2ニーファイ6—10

「おお，わたしたちの神の計画の何と偉大なことよ」

2ニーファイ6－10章を読みながら，何を教えるべきかについて御霊の導きを求めてください。本概要と『わたしに従ってきなさい—個人と家庭用』により，さらなるアイデアが思い浮かぶかもしれません。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

2ニーファイ6－10章を個人や家族で学習したときにイエス・キリストとその贖罪について学んだことを順番に発表するように促します。

教義を教える　年少の子供たち

2ニーファイ9：7－13，20－23

イエス・キリストはわたしを罪と死から救ってくださった

イエス・キリストがすべての人を死から救い，罪の悔い改めを可能にされたことを子供たちが理解するのを助けるため，2ニーファイ9：7－13と20－23 をどのように活用できるでしょうか。

活動案

深い穴に落ちてしまって，自力で出られない人の話を子供たちに話します。ある男の人がやって来て，その人を引き上げて穴から助け出しました。この話を表す絵をホワイトボードに描くか，子供たちと一緒に演じます。この穴は死と似ていて，落ちた人を助け出した人はイエス・キリストと似ていると説明します。キリストは復活の賜物をお与えになることですべての人を死から救われました。同じ人は今度別の穴に落ちてしまったと子供たちに話します。今度は，救出する人は落ちた人が穴から出て来られるようにはしごを渡しました。この穴は罪で，はしごはイエス・キリストの贖罪であると説明します。贖罪により，わたしたちは悔い改めて罪の赦しを受けることができます。2ニーファイ9：22－23を読み，イエス・キリストとその贖罪についてあなたの証を述べます。
イエス・キリストの愛についての歌，例えば「救い主の愛」（『子供の歌集』42－43）などを一緒に歌います。救い主が自分を愛してくださっていることを示す物の絵を描くよう子供たちに勧めます。

2ニーファイ9：49

「わたしの心は義を喜ぶ」

どのような方法であなたの教える子供たちに「義を喜ぶ」ように，すなわち主に喜んで従うように勧めることができるでしょうか。（2ニーファイ9：49）

活動案

2ニーファイ9：49を子供たちに読み聞かせ，ヤコブが何を好み，何を嫌うと言ったか，見つけて理解できるように助けます。子供が善い選択や悪い選択をする場面が書かれた台本を読み，登場人物の選択が幸福をもたらすときは立ち上がり，悲しみをもたらすときは座るように子供たちに言います。どうして義を選ぶことは喜びをもたらすのでしょうか。どのようなときに善い選択をして幸福を感じたでしょうか。
従順がもたらす喜びを表現している歌，例えば「お手伝い」（『子供の歌集』108）などを一緒に歌い，どんなことがわたしたちを幸福にしてくれるかに注意しながら，歌の言葉に耳を傾けるよう勧めます。子供たちが交代で親子の役を演じ，親が子供にお手伝いを頼む場面を演じます。ほかの子供たちに喜んで従う練習をしてもらいます。

教義を教える　年長の子供たち

2ニーファイ6章；7：1－2

主はいつも約束を果たされる

主が約束を守られることを理解することで，子供たちは主を信じる信仰をはぐくみ，主の戒めを守ることへの信頼を養うことができます。

活動案

子供たちに，彼らが交わした約束，例えば友達との約束やバプテスマのときに交わした聖約などについて，話してもらいます。約束を守ることが難しいことがあるのはなぜですか。約束を守ることは，どうして大切なのでしょうか。次の言葉を読みます。「主なる神は御自分の子供たちと交わされた聖約を果たされるからである。」（2ニーファイ6：12 ）すぐにはかなえて頂けなかったけれども，神が約束を守られたときの例を紹介します。
子供の絵の隣にイエスの絵を掲示します。2ニーファイ7：1 を読み，神の民が福音に従わなくなることは，神に「離縁状」を出したのと似たようなことであると説明します。子供の絵をイエスの絵から遠ざけて，わたしたちがバプテスマの聖約などの聖約を守らないとき，天のお父様や救い主から遠ざかってしまうことを見せます。（バプテスマの聖約を復習する場合は教義と聖約20：37参照。）救い主の贖罪はどのような方法でわたしたちを主のそばへ戻れるようにしてくれるのでしょうか。このことを話しながら子供たちに，子供とイエスの絵を近づけてもらいます。

2ニーファイ9：10－23

イエス・キリストは，わたしを罪と死から救ってくださった

イエス・キリストが救い主であられることを子供たちが学ぶのを助けるために2ニーファイ9：10－13 をどのように活用することができるでしょうか。

活動案

ホワイトボードに道の絵を描くのを子供たちに手伝ってもらい，道に沿って障害物や道路封鎖看板などを描き足してもらいます。2ニーファイ9：10を一緒に読み，神のみもとに戻るのを邪魔する物としてこの節で述べられている言葉を使って，道にある障害物に名前をつけるように勧めます。次に，イエス・キリストがどのような方法でわたしたちのためにこれらの障害物を克服してくださったかについて話します（2ニーファイ9：21－23参照）。話しながら，子供たちに障害物を消してもらいます。
Leaving the Garden of Eden（「エデンの園を出る」）（ChurchofJesusChrist.org）など，アダムとエバの絵を見せます。アダムとエバが，エデンの園で食べないようにと神から命じられた果実を食べたとき，この世に罪と死をもたらしたことを説明します。イエス・キリストの絵を見せます。イエス・キリストがどのように罪と死を克服されたか子供たちが理解するのを助けるため，本概要の「年少の子供たち」に教えるためのアイデアの一番最初の項目にある，穴に落ちた人の話を用います。この話の内容を絵で表すか，演じるように子供たちに勧めます。2ニーファイ9：21－23を読み，イエス・キリストとその贖罪についてあなたの証を述べます。
『賛美歌』または『子供の歌集』から救い主の贖罪についての歌を一人一人の子供が見つけられるように助けます（これらの資料の索引を使うと便利です）。その歌の歌詞から，イエスがわたしたちのためにされたことを表す語句を見つけてもらいます。救い主の贖罪について子供たちの思いや気持ちを話してもらうか，あなたの証を述べます。

2ニーファイ9：20，28－29，42－43

わたしは神の勧めに従うとき祝福を受ける

子供たちが神を信頼する強固な基を据えられるように助けてください。そうすれば彼らは，知識や能力が増した後も，主を信頼し，主の勧めに従い続けるでしょう。

活動案

自分のよく知っていること，例えば好きな本や趣味について話すよう子供たちに勧めます。一人の子供に2ニーファイ9：20を読んでもらい，神が「すべてのことを御存じ〔である〕」ことを証します。神がすべてを御存じであると知ることは，なぜ大切なのでしょうか。
次の場面を子供たちに思い浮かべてもらいます。友達の一人が教会の戒めや教えはばかげていると言いました。その友人に対し，何と言うでしょうか。完全に理解していなくても神の勧めに従うことはなぜ大切なのでしょうか。これらの質問の答えについて深く考え，話し合うための助けとして，2ニーファイ9：20，28－29，42－43を調べるよう子供たちに勧めます。

家庭で学ぶよう励ます

イエス・キリストとその贖罪について学んだことを家族に教える方法について子供たちが考えられるように助けます。例えば子供たちは，今週の活動ページを使って，救い主がどのような方法で罪と死を克服できるように助けてくださるかを説明することができます。

レッスンを改善する

活動ページを活用しましょう。子供たちが活動ページに取り組む際に，その時間を使って，活動がレッスンで学んだ原則とどのように関連があるか，その原則がそのように生活に当てはまるかを彼らが理解できるように助けます。