2ニーファイ31－33章

「これが道である」

2ニーファイ31－33章を読んで，準備を始めてください。子供たちに何を教えるかについて，御霊の導きを求めてください。この概要からアイデアを得られることでしょう。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

ニーファイがキリストのバプテスマについて教えているので，子供たちに，バプテスマについて学んだことを分かちい合ってもらいます。自分がバプテスマを受けたときや友人や家族がバプテスマを受けたときに思ったことや感じたことを分かち合ってもらってもよいでしょう。

教義を教える：年少の子供たち

2ニーファイ31章

イエス・キリストは天の御父のみもとに戻る方法をお教えになった

ニーファイは，救い主の模範と教えに従うことが「神の王国に救〔われる〕」唯一の道であると教えました（2ニーファイ31：21）。

活動案

『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要にある絵を飾り，イエスのバプテスマの話を要約します（2ニーファイ31：4－13参照）。バプテスマは，天の御父とともに住むために戻る道を一歩前進することであると説明します。最近バプテスマを受けた人から子供たちに，バプテスマについて感じた気持ちを話してもらいます。
死んだ後に主のみもとに戻るためにわたしたちがすべきことについてイエス・キリストがお教えになったことを説明します。ホワイトボードに一つの道を描き，その道の終わりにキリストの絵を置きます。キリストの教義の要素（キリストを信じる信仰，悔い改め，バプテスマ，聖霊の賜物，最後まで堪え忍ぶこと）を表している絵を子供たちに渡します。子供たちが道に沿ってそれらの絵を置けるように助けます。
子供たちが信仰箇条第4条を学べるように助けます。福音の第一の原則の一つについて歌っている歌を一緒に歌います。「信仰」「にじが好きです」「正しい道選ぼう」（『子供の歌集』50－51，53，82－83）など。

2ニーファイ32：3

わたしはキリストの言葉をよく味わうことができる

「キリストの言葉をよく味わ〔った〕」あなたの経験を話すことは，子供たちがこの言葉を理解するうえで，どのように助けとなるでしょうか（2ニーファイ32：3）。

活動案

子供たちに好きな食べ物を幾つか挙げるように言い，それらの食べ物をよく味わって食べる様子を演じてもらいます。2ニーファイ32：3を読み，子供たちに，よく味わうべき事柄としてニーファイが語っているものは何かを聞き取るように言います。聖文をよく味わうとはどういうことでしょうか。聖文はわたしたちがキリストの言葉を見つけることのできるものの一つであることを説明します。
ホワイトボードに「神」という言葉と「主」という言葉を書きます。子供たちに聖典のページを開いて，これらの言葉を見つけてもらいます。必要であれば助けます。わたしたちは聖典を読むときに神について学べることを証します。

2ニーファイ 32：8－9

天の御父はわたしが常に祈ることを望んでおられる

これらの聖句は，子供たちが祈りを生活の一部とするよう促すものです。

活動案

子供たちにいつ祈るか尋ねます。朝に祈るでしょうか。夜に祈るでしょうか。食事の前に祈るでしょうか。いつ祈ることができるかを示すジェスチャーを子供たちが考えられるように助けます。朝起きたとき，ベッドに入るとき，食べるとき，あるいはそのほかの時間など。2ニーファイ32：9から最初の1，2行を子供たちに読み聞かせ，「常に祈〔る〕」という語句を強調します。
子供たちに，どのように祈るか尋ねます。頭や手などはどうするでしょうか。どのような事柄を祈りの中で述べるでしょうか。あなたが祈り方を知らないと想像するように言い，子供たちに祈り方を教えてもらいます。わたしたちが祈ることを天の御父が望んでおられるのは，なぜでしょうか。

教義を教える：年長の子供たち

2ニーファイ31章

イエス・キリストは天の御父のみもとに戻る方法をお教えになった

わたしたちは，イエス・キリストがお教えになった教義に従うことによって，この人生を終えた後に神のみもとに戻ることができます。その教義とは，キリストを信じる信仰，悔い改め，バプテスマ，聖霊の賜物を受けること，最後まで堪え忍ぶことです。

活動案

『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要にある絵を飾り，イエスのバプテスマについて知っていることを子供たちに話してもらいます（マタイ3：13－17参照）。次の文の言葉をバラバラにして順不同にホワイトボードに貼ります。「イエスは御父に従順であることを御父に証明されました。」子供たちに，2ニーファイ31：7を全員で読んでもらい，正しい順番に言葉を並べてもらいます。
バプテスマを受ける備えをしている人にどのようなことを言いたいか，子供たちに尋ねます。そして，彼らのアドバイスを簡単なカードにまとめて，だれかに渡せるようにします。バプテスマを受けた後，わたしたちはどのようにイエスの模範に従い続けることができるでしょうか。
キリストの教義には，わたしたちが天の御父のみもとに戻るためにしなければならないとイエス・キリストがお教えになった事柄が含まれていることを説明します。それぞれ別々の紙に，「キリストを信じる信仰」，「悔い改め」，「バプテスマ」，「聖霊の賜物」，「最後まで堪え忍ぶこと」と書き，部屋のあちこちにばら撒きます。2ニーファイ31：11－19を子供たちに読み聞かせます。そして子供たちに，これらの原則が読み上げられるのを聞いたら，紙から紙へ順番にジャンプしてもらいます。それぞれの原則についての自分の経験を思い出せるように子供たちを助けます。

2ニーファイ32：3－5

わたしはキリストの言葉をよく味わうことができる

子供たちが，キリストの言葉をよく味わうことの大切さを理解する必要があるのはなぜでしょうか。

活動案

ごちそうを想像するように，子供たちに言います。ごちそうとして，どのような食べ物を食べたいでしょうか。最初に何を食べるでしょうか。あなたが2ニーファイ32：3を読んでいる間，子供たちに，聖文をよく味わうとはどういう意味か想像してもらいます。神の言葉を研究する方法についてわたしたちに教えるために，ニーファイは，なぜ「よく味わう」という言葉を使ったのでしょうか。ニーファイが「読む」と言わなかったのはなぜでしょうか。聖文をよく味わうとはどういうことでしょうか。あなたが聖文をよく味わったときに得た祝福について，子供たちと分かち合います。
子供たちと一緒に活動ページを完成させます。そして，今週聖文をよく味わうために行うことを少なくとも一つ決めて目標を作ってもらいます。

2ニーファイ 32：8－9

天の御父はわたしが常に祈ることを望んでおられる

サタンはわたしたちを誘惑して，祈らないようにさせます。子供たちがこのような誘惑を退け，「常に祈〔る〕」ことができるように助けるにはどうすればよいか考えてください（2ニーファイ32：9）。

活動案

2ニーファイ32：8－9から祈りに関する言葉を選び，それをホワイトボードに書いて，それぞれの単語を紙で覆います。一度に一枚ずつ紙を順番に外してもらい，その言葉が何か当てられるまで続けます。
2ニーファイ32：8－9を一緒に読み，これらの聖句から祈りについて学べることを子供たちに発表するように言います。「常に祈〔る〕｣とはどういう意味でしょうか（9節）。どうすればこれができるのでしょうか。
祈りたくないと思わせるものとして，何が挙げられるでしょうか。あなたが祈る気持ちになれなくても祈ったときの経験を分かち合ってください。あなたは，その後でどのような気持ちを感じましたか。一人の生徒に，2ニーファイ32：8の後半部分を読んでもらい，子供たちに深く考える時間を与えます。サタンは，なぜわたしたちが祈ることを望まないのでしょうか。祈りたいという気持ちになれないときも祈ることを思い起こせるように，わたしたちはどのようなことができるでしょうか。

家庭で学ぶよう励ます

友人，きょうだい，家族のだれかを見つけて，祈る方法を教えるように子供たちを励まします。

レッスンを改善する

子供たちは活動的です。聖典の物語や歌を子供たちに演じてもらいます。活発な性質を利用して，学習を深めます。（『救い主の方法で教える』25参照）。