

使徒19：18－20。使徒19：18－20を読みながら，人々が福音を受けいれるために進んで手放した財産の価値に注目してください（19節参照）。天の祝福を得るためにわたしたちが手放さなければならないこの世的な持ち物や活動はあるでしょうか。

使徒20：32－35。「受けるよりは与える方が，さいわいである」というキリストの教えを，あなたの家族はどのようなときに実感してきたでしょうか（使徒20：35）。あなたの家族が奉仕や時間，才能をささげることによって恩恵を受けられる人がいるでしょうか。人に奉仕するためのアイデアについて家族で話し合い，奉仕の計画を立てましょう。人に奉仕すると，どのような気持ちがするでしょうか。受けるよりは与える方が祝福が大きいのはなぜでしょうか。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。

歌の提案：「神の子です」『子供の歌集』2－3

個人学習を改善する

印象を書き留める。「霊的な印象を書き記すとき，皆さんは主から受けた指示を尊重していることを主に示すのです。すると主は皆さんを祝福し，より頻繁に啓示を与えてくださいます。」（『救い主の方法で教える』12。30ページも参照）