2ニーファイ26－30章

「驚くべき業と不思議」

クラスの子供たちのために学習活動の計画を始める前に，2ニーファイ26－30章を研究してください。そうすれば，あなたの計画を導く御霊を招くことができるでしょう。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

モルモン書を掲げて，モルモン書がわたしたちの時代において重要なものとなると，ニーファイが予見していたことを説明します。今年これまでにモルモン書について学んだことを子供たちに話してもらいます。

教義を教える：年少の子供たち

2ニーファイ26：33

イエス・キリストは，すべての人がみもとに来るよう願っておられる

救い主はだれであろうとすべての人を愛しておられ，「主の慈しみにあずかるように」すべての人を招いておられると，ニーファイは証しています。

活動案

様々な人種や文化的背景を持つ人々の写真を飾ります（教会機関誌の中から幾つか見つけられるでしょう）。子供たちに，それぞれの写真から分かる詳細について幾つか説明してもらいます。2ニーファイ26：33を開き，「〔イエス・キリストは〕御自分のみもとに来〔るように〕……すべての人を招かれる」という個所を読みます。それぞれの写真を指さしながら，この言葉を子供たちと一緒に繰り返し言います。それから子供たち一人一人を指さして言います。「イエス・キリストは御自分のみもとに来るようにあなたを招いておられます。」救い主のみもとに来るために，わたしたちは何をすることができますか。
「友達」（『子供の歌集』78－79）など，すべての人を愛することに関する歌を子供たちと一緒に歌います。歌詞の中で，2ニーファイ26：33のメッセージを強調していると感じる言葉を指摘します。

2ニーファイ28：2；30：6

モルモン書は祝福である

モルモン書は「神の御手から自分たちに与えられた祝福である」と，クラスの子供たちが感じることができるように助けるには，どうすればよいか考えてください（2ニーファイ30：6）。

活動案

プレゼントとして包んだモルモン書を子供たちに見せて，中身は価値のあるものだと伝えます。そのプレゼントを手に持ってもらい，それが何か当てられるようにヒントを出します。例えば，これは主がわたしたちに与えてくださったもので，イエス・キリストを信じるのに助けになる，などです。2ニーファイ30：6から次の個所を読みます。「それが神の手から自分たちに与えられた祝福である。」子供たちにそのプレゼントを開けてもらい，その後，モルモン書が持つ祝福を受けるためにわたしたちはモルモン書を開いて読まなければならないと説明します。
2ニーファイ28：2を子供たちに読み聞かせます。ニーファイには，モルモン書がわたしたちにとって「大いに価値がある」こと，すなわちわたしたちにとって助けとなり，祝福となることを，ニーファイが見たことを説明します。モルモン書があなたにとって大いに価値があるのはどうしてか，子供たちに話します。モルモン書からあなたの好きな聖句，または物語を分かち合います。そして，子供たちにも同様に行ってもらいます。『福音の視覚資料集』から絵を見せ，ヒントを与えます。

2ニーファイ28：30

天の御父は少しずつわたしに教えてくださる

子供たちが「教えに教え」を加えられて学ぶとはどういう意味かを理解するのに助けとなる，実物を用いたレッスンや活動について考えるとよいでしょう。以下の提案から幾つかのアイデアを思いつくかもしれません。

活動案

子供たちが簡単なパズルを完成させたり，積み木で何か作ったりするのを手伝います。子供たちに，パズルや積み木を一つずつ渡します。組み立てている間，一度に一つの真理を教えるというのが天の御父の教え方であることを説明します。すべてのピースを一度に合わせようとするとどうなりますか。
蝶結びや絵を描くといった技術を少しずつ子供たちに教えます。2ニーファイ28：30から，次の個所を読みます。「見よ，主なる神はこう言われる。「わたしはここにも少し，そこにも少しと，教えに教え，……を加えて，それを人の子らに与えよう。」神が少しずつわたしたちを教えられるのは，どうしてでしょうか。

教義を教える：年長の子供たち

2ニーファイ26：23－28，33

イエス・キリストは，すべての人がみもとに来るよう願っておられる

キリストのみもとに来るようにという招きが自分自身とすべての人に向けられたものであると子供たちが感じられるように助けます。

活動案

誕生日会などの特別なイベントに友人や家族を招いたときのことについて，子供たちと話します。人々に来てもらえるように子供たちは何をしたでしょうか。子供たちと一緒に2ニーファイ26：23－28，33を読み，主がわたしたちにするように勧めておられることを子供たちが見つけられるように助けます。子供たちに，イエス・キリストのみもとに来るようにだれかを招くカードか手紙を作ってもらいます。これらの聖句に書かれた語句を使って招待状を作ってもらいます（必要であれば，ホワイトボードに助けとなる語句を幾つか書きます）。
子供たちと一緒に2ニーファイ26：33を読み，この聖句を基にして，「主の慈しみにあずかる」よう招かれている人々のリストを子供たちが作るのを助けます。（「異教徒」とは，神を信じていない人々のことであると説明する必要があるかもしれません。）リストに自分自身の名前を付け加えるように子供たちに言います。わたしたちはどのように主の慈しみにあずかっているでしょうか。
世界中の子供たちがどのように異なる存在であるか，子供たちと短く話し，主はすべての子供たちを愛しておられることを証します（2ニーファイ26：24，33参照）。大勢の様々な子供たちとともにおられるイエスの絵を描くように子供たちに勧めます。

2ニーファイ28：27－30

天の御父は，「教えに教え」を加えて真理を明らかにされる

ニーファイは，もうこれ以上神からの真理は必要ないという態度に対して警告しました。福音を学ぶことは段階を追って生涯にわたって続けるものであると，子供たちが理解できるように助けます。

活動案

2ニーファイ28：30からひと固まりの言葉を選び，一人の子供に最初の語をホワイトボードに書いてもらいます。その後，別の子供には次の語を書いてもらい，言葉の全体を書き終えるまでこれを続けます。この活動は，神がわたしたちに真理をお与えになる方法とどのような点で似ているでしょうか。
2ニーファイ28：27－30を子供たちが読んで理解し，次のような質問に対する答えを見つけられるように助けます。これらの聖句は，真理は十分受けているのでもうこれ以上必要ないと思っている人々について，どのようなことを教えているでしょうか。主からもっと多くの真理を受けたいと望んでいることを主に示す方法を子供たちに提案してもらいます。

2ニーファイ29：7－11

モルモン書と聖書は一つとなって働く

聖書を持っているので，モルモン書は必要ないと思っている人々がいます。これらの聖句は，わたしたちが両方の聖典を得ていることに対して感謝の念を持つ理由を子供たちが理解し，人々に説明するのに役立ちます。

活動案

一人の子供にモルモン書を一冊渡し，もう一人の子供に聖書を一冊渡します。これらの書物がどのような点で似ており，またどのような点で異なっているか，子供たちに尋ねます。世界地図を見せて，子供たちが，それぞれの書とそれが出された世界の場所を組み合わせることができるように助けます。2ニーファイ29：8を読み，読んだことについて話し合います。神がわたしたちに，神について教える二つの「証」，すなわち二つの聖典を与えてくださったのは，なぜでしょうか。
子供たちに，友だちが次のように言っている場面を想像するように言います。「モルモン書を読む必要はないよ。もう聖書を読んだから。」2ニーファイ29：7－11を一緒に読み，必要に応じて言葉や概念を説明します。その後，その友だちにどのように答えればよいか，アイデアを分かち合ってもらいます。

家庭で学ぶよう励ます

イエス・キリストについて証するため，聖書とモルモン書がいかに互いに補い合っているかを家族に説明するよう子供たちに勧めます。

教え方を改善する

レッスンではなく，人々に心を向けます。この概要にあるアイデアは提案にすぎません。あなたが教えている子供たちの必要と能力に応じて自由に調整を加えてください。