「5月2-8日出エジプト35-40章;レビ1章;16章;19章:『主に聖なる者』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:旧約聖書 2022年』
「5月2-8日出エジプト35-40章;レビ1章;16章;19章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2022年』
5月2-8日
出エジプト35-40章;レビ1章;16章;19章
「主に聖なる者」
聖文を研究しながら,天の御父とイエス・キリストのような者になれる方法についてあなたが受ける霊的な印象に注意してください。
印象を書き留める
エジプトを出たのは大きな奇跡でしたが,それでイスラエルの子らのための神の目的がすべて達成されたわけではありませんでした。約束の地における将来の繁栄でさえ,神がイスラエルの民に対して持っておられた究極の目的ではなかったのです。これらのことは,「あなたがたの神,主なるわたしは,聖であるから,あなたがたも聖でなければならない」という,神が御自分の民に対してほんとうに望んでおられた目的に数歩近づくことでしかありませんでした(レビ19:2)。何世代にもわたりずっと囚われの状態しか知らなかった御自分の民を,神はどのようにして聖くしようとされたのでしょうか。神は彼らに聖きを主にささげるための場所,すなわち幕屋を荒れ野に設けるよう命じられました。神は彼らの行動を導くため,そして最終的には彼らの心を変えるために,聖約と律法を彼らに与えられました。そして,その律法を守れなかったときには,彼らの罪の贖いの象徴として動物の犠牲をささげるよう命じられました。これはすべて,彼らの思い,彼らの心,そして彼らの生活を,救い主と救い主が与えてくださる贖いに向けるためでした。イスラエルの民にとってもわたしたちにとっても,主こそ聖さへのまことの道であられます。わたしたちのだれもが罪に囚われた状態で過ごした時期があり,そしてだれもが悔い改めるように招かれています。罪を捨て,「わたしはあなたがたを聖くすることができ〔る〕」と約束してくださっているイエス・キリストに従うよう招かれているのです(教義と聖約60:7)。
レビ記の概要については,『聖句ガイド』「レビ記」の項を参照してください。
個人の聖文研究のためのアイデア
主はわたしに,御自身のように聖くなることを望んでおられる。
出エジプト25-31章には,幕屋の造り方について主がイスラエルの民に与えられた指示が記されています。幕屋で行われる儀式によって,彼らは聖い民になることができたのです。出エジプト35-40章では,それらの指示に従おうとイスラエルの民が努力した様子が描かれています。35-40章を読みながら,主が御自分の民に幕屋の中に置くよう求められたものを調べ,これらのものが何を表しているか,また,聖さを増し加えることについて何を示唆しているかを深く考えてください。特に,それらの物があなたの思いをどのように救い主に向けてくれるかを考えてください。下のような表が役立つかもしれません。
見つけた物 |
表しているもの |
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見つけた物 あかしの箱(出エジプト37:1-9;40:20-21) | 表しているもの 神の臨在;神の聖約と戒め |
見つけた物 薫香をたく祭壇(出エジプト40:26-27。出エジプト30:1,6-8も参照) | 表しているもの 主のもとへ昇る祈り |
見つけた物 燭台(出エジプト37:17-24) | |
見つけた物 犠牲の祭壇(出エジプト38:1-7。出エジプト27:1;29:10-14も参照) | |
見つけた物 洗盤(水盤)(出エジプト30:17-21) | |
もしあなたが神殿の儀式に参加したことがあるなら,出エジプト35-40章で幕屋について学べる事柄の中で,神殿での経験を連想させるものにはどのようなものがあるでしょうか(「心にとどめておくべきこと:幕屋と犠牲」も参照)。天の御父やイエス・キリストのように聖くなるために神殿の儀式がどんな助けになるか,深く考えてください。
当然ながら,ただ聖なる場所にいるだけで聖くなれるわけではありません。レビ19章には,イスラエルの民が聖さを増し加えられるようにするために主が与えられた律法と戒めが記されています。これらの戒めの中には,聖くなるうえで助けとなるどのようなことが書かれているでしょうか。これらの原則にさらによく従うために,どのようなことを行うべきだと感じますか。
キャロル・F・マッコンキー「聖なる装い」『リアホナ』2017年5月号,9-12;ビデオ「幕屋」ChurchofJesusChrist.org;『聖句ガイド』「聖い」の項;temples.ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。
主は心から喜んでささげ物をささげるようわたしに求めておられる。
エジプトを出た後の一年,イスラエルの子らとエホバとの関係は一貫性に欠けるものであったと言えるでしょう。それでも,出エジプト35:4-36:7を読みながら,幕屋を建てるようにという戒めにイスラエルの民がどのように応じたかに注目してください。主にさらによく仕えるうえで助けとなることとして,イスラエルの民からどのようなことが学べますか。
ボニー・L・オスカーソン会長は次のように教えています。「皆,自分がどれほど必要とされているかを知るべきです。人にはそれぞれ貢献できる大切なものがあり,この重要な業を進めるうえで役に立つ独自の才能や能力があります。」(「業に励む若い女性たち」『リアホナ』2018年5月号,36-37)出エジプト36:1-4を読みながら,主があなたに「授けて」くださっているものについて深く考えてください。天の御父の業にあなたが参加できるように,御父があなたに何を授けてくださっているかを,御父に尋ねてみるとよいでしょう。
イエス・キリストの贖いによって,わたしは赦しを受けることができる。
動物の犠牲,血と水を使った儀式,生活の細部を管理する律法など,レビ記に記されていることの多くはわたしたちにとって奇妙に思えるかもしれません。しかし,これらの儀式や律法は,悔い改め,聖さ,救い主の贖いといった,わたしたちに馴染みのある原則を教えるためのものでした。レビ1:1-9;16章を読みながらそうした原則を探すために,次のような質問について考えてください。これらの犠牲から,イエス・キリストと,イエス・キリストの贖いの犠牲について何を学べるだろうか。これらの犠牲をささげている人たちとわたしはどのような点が似ているだろうか。本資料の「心にとどめておくべきこと:幕屋と犠牲」と,『聖句ガイド』「犠牲」の項(scriptures.ChurchofJesusChrist.org)を読むとよいでしょう。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
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出エジプト36:1-7。出エジプト36:1-7で,幕屋を建てるようにとの戒めに対するイスラエルの民の反応から何が学べるでしょうか。主がどのような方法で御自分の業に参加するようわたしたちを招いておられるかを,家族で考えてみましょう。わたしたちはイスラエルの民の模範にどのように従うことができるでしょうか。
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出エジプト40章。出エジプト40章を一緒に読みながら,「主がモーセに命じられたとおりである」という言葉が出てくる度に,家族に手を上げてもらいましょう。この章から,主に従うことについて何が学べるでしょうか。
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出エジプト40:1-34。出エジプト40章で幕屋の組み立てについて読みながら,この概要に載っている絵を使って,家族で協力して幕屋の様々な部分を確認してみましょう。この話し合いを今日の神殿での礼拝と結びつけるために,一緒に「なぜ末日聖徒は神殿を建てるのか」(temples.ChurchofJesusChrist.org)を読むとよいでしょう。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。
歌の提案:「さらに聖くなお努めん」『賛美歌』74番。