「5月23-29日ヨシュア1-8章;23-24章:『強く,また雄々しくあれ』」『わたしに従ってきなさい—個人と家庭用:旧約聖書 2022年』
「5月23-29日ヨシュア1-8章;23-24章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2022年』
ヨシュアを聖任するモーセのイラスト/Darrell Thomas
5月23-29日
ヨシュア1-8章;23-24章
「強く,また雄々しくあれ」
ヨシュア記を研究しながら,イスラエルの民について学ぶことが,イエス・キリストを信じるあなたの信仰を深めるのにどう役立つか,考えてください。
印象を書き留める
数世代かかりはしたものの,主の約束はいよいよ成就しようとしていました。イスラエルの子らは,間もなく約束の地を受け継ぐというところまできていたのです。しかし彼らの前にはヨルダン川,エリコの城壁,そして主を拒んでいた邪悪ながら強力な民が立ちはだかっていました(1ニーファイ17:35参照)。しかも,彼らの愛する指導者モーセはもういません。イスラエルの民の中には,この状況に心細さと恐れを抱いた者もいたでしょうが,主は言われました。「強く,また雄々しくあれ。」なぜ彼らはそのように感じるべきだったのでしょうか。その理由は,彼ら自身が強いからでも,モーセやヨシュアに力があるからでもありませんでした。「あなたがどこへ行くにも,あなたの神,主が共におられる」からだったのです(ヨシュア1:9)。自分にとっての渡らなければならない川,崩さなければならない城壁があるときには,人生にすばらしい出来事が起こる可能性があります。「主が〔わたしたち〕のうちに不思議を行われるから」です(ヨシュア3:5)。
ヨシュア記の概要については,『聖句ガイド』「ヨシュア記」の項を参照してください。
個人の聖文研究のためのアイデア
わたしが神に忠実であるなら,神はともにいてくださる。
モーセの後任として召しを受けることは,ヨシュアにとってどのようなものだったか想像してください。ヨシュア1:1-9で,主がヨシュアを励ますために何と言っておられるかに注目してください。あなたが直面する厳しい試練について考えてください。あなたに勇気を与えてくれるのは,この聖句のどの言葉でしょうか。
ヨシュアという名前(ヘブライ語ではYehoshuaまたはYeshua)は,「エホバは救う」という意味であることを覚えておくとよいでしょう。また,イエス(Jesus)という名前はYeshuaに由来します。このことを踏まえて,ヨシュアについて読みながら,イスラエルの子らを約束の地に導くという彼の使命が,救い主の使命とどんな点で重なるか考えてください。
アン・M・ディブ「雄々しくあれ」『リアホナ』2010年5月号,114-116も参照してください。
救いには信仰と行いの両方が必要である。
初期のキリスト教徒は,ラハブのことを信仰と行いの両方が持つ力の模範として見ていました(ヘブル11:31;ヤコブの手紙2:25参照)。ヨシュア2章を読みながら,ラハブの信仰と働きが,ラハブ自身とラハブの家族,イスラエルの斥候たちを救ううえでどんな役割を果たしたか考えてください。このことから,キリストを信じる信仰と働きが自分やほかの人に及ぼす影響について,どんなことが分かるでしょうか。
ラハブがダビデ王とイエス・キリストの先祖であったことに,あなたは興味を覚えるかもしれません(マタイ1:5参照)。この話からほかにどのような教訓が学べるでしょうか。
窓辺に立つラハブ。「約束を待ちながら」Elspeth Young画
イエス・キリストを信じる信仰があれば,わたしは神の「不思議」を経験できる。
主は「地のすべての民に,主の手に力のあることを知らせ」ることを望んでおられます(ヨシュア4:24)。ヨシュア3-4章を読みながら,主の手に力があることをあなたが知った経緯について,深く考えてください。あなたの人生において,主はこれまでどのような「不思議」を行ってこられましたか(ヨシュア3:5)。どうすればそのような不思議をもっとたくさん経験したり,それに気づいたりすることができるようになるでしょうか(例えば,ヨシュア3:17参照)。
イスラエルの民がヨルダン川を渡る前に自らを聖める必要があったのは,なぜだと思いますか。「祭司たちの足が水ぎわにひた〔った〕」直後に川の水が引いたことには,どのような重要な意味があると思いますか(ヨシュア3:13,15)。
ヨルダン川で起こったそのほかの重要な出来事については,列王下2:6-15;5:1-14;マルコ1:9-11を参照してください。これらの聖句について深く考えると,これらの出来事の間にどのような関係が見えてくるでしょうか。
ジェラルド・コセー「あなたにとって福音は今でもすばらしいものですか」『リアホナ』2015年5月号,98-100;ビデオ「イエス・キリストを信じる信仰を行使する」ChurchofJesusChrist.orgも参照してください。
従順さはわたしの生活に神の力をもたらす。
これらの章は,エリコとアイの地をめぐる戦いを扱っています。読みながら,生活の中で誘惑と戦う方法について考えてください(例えば,ヨシュア7:10-13参照)。神が助けてくださる方法や,神の力を受けるために行うべきことについて,どんなことが学べますか。例えば,エリコを攻略するために主が与えられた指示については,どのような点が印象に残りましたか(ヨシュア6:1-5参照)。ヨシュア7章に記されている話を読むと,自分の生活の中に取り除かなければならない「滅ぼされるべきものがある」かどうか考えたくなるのではないでしょうか(ヨシュア7:13)。
「あなたがたの神,主につき従わなければならない。」
約束の地をイスラエルの十二部族で分けた後(ヨシュア13-21章参照),ヨシュアは彼らに最後の教えを授けました。ヨシュア23-24章に記されたこれらの教えを読みながら,そこに記された警告や勧告,約束された祝福のリストを作るとよいでしょう。イスラエルの民が経験してきたすべてのことを考えると,なぜヨシュアは生涯の終わりに,民にこれらのことを告げることにしたのだと思いますか。「主につき従〔おう〕」という気持ちにしてくれるのは,どの言葉でしょうか(ヨシュア23:8)。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
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ヨシュア1:8。この聖句は,個人として,また家族としての聖文研究への取り組み方について,どんなことを教えているでしょうか。聖文はこれまで,わたしたちの「道〔が〕栄え」,わたしたちが「勝利」を得るためにどんな助けになってきましたか。
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ヨシュア4:3,6-9。主がイスラエルの民にヨルダン川の石を使ってするよう望まれたことを読んだ後,主が自分たちのためにしてくださった大いなることについて家族で話し合うとよいでしょう。次に,家族一人一人に石を渡して,主が自分たちのためにしてくださったことをその石に文字や絵で記してもらいます。
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ヨシュア6:2-5。エリコを征服するために主がイスラエルの民に与えられた指示を,家族で演じてみると楽しいかもしれません。主はこの話から何を学ぶよう望んでおられると思いますか。
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ヨシュア24:15。この節を読んだ後,難しくても主に仕えることを選んだ経験を家族で分かち合うとよいでしょう。選ばなければならない状況になるまで待つのではなく,主に仕えることを「きょう」選ぶことが大切なのは,なぜでしょうか。わたしたちが「主に仕え」ようと努める中で,自分の「家」の人たちをどのようにサポートすることができるでしょうか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の,今週の概要を参照してください。
歌の提案:「選べ,正義を」『賛美歌』152番
教え方を改善する
度々証を述べる。真理についての心からの証は,家族に強い影響を及ぼします。雄弁に証する必要も,長々と証する必要もありません。証は,心を込めて相手に直接伝えるときにいちばん力があるのです(『救い主の方法で教える』11参照)。
主はエリコの城壁を崩されました。© Providence Collection/licensed from goodsalt.com