旧約聖書 2022年
4月18-24日  出エジプト18-20章:「われわれは主が言われたことを,みな行います」


「4月18-24日  出エジプト18-20章:『われわれは主が言われたことを,みな行います』」『わたしに従ってきなさい―個人と家族用:旧約聖書 2022年』(2021年)

「4月18-24日  出エジプト18-20章」『わたしに従ってきなさい―個人と家族用:2022年』

画像

エジプトにあるこの山は昔からシナイ山だと信じられている

4月18-24日

出エジプト18-20章

「われわれは主が言われたことを,みな行います」

ミッシェル・クレーグ姉妹は次のように教えています。「皆さんは〔イエス・キリスト〕の忠実な弟子として,主の戒めに沿った,自分に合った個人的な霊感と啓示を受けることができます。」(「霊的な能力」『リアホナ』2019年11月号,20-21)出エジプト18-20章を読む中で,受けた霊感を書き留め,それに従って行動してください。

印象を書き留める

エジプトからシナイ山のふもとに至るイスラエルの民の旅路は,奇跡に満ちていました。主の比類ない力,愛,憐れみの現れは否定しようのないものでした。しかし,主はイスラエルの民をエジプトから解放し,肉体的な飢えと乾きを満たすことよりもはるかに大きな祝福を,彼らのために備えておられたのです。主はイスラエルの民が御自分の聖約の民となり,主の「宝」,「聖なる民」になることを望まれました(出エジプト19:5-6)。今日,この聖約の祝福は,一つの国,一つの民にとどまるものではありません。神は御自分のすべての子供たちが主の聖約の民となり,「まことに〔主〕の声に聞き従い,〔主〕の契約を守る」ことを望まれました(出エジプト19:5)。主は,「〔御自分〕を愛し,〔御自分〕の戒めを守る」幾多の人々に憐れみを示されるのです(出エジプト20:6)。

画像
「個人の研究」アイコン

個人の聖文研究のためのアイデア

出エジプト18:13-26

わたしは主の業を行うという「荷を負〔う〕」のを助けることができる。

モーセが義父のエテロから受けた助言について読む中で,どうすれば21節で述べられている「誠実」な人(「信頼できる」人と訳されることもある)のようになれるか深く考えてください。あなたはどのようにして,教会指導者が「荷を負〔う〕」のを助けることができるでしょうか(22節)。例えば,この勧告はあなたがミニスタリングに取り組むうえでどのように当てはめることができるでしょうか。

あなたは時々,モーセのように多くのことを行おうとし過ぎているのではないか,と思うかもしれません。エテロの助言は,あなたにどう当てはまりますか。

モーサヤ4:27;ヘンリー・B・アイリング「世話をする人」『リアホナ』2012年11月号,121-124も参照してください。

画像
女性と握手をする男性

人々にミニスタリングすることは,わたしたちが主の業に携わる一つの方法である

出エジプト19:3-6

主の聖約の民は,主にとって宝である。

あなたにとって,主の「宝」になるとはどのような意味か考えてみましょう(出エジプト19:5)〔訳注―欽定訳聖書(英文)では,「宝」を意味する“treasure”という語の前に,「特別な」「貴重な」を意味する“peculiar”という語がついて“a peculiar treasure”となっている〕。ラッセル・M・ネルソン大管長はこの言葉を次のように説明しています。「旧約聖書で『peculiar』に当たるヘブライ語は,『segullah』でその意味は『貴重な財産』や『宝』を意味します。……主の僕にとってこのような表現が使われているのは,最高の賛辞なのです。」(「誓約にあずかる者」『聖徒の道』1995年7月号,37)聖約を守ることで自分が貴重な「宝」になると知ることは,あなたの生き方にどのような影響を与えますか。

ゲレット・W・ゴング「聖約によるつながり」『リアホナ』2019年11月号,80-83も参照してください。

出エジプト19:10-11,17

神聖な経験には備えが必要である。

主はモーセに,イスラエルの子らは「神に会〔い〕」(出エジプト19:10-11,17),神との聖約を守る前に,備えをする必要があると言われました(出エジプト19:5参照)。神殿に参入するとき,聖餐を受けるときなど,人生における神聖な経験に備えるうえで,あなたは何をしていますか。こうした経験に向けてよりいっそう備えるには,どうすればよいでしょうか。そのほか備えが求められる霊的な活動について考えましょう。備えることはあなたの経験することにどのような影響をもたらすか,深く考えてください。

出エジプト20章

神は憐れみ深い御方である。

十戒のうち,自分が従えていると感じるもの,もっと忠実に従うことができると感じるものはそれぞれ何ですか。気をつけながら出エジプト20章を読んでみましょう。重点的に取り組む戒めを一つ選ぶこともできます。関連聖句(『聖句ガイド』scriptures.ChurchofJesusChrist.org参照)や,総大会のメッセージ(conference.ChurchofJesusChrist.orgテーマ別索引を参照)を読んで,より詳しく研究しましょう。研究する際,その戒めに従う人にもたらされる祝福についても学ぶとよいでしょう。これらの祝福は,あなたに対する神の憐れみと愛をどのように示しているでしょうか。

キャロル・M・スティーブンズ「もしあなたがたがわたしを愛するならば,わたしのいましめを守るべきである」『リアホナ』2015年11月号,118-120も参照してください。

出エジプト20:1-7

生活において主を第一にすることが大切である。

出エジプト20:1-7を読むと,自分の生活における優先順位について考えるよう促されるかもしれません。リストに書き出してもよいでしょう。神より優先するよう誘惑を受けるであろう「神」や「刻んだ像」(出エジプト20:3-4)には,どのようなものがあるでしょうか。主を第一にすることにより,生活におけるほかの大切なことに関して,どのような助けを受けられるでしょうか。天の御父とイエス・キリストにいっそう心を向けられるように,何を行うよう促されていますか。

ダリン・H・オークス「ほかに何ものをも神としてはならない」『リアホナ』2013年11月号,72-75も参照してください。

画像
「家族の研究」アイコン

家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

出エジプト18:8-12神が救い出してくださったことをモーセが証したことで,エテロはどのような影響を受けたでしょうか。主はわたしたちの家族のために,どのような大いなることをしてこられましたか。自分たちの経験を,だれと分かち合うことができるでしょうか。どのようにして,こうした経験を将来の世代に残すことができますか。

出エジプト18:13-26これらの聖句は,ビショップ,青少年の指導者,初等協会の教師など,地元の教会指導者たちの奉仕について考えるよう,あなたの家族に促すことでしょう。彼らは,独りで負うには「重過ぎる」(出エジプト18:18)ように思える,どのような責任を担っているでしょうか。指導者の重荷を軽くするのを助けるうえで,わたしたちはどのようなことができますか。

出エジプト20:3-17家族で十戒について話し合うための有意義な方法について考えてください。例えば,出エジプト20:3-17にある戒めを10枚の紙片に書き出します。次に,家族でそれを二つのカテゴリーに分けましょう。(1)神を尊ぶこと,(2)人を愛すること(マタイ22:36-40も参照)の二つです。今週,毎日一つか二つの戒めを選び,それについて一緒に詳しく話し合ってみましょう。例えば,この戒めに従うことで,どのように家族が強められるでしょうか。救い主は,その戒めにどのように従われましたか。

出エジプト20:12出エジプト20:12をよりよく理解するために,家族で「敬う」という言葉の定義を調べるとよいでしょう。次に,親を敬うためにできることのリストを作ります。「よく聞いて」(『子供の歌集』71)など,親を敬うことに関する歌を歌うとよいでしょう。それから,リストにあるアイデアの幾つかを使って,歌に合う新しい歌詞を書いてみてください。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい―初等協会用』の,今週の概要を参照してください。

歌の提案:「いましめを守る人を」『子供の歌集』68-69

個人学習を改善する

自分に合った時間帯を見つける。多くの場合,中断されることなく学べる時間帯を選ぶと,聖文から学びを得やすいようです。自分に合った時間帯を見つけて,その時間帯に毎日続けて学習できるよう最善を尽くしてください。

画像
石板を持つモーセ

十戒を持つモーセのイラスト/Sam Lawlor

印刷